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November 21, 2006

食品スーパーマーケット、2006年10月度、売上速報、108.5%!

  食品スーパーマーケット上場約50社の内、月別売上を公表している約20社強、約2000店舗の10月度の売上集計をまとめてみた。全体の単純平均で見ると、売上108.5%と好調な推移である。先月9月度が108.6%であるので、ほぼ横バイで推移している。既存店は99.8%とわずかに昨年を下回ったが、ほぼ100%であるといえよう。客数、客単価でみた場合、全体では客数が109.9%、客単価も100.9%であり、新店の出店による客数アップ効果が大きく、食品スーパーマーケット業界の出店が意欲的であることを示しているといえよう。また、既存店に関しては客数98.8%に対し、客単価100.8%であり、特に、客単価に関しては、9月、8月と3ケ月連続、昨対を越え、既存店の客単価の回復傾向が見え始めたといえよう。さすがに、既存店の客数はこれだけ新店がでると厳しいといえ、当面は既存店の客単価を102%から103%ぐらいへ伸ばすことが目標といえよう。

  このような中でこの10月度昨対の伸び率No.1の食品スーパーマーケットは大黒天物産であった。全体では132.1%であり、ここへ来て、新店を積極的に出店し、好調な売上をキープしている。大黒天物産は5月度が決算月であるため、この11月が中間決算であるが、増収増益の予想である。ただ、既存店が93.5%と今回集計した食品スーパーマーケットの中では最も低い数字であり、既存店の活性化が大きな課題となってきた。株価も、11月に入り、急落しており、11/16には上場来最安値の2,000円となった。今後の株価、および既存店の動向が気になるところである。No.2はPLANTであり、全体の売上は120.4%であった。ただ、大黒天物産同様、既存店の売上が97.5%と伸び悩んでおり、既存店の活性化がやはり大きな課題といえよう。PLANTの株価も厳しい状況が続き、11/20、332円となり、上場来最安値をつけた。PLANTの決算は9月であるが、この決算月以降厳しい株価が続いている。決算予想も大幅な減益となる予想であり、当面、株価は厳しい状況が続くことになろう。

  No.3はアークランドサカモトであり、売上は119.9%、既存店も105.0%と好調な推移である。アークランドサカモトはホームセンターが主力業態ではあるが、最近は食品も強化したスーパーホーセンターを展開しており、ここでは食品スーパーマーケットと一緒に集計した。中間決算は増収減益であったが、ホームセンタームサシの関西への出店、そして、今後は東北への出店も控えており、いよいよ全国展開が視野に入り、売上は既存店も含め好調な数字で推移している。No.5はバローであり、売上は117.3%、既存店も102.4%とバランスのとれた成長が続いている。特に、既存店の客数、客単価ともに100%を越え、既存店も全店を押上げ、好調である。ただ、この中間決算を見ても、利益の方が伸び悩んでおり、これが株価にも影響を与え、株価はここ最近厳しいものがあり、下降気味で推移している。以上が10月度の昨対の売上が115%以上の食品スーパーマーケットである。

  これについで、昨対110%以上の食品スーパーマーケットが4社ある。マックスバリュ東海、オオゼキ、九九プラス、ヤオコーである。マックスバリュ東海の売上は113.7%、既存店も106.5%であり、10月度の食品スーパーマーケットの中では既存店の伸び率がNo.1であった。全店、既存店ともに客数、客単価ともに100%をクリアーしており、安定した数字で推移している。中間決算も増収増益であり、株価も中間決算公表以降、上昇しており、食品スーパーマーケット業界の中でも最も経営バランスのとれた企業といえよう。オオゼキもここへ来て新店が順調であり、売上112.4%と好調な数字である。ただ、既存店が98.9%となかなか昨対をクリアーできずにやや苦戦している。特に、PI値が全店93.6%、既存店95.5%と落ち込みが大きく、当面はPI値の改善が急務であろう。九九プラスも112.1%と全体の売上は依然として高い伸びを示しているが、既存店の伸びが95.8%と厳しい状況が続いており、ここへきて出店を抑制し、既存店に注力しているが、いまひとつ、効果が見えない状況である。中間決算も利益が厳しい状況であり、株価も11/20、112,000円の上場来最安値をつけ、厳しい状況が続いている。そして、ヤオコーであるが、売上は110.5%、既存店は99.5%とわずかに昨対を下回ったが、客単価は全店、既存店ともに昨対をクリアーしており、既存店の客数98.0%をどこまで昨対に近づけられるかが当面の課題といえよう。

  一方、昨対をきった食品スーパーマーケットはこの10月度は3社のみであり、オリンピック、マルエツ、トーホーである。オリンピックは全体の売上が96.3%、既存店も96.2%と厳しい状況が続いている。マルエツも全体97.2%、既存店も97.8%と厳しい状況である。また、トーホーも98.6%であり、この3社は特に、新店の出店が他の食品スーパーマーケットと比べ少なく、全体の売上が特に厳しい状況が続いている。

  このように、この10月度の食品スーパーマーケットの全体は108.5%と新店の効果により高い成長が続いており、一部企業では既存店の数字も大きく改善し、新店、既存店のバランスのとれた好調な企業が出始めている。食品スーパーマーケットは新店の開発なしに成長はないが、一方で既存店の活性化なしには収益はとれず、今回、全体の売上が好調な企業も2極化しており、既存店の活性化が現状の食品スーパーマーケット業界の当面の大きな課題といえよう。

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November 21, 2006 in 食品スーパーマーケット売上速報 |

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