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November 27, 2006

食品スーパーマーケット、2007年度中間決算、営業利益を見る!

  食品スーパーマーケットの中間決算数字を現在集計中であるが、売上については既に本ブログで取り上げたので、今回は営業利益について見てみたい。営業利益は粗利と経費の差で決まり、各社戦略がまちまちである。今回の上場食品スーパーマーケット約50社の営業利益率の単純平均では2.3%であり、伸び率は異常値を除くと7.4%の昨対であった。したがって、中間決算では営業利益率2.3%以上、昨対7.4%以上の企業が高収益企業といえよう。この基準をひとつの目安に、今回は上場食品スーパーマーケット約50社の中間決算の営業利益に焦点を当ててみたい。高収益企業の特徴としては必ずしも粗利率が高いわけではない。粗利率が低くとも、さらに経費比率を下げ、営業利益をしっかり出している企業、逆に経費比率は高いが、それ以上に粗利率を上げ、営業利益を出している企業もあり、食品スーパーマーケットの高収益戦略も両極端といえよう。

  さて、今回の中間決算で、営業利益率が単純平均の2.3%を超え、かつ、昨対が7.4%以上の高収益食品スーパーマーケットであるが、以下の通りである。マックスバリュ東海(4.6%、30.4%)、オオゼキ(7.1%、19.2%)、マックスバリュ中部(3.0%、18.9%)、ベルク(4.5%、14.3%)、マツヤ(2.3%、60.5%)、マックスバリュ西日本(3.7%、12.8%)、オークワ(2.8%、15.5%)、イズミ(5.6%、21.7%)、東武ストア(3.1%、9.7%)、カウボーイ(4.9%、67.2%)と全部で10社であり、全体の約20%である。また、営業利益高は全体の単純平均である7.4%にはいってないが、営業利益率が単純平均の2.3%以上の高収益企業を見ると、サンエー(7.6%)、大黒天物産(4.5%:5月決算であり、第1四半期昨対なし)、丸久(4.5%)、原信ナルスホールディングス(4.1%)、アークランドサカモト(4.1%)、ヤオコー(3.7%)、ヤマザワ(3.7%)、アークス(3.1%)、平和堂(3.0%)、ヨークベニマル(2.9%)、カスミ(2.8%)、天満屋ストア(2.8%)、バロー(2.6%)、マルキョー(2.6%)、アオキスーパー(2.6%)の15社である。以上の食品スーパーマーケット、合計25社がこの中間決算で単純平均以上の営業利益率2.3%以上の高収益企業である。
 
  これらの企業の高収益戦略を見ると、大きく2つに分かれる。粗利率アップを重視する戦略と、経費率ダウンを重視する戦略である。前者の粗利率アップを重視した典型的な戦略企業は、サンエーであり、粗利率33.1%、経費比率25.5%である。サンエー以外にもマックスバリュ東海(29.5%、24.9%)、ベルク(29.3%、24.8%)、ヤオコー(32.6%、28.9%)、ヤマザワ(29.5%、25.8%)等が粗利率重視型食品スーパーマーケットであるといえよう。これに対し、経費ダウン重視の食品スーパーマーケットは、カーボーイであり、粗利率18.0%、経費比率13.1%と低粗利、ローコスト、高収益の食品スーパーマーケットを目指しているといえよう。カーボーイ以外にもアークス(22.0%、18.9%)、マルキョウ(21.4%、18.8%)、アオキスーパー(19.0%、16.4%)等である。また、例外的に、粗利率アップ、経費率ダウンを同時追及している食品スーパーマーケットが2社あり、オオゼキ(25.2%、18.1%)、丸久(24.3%、19.8%)である。このように営業利益の高い高収益企業も大きく戦略が粗利率重視か経費率ダウンかに2極化するが、ごく例外的に双方を追及し、高収益をあげているオオゼキ、丸久の事例もある。

  これに対し、今回の中間決算で残念ながら、営業利益が厳しかった企業を見てみてみたい。まず、営業利益段階で赤字となった企業は3社であり、PLANT-0.3%、イオン九州-0.3%、マルヤ-3.4%である。また、営業利益率が1.0%以下の食品スーパーマーケットは、マルヨシセンター(1.0%)、九九プラス(0.9%)、エコス(0.9%)、北雄ラッキー(0.8%)、OLMPIC(0.6%)、いなげや(0.3%)、CFSコーポレーション(0.1%)、丸和(0.0%)の8社である。

  ちなみに、上記以外の食品スーパーマーケット、ライフコーポレーション、ハローズ、東急ストア、マミーマート、ダイイチ、ドミー、関西スーパーマーケット、マックスバリュ東北、イズミヤ、ジョイス、マックスバリュ北海道、マルエツ、マルミヤストア、フジ、ユーストア、相鉄ローゼンは今回の中間決算で営業利益率が2.3%以下、1.0%以上の食品スーパーマーケットである。

  このように、今回の中間決算での営業利益率は単純平均で2.3%、昨対は7.4%であり、売上も単純平均で4.2%であり、食品スーパーマーケット業界としては、売上高の伸び以上に営業利益高を伸ばし、収益性を重視した経営が全体としてはなされてきたといえよう。ただ、営業利益率は単純平均2.3%であり、営業利益率が5.0%を越える超高収益企業は、食品スーパーマーケット上場企業の中では、サンエー(7.6%)、オオゼキ(7.1%)、イズミ(5.6%)の3社のみであり、今後、業界全体としてもさらに収益性を高める経営が課題といえよう。

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November 27, 2006 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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