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September 24, 2006

マーチャンダイジングで食品スーパーマーケットを格付けしたら・・

  これまで、本ブログでは食品スーパーマーケットの第1四半期決算をもとに、様々な食品スーパーマーケットの現状を分析し、取り上げてきた。8/29には、食品スーパーマーケットの粗利率は約25%、9/1には食品スーパーマーケット業界の借入れ金額と株価の関係は?、9/2には食品スーパーマーケット業界の販売管理費率の現状、9/10には食品スーパーマーケット、最新の株価、PBR=PER×ROE、9/15には食品スーパーマーケットの時価総額は平均約350億円!という内容を取り上げた。そこで、最終的なまとめとして、これらの数値をもとに第1四半期の食品スーパーマーケットの総合ランキング、すなわち、マーチャンダイジングの格付けを独自に行ってみたい。

 マーチャンダイジングの格付けを独自に行うためには基本の考え方が必要である。そこで、ここでは、その基本原則を3つに絞ってみた。第1は顧客との接点、商品との接点、お金との接点がバランスがとれているかどうかである。具体的には顧客との接点がしっかりしていれば、当然、客単価がアップし、客数が増え、既存店がよくなり、新店も増え、売上があがるはずである。ただ売上があがっても、利益がでていない場合は、商品との接点とお金との接点がしっかり管理されていない場合が考えられ、これでは企業経営は存続できない。したがって、営業利益も高い方が望ましい。ただし、食品スーパーマーケットの場合は粗利が2つあり、商品からの粗利と不動産等の利益を加えた総合粗利があるので、マーチャンダイジングという観点からは商品のみの粗利を重視し、その粗利でお金との接点である販売管理費を賄えているかを重視したい。いわゆる純営業利益で見た方がより、マーチャンダイジングの強さを表していると判断し、ここでは不動産等の利益を差し引いた、純営業利益での数値を重視してみることにする。

  第2番目は営業を支える財務体質である。当然、よいマーチャンダイジングが実施されていても、財務体質が借入れ依存型であれば、やがては、マーチャンダイジングにも影響を与え、最終的には企業経営の存続にも発展しかねい。そこで、ここでは、売上対比の借入れ依存度を重視した。そして、第3は株主からの評価である。上場食品スーパーマーケットは株主からの預かった資金をもとに企業経営をしている。したがって、株主の評価は上場食品スーパーマーケットにとっては重要な問題である。そこで、マーチャンダイジングを評価する上で、株主の評価指標として、PBRを加味したい。PBRはPER×ROEでもあるので、PBRを評価することで、PERの高い食品スーパーマーケットもROEの高い食品スーパーマーケットも評価されることになるので、株主資本と株価との関係を表したPBRが純利益と株式との関係、株主資本と純利益との関係、そして、時価総額までを含むことになり、マーチャンダイジングの評価としては大事な項目であると判断し、3つめの評価指標として加える。

  これらをひとことでまとめてみると、「営業キャッシュフローを通じて、売上を伸ばし、利益を上げ、株主から評価されている企業」ほどマーチャンダイジングの格付けが高いというとになろう。このような基本3原則でマーチャンダイジングの格付けを今回第1四半期の決算を公表した食品スーパーマーケット約50社弱でみてみるとAAAとトリプルAの企業が6社、BAA、BAB、BBBの企業が22社、残りがCランクの食品スーパーマーケットというマーチャンダイジングの格付けとなる。

  ここで、AAAの6社を見てみると、大黒天物産(5.7%、1.0%、5.56倍)、原信ナルスホールディングス(3.6%、7.2%、1.80倍)、九九プラス(0.5%、6.3%、3.13倍)、オオゼキ(6.2%、1.0%、2.43倍)、ヨークベニマル(2.0%、0.1%、1.0倍)、ハローズ(0.5%、9.8%、1.78倍)の6社となる。この6社以外ではAABがマックスバリュ東海、マルミヤストア、ABBがアークランドサカモト、BAAがヤオコー、マックバリュ中部、マックスバリュ西日本、サンエーとなる。

  このように、今回、第1四半期の決算結果と直近の株価をもとに上場食品スーパーマーケット約50社を3つの角度から各付けを試みたが、マーチャンダイジングを評価する場合は単に売上が高い、粗利が高い、経費比率が低い等だけの単純な比較では見えない、商品、顧客、お金、資金、株主などの総合的な評価でみることが重要であることが改めて認識できた。そろそろ、第2四半期決算が公表される時期となったので、今後もさらに指標の改善もはかりながら、食品スーパーマーケットのマーチャンダイジングの格付けを試みてゆきたい。

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September 24, 2006 in 食品スーパーマーケット売上速報 |

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