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July 24, 2006

視聴率とGRPについて

  今週の食品スーパーマーケット最新情報の客単価3D分析ミニ講座の中で視聴率についてとりあげ、視聴率はPI値そのものであるが、最近では個人視聴率という指標が活用されはじめ、これが、PPIのことであることを解説した。今回、改めて、視聴率について調べてみたが、実はその中で、客単価3D分析ではないが、客単価そのものと同じ数式であらわされる指標をみつけた。GRPである。GRPは以前から気になっていたが、あまり深く調べてみることはなかった。改めて調べてみると、GRPは客単価そのものといってもよい指標であることがわかった。そこで、ここでは、GRPについて、客単価との関係を取り上げてみたい。

  GRP(Gross Rating Point)は一般には広告効果の測定指標のひとつとして開発された指標であり、1分ごとの視聴率の番組時間当りの総和を表したものである。数式では、視聴率=GRP÷番組時間であり、これを変形すると、GRP=視聴率×番組時間となる。たとえば、ビデオリサーチのホームページをみると、様々な番組のGRPが公表されているが、日本テレビ開局50年金曜特別ロードショー・千と千尋の神隠しのGRPは7460%であり、視聴率は46.9%、番組時間は159分である。したがって、千と千尋の神隠しは7460%=46.9%×159分と表すことができる。客単価の基本公式は客単価=PI値×平均単価であるので、視聴率をPI値とすれば、番組時間は平均単価となり、GRPは7460%となる。すなわち、千と千尋の神隠しの客単価は7460%で、PI値は46.9%、平均単価は159分と見ることもできる。ここで、7460%は74分と置き換えても同じであり、千と千尋の神隠しの客単価(客時間?)は74分ということになる。すなわち、千と千尋の神隠しを見た人も見ない人も含め、千と千尋の神隠しを平均74分は見たということである。

  実際、視聴率は対照番組視聴世帯数÷テレビ視聴世帯数で割って算出し、これに対照番組時間を掛けると、(対象番組視聴世帯×対照番組時間)÷テレビ視聴世帯数となり、テレビ視聴世帯数1世帯当りの対象番組の総視聴時間となる。これはまさに客単価そのものであり、さらにこれに、テレビ視聴世帯数である総客数を掛けると、売上、すなわち、対象番組視聴世帯の総視聴時間となる。これまで、視聴率には平均単価がないと思っていたが、実はテレビ業界は金額よりも時間がキーワードであり、平均単価ではなく、番組時間が決め手であることがわかる。このように考えると、GRPは客単価そのものといってもよく、客単価の金額の変わりに、時間で置き換えたものといえよう。したがって、GRPを算出することにより、視聴率の世界も客単価2D分析のノウハウを活用することが可能となり、今後、さらに、一部始まっているが、客単価3D分析のノウハウを入れることにより、視聴率も様々な活用が可能となろう。

  ビデオリサーチのGRPの公表データを見るとおもしろいことがわかる。先ほどの千と千尋の神隠しは2003年度の関東地区の年間No.1の視聴率であり、46.9%であったが、GRPで見ると、千と千尋の神隠しを越える番組がいくつもあることがわかる。視聴率では31.5%と年間No.5の新春スポーツスペシャル・第79回東京箱根間往復大学駅伝競走・復路はGRPではNo.1の12,461%(124時間)である。PI値では15%も差があるが平均単価である番組時間が千と千尋の神隠しが159分であるのに対し、東京箱根間往復大学駅伝395分と2倍以上の時間であるため、客単価であるGRPでは勝ってしまったのである。客単価6段階評価をすると、千と千尋の神隠しは○○○の真ん中に位置するのに対し、東京箱根間往復大学駅伝は○の左上に位置し、しかも、客単価は極めて高いという結果である。

  このように視聴率もGRPという平均単価である番組時間という概念を加えることにより客単価分析ができるようになり、番組の評価を単純な視聴率だけでみる見方から、時間という概念を加えた2次元分析でみることができるようになった。今後、GRPという客単価分析が視聴率の世界でもますます重要な指標となってゆくものと思う。

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July 24, 2006 in PI値 |

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