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November 30, 2006

食品スーパーマーケット、中間決算後のPBR=PER×ROE!

  今回は食品スーパーマーケット上場約50社の中間決算発表後のPBR、PER、ROEについて取り上げてみたい。この3つの数字は相互に連環しており、PBR=PER×ROEという関係がなりたつ。PBRは株価純資産倍率のことであり、一株当たりの純資産が株価の何倍かを表す指標であり、会社の解散価値を表す指標ともいわれる。これが1.0倍、すなわち、100%をきった場合は会社の価値が低いと投資家から判断されたということであり、厳しい会社の評価といえよう。PERは株価収益率のことであり、株価が一株当りの純利益の何倍かを表す指標であり、これが高いと株価は高水準であると一般には判断される指標である。そして、ROEであるが、これは株主資本利益率のことであり、純利益が株主資本の何%であるかを表した指標であり、一般には高いほど、投資価値が高いと判断される。したがって、これらはPBR(株価÷純資産)=PER(株価÷純利益)×ROE(純利益÷純資産)となり、この3つの指標は相互に連環している指標である。ちなみに、M&Aでは注目の時価総額であるが、PBRは時価総額÷純資産、PERは時価総額÷純利益とも表すことができるので、PBR、PERは時価総額とも密接な指標であるといえる。

  さて、この中間決算後の食品スーパーマーケット上場企業のPBRであるが、全食品スーパーマーケット上場企業の単純平均は1.50倍である。そこで、1.50倍以上の食品スーパーマーケットを見てみると、原信ナルスホールディングス(6.97倍)、丸久(4.66倍)、大黒天物産(4.48倍)、イズミ(2.76倍)、ドミー(2.28倍)、ライフコーポレーション(2.19倍)、マックスバリュ東北(2.14倍)、オオゼキ(2.11倍)、マックスバリュ中部(2.00倍)、ヤオコー(1.99倍)、九九プラス(1.94倍)、マックスバリュ北海道(1.83倍)、バロー(1.78倍)、ハローズ(1.60倍)、イオン九州(1.52倍)である。この15社が現在、PBR1.50倍以上の食品スーパーマーケットであり、株価に対し資産価値が高い企業であるが、この中で、時価総額の高い企業はイズミ(約2,500億円)、バロー(約750億円)、ライフコーポレーション(約750億円)、ヤオコー(約500億円)の4社である。ちなみに、時価総額だけで食品スーパーマーケットの順位をみた場合、この4社は、イズミはNo.1、バローはNo.4、ライフコーポーションはNo.5、ヤオコーはNo.11となり、時価総額も高い企業であることがわかる。

  また、このPBRの高い15社のPERとROEの関係であるが、PERを高め、PBRの高い企業と、ROEを高め、PBRの高い企業とに分かれるが、PERが食品スーパーマーケット上場企業の単純平均26.00倍よりも高い企業はマックスバリュ北海道(147.5倍)、イオン九州(51.20倍)、ライフコーポレーション(49.50倍)、マックスバリュ東北(41.80倍)、丸久(39.10倍)、マックスバリュ中部(31.60倍)、九九プラス(30.70倍)、ドミー(28.60倍)であるが、この中で、ライフコーポレーションと丸久はROEも高く、食品スーパーマーケット上場企業平均の6.00%を上回り、ライフコーポレーション(8.70%)、丸久(11.85%)であり、収益性も極めて高いといえよう。また、逆にROEが平均6.00%を越え、10%以上の食品スーパーマーケットを丸久を除いて見てみると、大黒天物産(18.57%)、ハローズ(14.27%)、オオゼキ(13.99%)、ヤオコー(13.88%)、イズミ(11.61%)である。これらの企業はROE、すなわち、収益性重視でPBRを高めている企業といえよう。

  逆に今回PBRが1.00倍を下回った食品スーパーマーケットは、PLANT(0.32倍)、マルキョウ(0.33倍)、カウボーイ(0.36倍)、マルミヤストア(0.53倍)、OLYMPIC(0.56倍)、マルヤ(0.56倍)、タイヨー(0.60倍)、ジョイス(0.65倍)、ユーストア(0.67倍)、ダイイチ(0.67倍)、イズミヤ(0.72倍)、北雄ラッキー(0.75倍)、ヤマザワ(0.79倍)、天満屋ストア(0.82倍)、マミーマート(0.88倍)、関西スーパーマーケット(0.96倍)、CFSコーポレーション(0.99倍)の17社である。これらの企業はPERよりもROEの低い食品スーパーマーケットが多く、ヤマザワ(ROE6.68%)以外は食品スーパーマーケット業界の単純平均のROE6.00%を超える食品スーパーマーケットは1社もない。

  このように見ると、PBRアップの戦略は、まず、収益性を高め、ROEを引き上げ、その後、時価総額を上げ、PERを引き上げてゆくという流れが食品スーパーマーケットにとっては大事な戦略であることが浮かび上がる。現状の食品スーパーマーケット上場企業の単純平均PBRは1.50倍、PERは26.00倍、ROEは6.00%であるので、まず、ROE6.00%以上を目指し、そしてPER26.00倍以上をめざし、結果としてPBR1.50倍を目指すことが当面の収益、株価対策といえよう。

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