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January 10, 2007

丸久、2007年2月期、第3四半期決算、増収増益、株価も上昇!

  丸久の2007年2月期の第3四半期決算が1/5公表された。増収増益の好決算であり、株価も食品スーパーマーケット業界の中では屈指の上昇株となり、1/9、年末につけた上場来最高値の1,590円を越え、1,594円で引けた。現在、投資家からも厚い視線が注がれているといえよう。この第3四半期の売上は473.2億円(106.5%)、営業利益24.0億円(110.5%:売上対比5.0%)、経常利益21.9億円(114.9%:売上対比4.6%)、当期純利益7.5億円(109.5%:売上対比1.5%)と増収増益であった。一昨年、2005年10月のイズミとの資本業務提携も着々と進んでいるようであり、昨年11月からは丸久のポイントカードとイズミのゆめカードとの相互乗り入れがはじまり、ポイントの共有化がはじまったという。

  丸久は現在、収益性の高い標準化されたSSMタイプのアルクを主力業態として、出店戦略をすすめ、アルク30店舗体制の構築が当面の経営目標である。今期、宇部市へアルク南浜店を、下関市へアルク安岡店の2店舗を新規出店しており、アルク合計が23店舗となり、目標の30店舗へ近づきつつある。丸久全体では子会社のサンマート17店舗を入れ67店舗であり、実質50店舗の内の半分近くをアルクが占め、収益性がより高まってきたといえよう。実際、今期の丸久の売上および伸び率のベスト店舗を見てみると、売上ではベスト10のうち、No.1のアトラス萩店を除く、No.2からNo.10までがアルクで占められている。また、売上伸び率ではベスト10の内、6店舗がアルクであり、アルクの丸久全店への貢献度が重みを増しているのが実態である。ちなみにアルクの中で売上高ベスト5は、アルク琴芝店(18.0億円、603坪)、アルク下松店(17.5億円、576坪)、アルク西宇部店(15.1億円、533坪)、アルク小郡店(15.0億円、554坪)、アルク三田尻店(14.3億円、440坪)である。

  丸久は既存店も今期前半は苦戦したが、6月以降、昨対を上回りはじめ、直近の11月は104.7%、客数102.5%、客単価102.2%で推移しており、新店戦略でだけでなく、既存店の数字も順調に推移している。特に、客単価=PI値×平均単価であるが、PI値が102.8%、平均単価が99.4%とPI値が改善し、それが客数に連動しているといえ、既存店の活性化も順調に進んでいるといえよう。既存店が好調であると、経費も固定費が相殺され、収益にも好影響を与えるが、実際、丸久のこの第3四半期の販売管理費は昨年の22.9%から22.5%と0.4ポイント改善されている。

  ただ、気になる点もあり、長短借入金が社債を含め、189.0億円と昨年の209.3億円と比べると20.3億円減ってはいるが、年間売上の30%強であり、食品スーパーマーケット業界平均の約15%弱と比べると、倍であり、借入金の削減が中長期的な課題といえよう。また、今期は特別損失として、前期にはなかった減損損失約7億円、敷金保証金評価損約3億円、ポイント引当て金繰入れ約0.7億円等、約11億円強を計上しており、収益的には厳しい状況であったといえる。それにもかかわらず、当期純利益は109.5%と増益を確保しており、既存店の好調に加え、新店の出店による売上アップ、そして、経費削減が好決算をもたらしたといえよう。このような状況からも、丸久としては、収益性の高いアルク30店舗体制の確立は急務であり、アルク体制の確立が丸久にとって重要な経営目標といえる。

  実際、丸久のサンマート17店舗を抜いた50店舗の全売場面積は19,100坪であり、1店舗当たり382坪である。アルクを平均約550坪と見ると、現在23店舗あるので、合計12,650坪となり、アルク以外の27店舗の食品スーパーマーケットは合計6,450坪となるので、1店舗当たり238坪となる。その意味で丸久が現在進めている経営改革は238坪の食品スーパーマーケットから550坪の食品スーパーマーケット業態への業態転換であり、それが結果、増収増益の好決算を生み、これまでの負の遺産を確実に解消しはじめ、イズミと業務提携したことにより、より加速が増したといえよう。

  このように、丸久の第3四半期の決算は増収増益の好決算であり、株価も急上昇し、投資家から注目されはじめたといえるが、現在は、構造改革の真っ最中であり、アルクという標準化された収益性の高い主力業態への業態転換へ一直線につきすすんでいるといえる。アルク30店舗体制は時間の問題となってきたが、今後、丸久がさらに成長してゆくためには、イズミと連携を取り、本格的なアルクを核店舗としたNSCの開発が課題となろう。その意味で、NSCが確立されるであろう3~5年後が本格的な丸久の成長の時期に入るのではないかと思える。

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January 10, 2007 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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