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August 20, 2006

日経POS、アイスクリームの売れ筋を公表!

  毎週金曜日に日経MJが公表している売れ筋ランキングであるが、今週、818は通常の売れ筋ランキングに加え、3面にアイスクリームの特集記事が組まれた。このアイスクリームについては、新製品だけではなく、7/3から7/30までの約1ケ月間の首都圏の食品スーパーマーケットの全アイスクリームデータから抽出したものであり、文字通り、新製品を含め、いま売れているアイスクリームの売れ筋ランキングといえる。記事では、「あずきバー30年の伝統力」、「2位以下は混戦模様」という見出しで、井村屋のあずきバーが断トツ1位であり、その開発のエピソード、アイスクリーム業界の特徴などを載せている。この特集では、このNo.1の井村屋のあずきバーを含め、アイスクリームのベスト10が公表されているが、公表データは平均価格、金額シェア、千人当り個数の3つである。そこで、この3つの指標をもとに客単価2D分析(単品客数がないので、客単価3D分析はできない)を行い、この10品を評価してみると、アイスクリームの客単価アップのポイントが浮かび上がってきた。

  まず、客単価2D分析に必要なPI値、客単価の算出であるが、PI値は千人当りの個数が公表されているので、ここから、100人当り(%)に換算すればよい。客単価に関しては、客単価の公式、客単価=PI値×平均単価で計算すると、それぞれの客単価が算出できる。これで、客単価2D分析の指標が算出できたので、あとは、この10品の平均値を算出し、グラフ化すると、この10品がどのように客単価に貢献しているかが浮かび上がる。実際、MD評価表とグラフをつくって見ると、見事にy=1/xの双曲線上にこの10品がきれいに並んだグラフができあがった。ずばり、アイスクリームの客単価アップのポイントは3つのゾーンの商品のバランスで決まるという結論である。

  3つのゾーンとは、この10品の平均の客単価約0.3円、PI値平均約0.3%、したがって、平均単価は約100円となるので、右下(PI値0.3%以上、平均単価100円以下)と左上(PI値0.3%以下、平均単価100円以上)、右上(PI値0.3%以上、平均単価100円以上)の3つのゾーンである。アイスクリームの客単価アップとは、この平均値であるPI値0.3%を0.4%、0.5%へ、平均単価100円を110円、120円へと引きあげたとき、客単価の平均が0.3円から0.4円、0.5円へとあがってゆくことになる。したがって、右下のPI値をさらに引き上げ、左上の平均単価のPI値を少しでも右に移動し、真ん中のPI値もさらに引き上げることができれば、客単価は確実に改善できることになる。

  ここで注意する点は、平均単価の高い商品のPI値を少しでもあげることができると、全体の平均単価が大きく改善できることである。よく誤解されるのが、平均単価アップとは価格を上げることだと思われている場合があるが、これは間違いで、平均単価の高い商品のPI値を上げることが、平均単価アップである。このアイスクリームの場合も左上のゾーンの商品のPI値をいかに上げるかがポイントである。

  今回公表されたベスト10の売れ筋はまさにこの3つのゾーンに分類できる。右下はパピコチョココーヒー(0.53%、71.7円)、チョコモナカジャンボ(0.46%、74.4円)、エッセルスーパーカップ超バニラ(0.46%、74.4円)、ジャイアントコーン(0.44%、73.1円)、エスキモーピノ(0.26%、72.8円)の5品であり、この5品がPI値アップの貢献商品である。左上はハーゲンダッツミニカップマルチパック(0.04%、767.6円)であり、この商品が平均単価アップの鍵を握っている。PI値0.04%であるので、2000人/日の食品スーパーマーケットで1日約1個である。仮に1日2個、PI値0.08%が可能であれば、客単価は0.61円となり、井村屋のあずきバー0.58円を抜き、トップとなる。また、全体の客単価も110%へ貢献する可能性を秘めている。そして、右上は井村屋あずきバー(0.27%、213.3円)、ハーゲンダッツバニラカップ(0.15%、205.8円)、宇治金時練乳入り(0.16%、198.6円)、ヨーロピアンシュガーコーン(0.13%、199.4円)の4品である。PI値は0.3%以下なので、右上よりもやや左上に位置するが、この10品をグラフにすると、きれいに3つのゾーンに分かれる。

  このように、アイスクリームはこの3つのゾーンごとの商品を充実させることによって、アイスクリーム全体の客単価を引き上げることができるといえる。井村屋のあずきバーはど真ん中の商品であるが、むしろ、このゾーンを補完する商品として、右下、左上の商品の充実がアイスクリーム全体の客単価アップにとっては重要な商品といえよう。

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August 20, 2006 in 食品スーパーマーケット売上速報 |

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OKストアという、強力なスーパーを見つけたので報告する。以下はコピペ
WBSにも出たことがあるokストアです。ここはほかのスーパーに比べるとダントツに安いです。
特に弁当類などは普通のところよりかなり安いです。
覚えている範囲ではおにぎり50円、カツカレー約290円、寿司1パック約400円となっていました。
冷凍食品も5割引をやっているときがあります。パンなどもほかのスーパーよりはずっと安かったと思います。
この価格や品揃えは店舗によって違うかもしれませんが、ここ以上に安い店は私は知りません。

Posted by: あるまじろ | Aug 22, 2006, 4:35:57 PM

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