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August 14, 2006

原信ナルスホールディングス、2007年3月期、第1四半期決算を公表!

  原信ナルスホールディングスが原信とナルスの経営統合後はじめての第1四半期決算を8/8、公表した。それによると、売上は253.9億円(137.2%)、営業利益9.4億円(142.9%:売上対比3.7%)、経常利益10.5億円(161.4%:売上対比4.1%)、当期純利益1.4億円(49.6%:売上対比0.5%)となり、営業、経常ベースでは大幅な増収増益を確保したが、残念ながら、当期純利益では、減損会計の適用により、大幅な減益となった。原信ナルスホールディングスは、この第1四半期決算と同時に特別損失の計上および業績予想の修正に関するお知らせを公表したが、それによると、今後予想される新潟商圏の競合激化により、減損損失が予想されるとのことで、特別損失5.9億円を計上した結果、第1四半期の当期純利益が減少したという。そして、これにともない、配当予想を修正し、中間では10円をすえおいたものの、期末、年間の配当を昨年よりは高めであるが、当初予想よりも引き下げ、期末では16円を13円、年間では26円を23円とした。

  この第1四半期決算の発表を投資家はどう評価したかであるが、株価はむしろ若干あがっており、現在、1,400円前後で推移している。原信ナルスホールディングスの株価は経営統合前の2005年12月には2,000円近辺まで上昇したが、その後、株価は下がりはじめ、経営統合前の2006年3月には1,500円前後まで下がった。そして、原信ナルスホールディングスが誕生した4月には1,700円まで株価は跳ね上がったが、その後、また、株価は徐々に下げ続け、6月以降は1,400円前後でもみあっている状況が現在も続いている。ただ、この8/8の第1四半期決算の公表後は株価を若干上げており、8/11現在、1,400円ちょうどの株価である。

  今回の第1四半期決算の中で少し気になるところは、原信とナルスの売上高の状況である。原信の方は全店舗売上高が8.3%、既存店売上高が4.0%増加し、順調な売上である。特に、この時期、既存店の売上が4.0%増加する企業は食品スーパーマーケット業界でも数社であり、競争力の強さを表しているといえよう。これに対し、ナルスは全店舗売上高は6.1%と増加したが、既存店の売上高は-4.5%減少したという。原信対ナルスの売上対比は約4:1であるので、今回の第1四半期の既存店の売上は合計では計算上は約2%強のプラスとなるので、全体としては原信ナルスホールディングスは全店も既存店も伸びているといえる。ただ、今後、予想される競合状況の厳しさを考慮するとナルスの既存店の活性化は急務といえよう。

  特に、2008年春には岐阜のバローが上越地区に年商100億円を目標とする大型SCをオープンの予定であり、この地区は特にナルスの地盤でもあり、バローが出店すれば大きな影響となろう。上越地区は以前上越ウィングで話題になった地区でもあり、すでにイトーヨーカ堂、イオンのSCもあり、バローのSCがオープンすれば、この地区は日本の中でも有数の大激戦地区となる。原信ナルスホールディングスの第1四半期決算では減損会計の理由を大規模な他社の出店計画とのみ記載しているが、恐らく、このバローのSCと思われる。バローは既に北陸には合併したユースを中心に拠点を確保しているが、今後、次の、出店地区を新潟と定めたといえよう。当然、上越のSCのみでは物流効率も悪く、充分な経営効率をあげるためにも多店舗化は必至であり、今後、数年の間に新潟数箇所にSCをつくってゆくものと思う。現状も厳しい競合状況が、さらに厳しくなろう。

  このように、原信ナルスホールディングスの第1四半期決算は売上、営業利益ともに順調に推移したが、今後予想される上越へのバローのSC出店、さらには、ベイシア、PLANT、地元ウロロク等との厳しい競合状況が続くものといえる。その意味で、今後は持株会社をもう一歩すすめ、競争力のあるNSC等の新業態の共同開発等も課題となろう。

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August 14, 2006 in 食品スーパーマーケット売上速報 |

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