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August 21, 2006

水道事業でPI値を活用!

  食品スーパーマーケット最新情報の週間版「まぐまぐ」で連載している客単価3D分析ミニ講座で水道事業のPI値活用の実態を取り上げた。水道事業では、昨年の10月に社団法人日本水道協会が日本水道協会規格として「解説水道事業ガイドライン(JWWA Q100)」を公表したが、その評価指標としてPI値が採用された。PI値といっても、Performance Indicatorの略であるが、実は、その中に正真正銘のPI値(Perchase Index)も2つほど使用されている。2001 給水人口一人当たり貯留飲料水量と2002 給水人口一人当たり配水量の2つであり、この2つは給水人口を分母にした指標であり、まさにPI値そのものである。水道協会が昨年からこのような指標をつくり、公表に踏みきったかについては、ガイドラインの中で、次のように述べている。PI値を活用することにより、「水道事業体は自らの状況を客観的に判断し、課題を分析して、その課題の解決を目指すことにより、水道事業を更に発展させることができるようになったといえる。そして、水道事業ガイドラインを広く水道事業体が理解して活用できるようにすることが求められている。」としており、PI値は水道事業発展のための根幹指標と位置付けているという。

  では、水道事業が掲げるPI値、Performance Indicatorとはどのような指標であるかを見てみたい。PI値の指標は現在、全部で49種類公表されており、随時見直し、名称変更、追加削除等が行われている。そして、この49のPI値の指標は5つの分類に分けられて整理されている。その5つとは、安心、安定、持続、環境、管理である。安心が3指標、安定が12指標、持続が29指標、環境が3指標、管理が2指標であり、合計49指標である。この中にPI値(Perchase Index)の2指標は安定の基本指標となっており、水道給水者=顧客に水道水を安定供給できるかいなかの判断の基本指標として位置付けられている。また、それぞれの指標は参考指標として全水道事業体を5%、20%、50%、80%及び95%に分割し、PI値ごとにどのくらいの事業体が占めているかを分りやすく数値とグラフにしている。また、参考数字として、10の事業体の実際の数字が掲げられており、PI値を算出した場合、自らはどのあたりに属しているかがわかやすくまとめられている。

  実際、この代表的なPI値指標である、まさにPI値(Perchase Index)、給水人口一人当たり貯留飲料水量を見てみると、200立方メートルで約2,000の水道事業所の約60%が入ってしまう現状であり、平均は150立方メートルであることがわかる。ちなみに、東京都は138.8立方メートルであり、ほぼ平均値であるが、坂出市は326.3立方メートルであり、貯留飲料水量が豊富に蓄えられているといえる。このようにPI値が活用しやすいようにまとめられており、水道事業を評価する上で参考となる貴重な資料である。

  PI値(Performance Indicator)にはこれ以外におもしろい指標もいくつかある。もっとも多い持続29指標の中には料金回収率があり、供給単価÷給水原価でPI値を計算しているが100%を切る事業体もあり、名古屋市の93.2%、豊中市の92.0%などがある。また、技術職員率、水道業務経験年数度、職員1人当りメーター数などというユニークなPI値もある。また、通常の経営指標もそのままPI値に取り入れられており、流動比率、固定比率、自己資本構成比率等もある。

  このように、水道事業では昨年度から本格的にPI値(Performance Indicator)として5分類49の指標を作成し、各水道事業体のPI値を算出し、それぞれの水道事業体が簡単に計算でき、自らの事業体がどの位置にいるかが判断できるような体制が整った。そして、その中にPI値(Perchase Index)も2つであるが採用され、活用がはじまった。まだ、はじまって1年を経過していないが、水道事業が顧客の声を考慮して経営を考えてゆく方向が打ち出された意義は大きいといえ、今後、様々な行政活動にもPI値を活用することができることを示したといえよう。水道事業のPI値が今後どのように発展してゆくかが楽しみである。

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August 21, 2006 in PI値 |

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