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February 13, 2006

収益から競争部門に移った日配部門の現状!!

  前回のブログで食品スーパーマーケットにおける今後の日配について述べたが、今回は現状の食品スーパーマーケットにおける日配の現状について見てみたい。日配は現在、食品スーパーマーケットの最重点部門となりつつあり、特に、ここ最近、スーパーセンターが日配を戦略商品に活用しはじめ、いまや、日配の主力商品の価格が劇的に下落するなど、収益面でも大きな課題となってきている。

  ちなみに、スーパーセンター最大手のベイシアの日配の主力商品の価格であるが、豆腐が300g38円、こんにゃく300g58円、油揚げ3枚38円、納豆3連68円、中華麺38円、牛乳1000g148円、ヨーグルト500g138円と通常の食品スーパーマーケットの約50%から30%でEDLPを展開し、さらにそれぞれのカテゴリーは圧倒的といってもよい品揃えである。これが、グロサリーのEDLPと連動してスーパーセンター、ベイシアの競争力を作り出しているといえる。日配はことスーパーセンターにとっては競争力の源泉といってもよく、競合対策、集客商品と位置づけられているといっても過言ではない。

  では、上場食品スーパーマーケットの日配の平均的な売上構成比はどのくらいであろうか。マックスバリュ東海の日配の売上構成比は23.4%で業界では最高水準である。ついで、エコスの22.9%、マルエツの21.1%、ハローの20.3%、オオゼキの19.6%と続く。生鮮、惣菜の強い、ヨークベニマルは20.9%、ヤオコーは19.7%である。また、日配は前回のブログでも商品構成が発展途上であり、各企業がどこまで日配として扱うかが若干違うため、グロサリー部門に通常の日配の商品群を入れている場合、売上構成比は低くなる傾向があると述べた。代表的な企業はベルクであり、ベルクの日配は15.9%で業界の中では極めて低い数字であるが、その分、菓子の売上構成比が13.7%もあり、ここにかなりの日配部門が入っているものと思う。通常の食品スーパーマーケットの菓子は5~7%ぐらいであり、その差を足せば、ベルクの日配も20%は優に越える数字となるからである。

  このように、食品スーパーマーケットの日配の売上構成比は20%~25%ぐらいが平均であり、日配は生鮮食品、グロサリー以上の戦略部門といってもよい商品群といえる。しかも、この日配部門の粗利率もこれまでは高かったため、収益部門でもあった。それがスーパーセンターの出現により、低価格、低粗利の集客部門になりつつある。その意味でも、食品スーパーマーケットにおける日配は戦略的な構造改革に取組む段階に入ったといえよう。

  さて、その日配の具体的な商品群を最新の家計調査月報から見てみたい。最新の家計調査月報の数字は2005年12月が最新であり、若干、年末の異常値が入るので、異常値を抜いた数字で見てみると、1日当りの売上金額(食品スーパーマーケットの客単価に相当)でNo.1部門は牛乳の44.1円である。44.1円は全食品スーパーマーケットのカテゴリーの中でもトップであり、牛乳は食品スーパーマーケットの最重点商品群といえる。ついで、この時期特有のケーキ37.3円、そして、卵25.8円、食パン22.7円、ヨーグルト20.4円と続く。洋日配が多いのが特徴で、和日配では、やはりこの時期特有のかまぼこが20.1円、そして、豆腐が15.9円、生うどんそばが14.1円であり、生うどん・そばの順位は9番目である。最近、一部の食品スーパーマーケットで日配に扱われるようになった、冷凍調理食品は18.1円で7番目、アイスクリームは12.9円でちょうど10番目である。この時期でもアイスクリームの客単価は高いのが特徴である。

  家計調査月報の日配分類の総合計は479.8円となり、食品スーパーマーケットの平均客単価2000円で割るとちょうど24.0%となり、ほぼ食品スーパーマーケットの客単価と一致しているといえ、家計調査月報の数字は実際の食品スーパーマーケットの客単価に近い、実務的に精度の高い数字といえよう。このように、現状の食品スーパーマーケットの日配は、収益部門から集客部門へと大きな転換点にきており、取り扱いの範囲、品揃えの拡大、価格政策の見直し、販売促進政策の強化、新商品開発への取組み、ITの導入によるシステム化への対応(コストダウン)など大変革期を迎えた最重点改善部門となりつつあるといえる。


February 13, 2006 in PI値 |

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