« ネスカフェに見るアイテム分割の事例!! | Main | 新店情報!! 食品スーパーマーケット最新出店状況! »

December 15, 2005

PI値とレイアウトについて

  PI値とレイアウトは極めて深い関係がある。レイアウトがよければ、PI値は高くなるが、反対にレイアウトが悪ければ、PI値は低いままであり、けっしてあがらない。レイアウト以外のどんな手を打っても、さほど効果がでないことが多い。なぜか、結論から言えば、レイアウトはPI値の初期値を決定してしまうからである。PI値の高い商品をどこに配置するかにより、全体のPI値が決まってしまう。簡単な例を示せば、PI値10%の商品がレイアウトの先頭に配置した場合とレイアウトの最後に配置した場合ではレイアウト全体のPI値は当然、前者の方が客動線が長ければ長いほど高くなる。それは先頭の客数が1,000人いれば、PI値10%の場合は100個売れるが、後方の客数は極端な場合、半分の500人ほどになり、PI値10%の力があっても、50個しか売れないからである。これを全体PI値で換算すると100個/1,000人=10%に対し、50個/1,000人=5%となる。この原理があらゆるレイアウトの中ではたらき、レイアウト上のどこにPI値の高い商品を配置するかにより、全体PI値は大きく違ってくるのである。

  日本中の食品スーパーマーケットがレイアウトの最初に青果をもってくるのは、青果のPI値がすべての商品の中で最高の商品群だからである。実際、食品スーパーマーケットのPI値分析をすると、ベスト商品は青果でほとんどが占められるのが実態である。まず、青果で確実にPI値をアップさせ、そして、鮮魚と精肉で平均単価をアップさせ、客単価の高い売場をしっかりつくることがポイントである。

  たとえ話をひとつ。マリナーズのイチローはなぜ不動の1番バッターか。それはイチローのPI値が世界中の全打者の中でも35%という極めて高い打率だからである。トップバッターのPI値が低い場合はまず得点が入らない。3番、4番がどんなにホームランを打とうが、得点合計が低くなり、結果として、試合に負けてしまう。今期マリナーズが勝てなかったのは、イチローのPI値が30%と予想以上に低くなってしまたうえに、3番、4番が長打をあまり打てなかったからである。マリナーズが勝つ条件は、イチローのPI値と3番、4番の平均単価が最高の数字をたたきだした時である。

  このように、レイアウト強化のポイントは、まず、PI値最高の商品を動線の最初にもってくることからはじまる。ここで動線の最初とは来店客数が店内で最も多い場所のことであり、これらの場所は店内いたるところで見出すことができる。野球の1番バッターは9回の内で最多の打数が回ってくる位置であり、これが年間160試合となるとその打数はさらに多くなる。実際、今期イチローの打数は679打席であり、2位は600強であるので、1番と2番打者以下では打数に圧倒的な差がでる。すなわち、野球の1番は最多打数の位置であり、ここにPI値No.1のイチローを置くことは極めて理にかなった打順となる。

  このように、レイアウトはPI値の高い商品を客数の多い場所に配置することからはじまる。まず店内の客数の多い場所を再度チェックし、そこにPI値の高い商品が配置されているかどうかをしっかりチェックして欲しい。全体PI値が全然違ってくるはずである。商品力にさほど違いがないのにPI値の差が大きい場合にはまずレイアウトの良し悪しをうたがって欲しい。

  ちなみに、PI値最高のレイアウトはワンウェイコントロール(動線の死角がない)のレイアウトであり、2重動線(客数の分散)をけっしてつくらないことである。


December 15, 2005 in PI値 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference PI値とレイアウトについて:

Comments

Post a comment