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January 06, 2007

ウォールマート、2006年12月度売上速報、既存店101.6%!

  ウォールマートが1/4、2006年12月度の売上速報を公表した。注目された既存店の売上高が101.6%と昨対を僅かに上回り、11月度の99.9%から、再びプラスに転じた。12月度は11/26から12/29までの5週間の数字であり、年間では48週目となり、残すところあと1ケ月である。前回、ウォールマートは既存店の回復は昨対のハリケーンの影響により、今後とも厳しいというコメントを発表していたが、予想に反し、既存店が昨対を越え、好調に推移しはじめたといえよう。ただし、全店の数字では108.8%であり、これまで2桁の成長を維持していたが、若干成長が鈍化しており、気になるところである。

  これを受けて、ウォールマートのニューヨーク証券取引所の株価であるが、1/4、47.8ドルで引けた。ウォールマートの株価は11月に入り、株価は下げに転じ、既存店の昨対割れが公表された12月前半以降も下げ基調であり、一時45ドルを割り込むところまで下げた。昨年最後の相場の12/29は46.2ドルであったが、1/3新年初の相場では一転上場基調に転じ、1/3、47.09ドル、そして、1/4、47.8ドルと上昇し、1ケ月ぶりの48ドル台へと上げつつある。投資家は今回の数字に一定の評価を下したといえよう。次回の2007年1月度の公表は決算ともからむため、どのような数字になるかが注目である。

  さて、まず、ウォールマートの2006年12月度の既存店の数字であるが、トータルでは101.6%であるが、昨対は102.5%であり、48週累計では102.0%であるので、けっして安心できる数字とはいえない。特にウォールマート部門が101.3%と伸び悩んでおり、昨年のハリーケーンの影響があったとはいえ、48週累計の101.8%と比べても低く、今後、既存店のウォールマート部門、特に主力業態であるスーパーセンターの活性化が最大のポイントであるといえよう。これに対し、サムズクラブ部門は103.5%と昨年が103.2%、48週累計が102.9%であるので、絶好調であり、ウォールマートの既存店全体に大きく貢献したといえよう。特に、今年は、ガソリンスタンドを含めた燃料が好調であったといい、石油の高騰が、そのままウォールマートの特にサムズクラブ部門の既存店に好影響を与えたといえよう。ウォールマートも0.3%から0.5%ぐらいの好影響があったとコメントしている。

  次に、全体の数字であるが、108.8%とやや成長率が鈍った感じである。既存店が昨対を越えたにもかかわらず、全体の数字がやや鈍った点はスーパーセンター、ディスカウントストア、ネバーフッドマーケット(食品スーパーマーケット)のウォールマート部門にあるといえる。昨対103.1%であり、48週累計では107.6%であるので、大きく伸び率を落としているのが原因である。ウォールマート部門は全体の65.4%を占め、全体への影響が大きいといえる。また、12月は11月に21店舗の新規出店をしたため、新規出店がほとんどなかったことも大きかったといえよう。全体の数字は既存店+新店の数字であるので、新規出店が鈍化すると全体の数字に大きく影響がでるが、この12月は新店の影響が大きかったといえよう。一方、国際部門は順調であり、130.5%で推移している。48週累計でも130.6%であり、安定した高い伸び率である。全体の構成比も23.5%を占め、サムズクラブ部門の11.1%の2倍以上であり、ウォールマートの成長を支える大きな柱となったといえよう。この中では日本の西友も入っており、ブラジル、中南米のウォールマートの貢献度も高い。また、構成比11.1%のサムズクラブ部門は、既存店の好調もあり、105.6%、48週累計が104.5%であるので、順調な数字で推移しているといえる。

  この12月は家電製品も好調であったといい、特に、デジタルテレビ、オーディオ、コンピュータ、ゲイムの価格の安さに関しては消費者の認知を得たとウォールマートの首脳も自信を深めている。そのデジタルテレビでいえば、ちょうど、シャープの亀山工場の液晶アクオスと松下電器のプラズマテレビが世界的に激しいシェア争いをしており、その松下電器がこれまでウォールマートには卸していなかったプラズマテレビをかなりの安さで卸しはじめたといい、これもウォールマートの既存店の数字に影響を与えたといえよう。これ以外にも、DVD、食品、雑貨も好調であったという。

  このように、ウォールマートの2006年12月度の既存店は101.6%と復調し、これに恐らく、1月はかなりの新店がオープンするものといえ、今期のウォールマートは前期同様の高い伸び率で着地するのではないかと思われる。来期以降は、ウォールマートは短中期的に積極的な新規出店戦略を掲げているので、ハリーケーンの影響がなくなり、既存店が安定成長路線に乗れば、引き続き、2桁台の高成長が来期以降も期待できるものといえよう。次回はウォールマートの決算時期であり、売上の推移に加え、利益の動向も気になるところである。

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January 6, 2007 in 経済・政治・国際ウォルマート、海外情報 |

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