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December 02, 2006

食品スーパーマーケット、今期中間決算の評価、AAAは7社!

 今週は、食品スーパーマーケットの2007年度の中間決算の最新情報を連日ブログで取り上げてきた。売上速報にはじまり、営業利益、粗利益、借入金、PBR=PER×ROE、そして、時価総額までの一連の中間決算の結果を見てきたが、最後にまとめとして、今回の中間決算をマーチャンダイジング的な観点から総括してみたい。そこで、食品スーパーマーケットにとってマーチャンダイジングが良いとはどのような点であるかであるが、次の3点をポイントとしてあげてみたい。第1点は顧客との接点、商品との接点の評価である。第2点はマーチャンダイジングを支える財務体質の評価である。そして、第3点は参考として、株主からの評価である。株主からの評価に関しては、マーチャンダイジングの観点よりも、投資価値の観点が当然強くなるが、そのためには、マーチャンダイジングがうまくいっていないと利益を生み出せないことから、マーチャンダイジングの観点も考慮された評価と考え、参考として、第3点目に入れてみた。この3つの角度から、今回の上場食品スーパーマーケット54社の一部本決算、四半期決算も含まれるが、中間決算のまとめとして、マーチャンダイジングの評価を試みてみたい。

  まず、第1点目の顧客との接点、商品との接点であるが、具体的には顧客との接点は売上伸び率で評価できよう。顧客の支持を得られれば、より多くの商品、より付加価値の高い商品を購入いただき、客単価がアップする。また、そのような店舗は競合上も強みを発揮し、客数も増えるという善循環が発生し、売上が伸びるといえよう。また、商品との接点は粗利率と営業利益で評価ができよう。単に粗利率が高いだけではなく、経費とのバランスを考えた粗利設定が適切な利益を生むことから、マーチャンダイジングの成否のポイントは粗利率と経費率を加味した適正な営業利益と見た方が良いと思う。また、その際、商品からの粗利、売上総利益と不動産収入を加味した営業総利益があるが、マーチャンダイジングは商品からの粗利である売上総利益が原点であるので、売上総利益から経費を引いた営業利益をここでは評価の対象としたい。したがって、不動産収入等で営業利益が高い場合はマーチャンダイジングの観点からは評価は低くなる。第2点目の財務体質は、ここでは借入金に絞って評価を試みてみる。そして、第3点目の株主からの評価はPBR=PER×ROEの観点から、PBRを第1の評価指標として、PER、ROEを参考にしながらマーチャンダイジングの評価の参考としてみてみたい。

  このような3つの観点から、今回の中間決算の結果を上場食品スーパーマーケット54社で見てみると、第1の商品からの評価、すなわち、売上伸び率、売上総利益-経費のバランスのよい食品スーパーマーケットは、次の12社である。いずれも、全社平均の売上伸び率104.8%を越え、売上総利益率-経費比率が全社平均の-0.19%以上の食品スーパーマーケットである。オオゼキ(114.6%、5.90%)、大黒天物産(132.1%、4.50%)、原信ナルスホールディングス(137.0%、4.10%)、アークランドサカモト(115.8%、4.10%)、丸久(106.3%、2.00%)、ハローズ(112.3%、1.20%)、九九プラス(121.7%、0.90%)、ベルク(106.7%、0.90%)、マックスバリュ東海(119.1%、0.70%)、マックスバリュ中部(109.1%、0.50%)、ヨークベニマル(104.8%、0.00%)、アオキスーパー(107.7%、-0.10%)である。これらの食品スーパーマーケットが顧客との接点、商品との接点でA評価とえいよう。

  次に、上記12社の中で、第2点目のマーチャンダイジングをささる財務体質の評価としての借入金の問題である。借入金の売上比率が全社平均の13.75%以下の食品スーパーマーケットは以下の10社である。マックスバリュ東海(0%)、ヨークベニマル(0%)、アオキスーパー(0.4%)、オオゼキ(0.6%)、大黒天物産(1.0%)、マックスバリュ中部(2.3%)、九九プラス(5.0%)、原信ナルスホールディングス(9.6%)、ハローズ(10.1%)、ベルク(12.8%)であり、これらの食品スーパーマーケットがA評価といえよう。最後に第3点目の株主からの評価であるが、PBRが全社平均の1.46倍以上の食品スーパーマーケットであるが、以下の7社である。原信ナルスホールディングス(6.97倍)、大黒天物産(4.48倍)、オオゼキ(2.11倍)、ヨークベニマル(2.00倍:推定)、マックスバリュ中部(2.00倍)、九九プラス(1.94倍)、ハローズ(1.60倍)がA評価といえよう。

  したがって、今回の中間決算でAAAのトリプル評価の食品スーパーマーケットは原信ナルスホールディングス、大黒天物産、オオゼキ、ヨークベニマル、マックスバリュ中部、九九プラス、ハローズの7社であった。これら7社が、上場食品スーパーマーケット54社の中ではマーチャンダイジングの評価を3つの観点で見たときに中間決算段階ではAAAの高い評価であるといえよう。

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December 2, 2006 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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