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January 19, 2007

ドラックスア業界にみるM&Aの最新の動き!

  今年の小売業界の注目の動きのひとつはM&Aといえよう。この春には外資系企業の株式交換による子会社化が解禁されるために、小売業に限らず、M&Aがあらゆる業界で加速されるものと思われる。食品スーパーマーケット業界でもすでにアークス、原信ナルスホールディングス、ヨークベニマルを完全子会社化した7&Iホールディンス、成城石井を子会社化したレックスホールディングスの動きがあるが、小売業界で現在、最も激しいM&Aが行われている業界がドラックストア業界であろう。そこで、ここでは、小売業界でも今後盛んに起こるであろうM&Aの先行事例として、ドラックストア業界のM&Aの現況を1/17の株価の動きと連動させて見てみたい。

  まず、直近のドラックストア業界の株価の動きであるが、ここ最近株価が上昇しているドラックストアを5日移動平均乖離率で見てみると、No.1はセガミ7.26%が断トツトップであり、上場小売業界全体約400社の中で3番目という株価上昇率である。昨年はほぼ1年間株価は低迷していたが、昨年暮から株価が反転し、今年に入っても好調な株価が続いている。昨年11/5、セイジョーとの資本業務提携が投資家に好感をもたれたようである。合意内容はM&Aまでは発展していないが、相互に4.5%づつの株式を持ち合い、コスト削減、収益性向上、情報ノウハウの共有化などを目指した幅広い内容であり、今後の動きに注目である。一方、セイジョーの株価であるが、5日移動平均乖離率では2.18%とドラックストア業界では10番目、小売業界では49番目という上昇率である。やはり、セガミとの資本業務提携以降株価は急上昇しており、当時約2,000円前後であった株価が現在2800円前後まで急激にあがっている。セイジョーにつていは、12/7に完全子会社であったシブヤ薬局の合併を発表しており、M&A戦略を着々と進めているといえよう。

  ドラックストアNo.2の5日移動平均乖離率は富士バイオメディックスである。4.60%の上昇率であり、小売業界全体でも8番目であり、注目の株価である。昨年12月に入り株価は140,000円強から上昇をはじめ、現在、190,000円前後の株価であり、売買高も急激に増えている。1/9には医療施設施工業のマツモトを100%子会社化し、今後の出店戦略、コンサルティング業務の強化が進むと見られる。マツモトは全国15,000箇所の医療機関ネットワークをもっており、今後、様々なシナジー効果が期待される。このように、ドラックストア業界では本業強化のためのM&Aも起こっており、同業とのM&A以外の動きとしても富士バイオメディックスは注目である。

  ドラックストアNo.3はカワチ薬品であり、4.19%の上昇率である。カワチ薬品の株価は昨年1年間は右下がりの厳しい株価が続いていたが、今年に入り反転、一時は3,000円近辺まで下がった株価が、現在、3,500円を越えてきており、今後の動向が気になるところである。12/26には倉持薬局とのM&Aが発表され、完全子会社化が決まった。倉持薬局は年商約70億円、店舗数は8店舗の茨城のドラックストアである。

  No.4はスギ薬局であり、2.77%の上昇率、小売業全体でも26位という株価上昇率のたかさであるが、大きく上昇しているわけではなく、ゆるやかな上昇といえる。昨年6月以降株価はほぼ2,100円前後で横ばいであり、ここ最近ゆるやかに上昇し、2,200円前後である。M&Aに関しては11/21、ディスカウントストアのジャパンを株式交換により完全子会社化することを公表しており、異業種へのM&Aといえよう。ジャパンは年商が約750億円であり、単純合計するとスギ薬局の約1,250億円の年商と合わせ、約2,000億円の年商となり、カワチ薬品の年商の約2,000億円となり、業界屈指の売上高となる。今後どのように業態ミックスをはかってゆくかが課題であろう。

  また、上記のように、ここ最近株価が上昇しているドラックストア以外でもM&Aは盛んであり、寺島薬局が 3/13、富士薬品と資本業務提携を公表した。キリン堂は12/28、ジェイドラックの株式を取得し、完全子会社化することを公表した。マツモトキヨシも年商約95億円の新潟のドラックストア、マックススを12/20、株式取得により子会社することを公表した。

  このようにドラックストア業界では食品スーパーマーケット業界以上の同業種、異業種を含めたM&Aが現在、各社で進行中であり、今後、さらにこの動きが加速されるものといえよう。本ブログでも今後、食品スーパーマーケット業界の最新情報に加え、ドラックストア業界の最新情報も随時取り上げてゆきたい。

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January 19, 2007 in ドラックストア, 経済・政治・国際 |

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» 売りポイント(移動平均) from 株初心者の為の株式投資基本講座
『上昇してきた移動平均線が横ばいになるか、 下向きになっているところで、株価が移動平均を下回る』 [Read More]

Tracked on Jan 20, 2007 9:43:32 PM

Comments

反面、九州・中国地方を中心にドラッグストアを展開する
コスモス薬品のようにM&Aに頼らず自社単独での売上げ拡大を
目指している企業もある。

Posted by: ??? | Jan 20, 2007 12:26:30 AM

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