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February 08, 2007

ヤオコー、第3四半期決算、好調、既存店が課題?

  今週は2007年3月期の第3四半期決算の公表がピークを迎える予定であるが、2/5、ヤオコーが第3四半期決算を公表した。ヤオコーは連結子会社に惣菜を運営する三味があるため、個別では惣菜の売上が入らない。また、三味以外の子会社はおよそ全体の10%前後の売上があるので、純粋に食品スーパーマーケットの経営状況を見るのが難しい面がある。そこで、まず、惣菜の三味の売上を含む連結決算であるが、売上は1,428.21億円(108.7%)、営業利益56.09億円(105.9%:売上対比3.92%)、経常利益55.80億円(107.5%:売上対比3.90%)、当期純利益31.99億円(105.5%:売上対比2.23%)と増収増益の好決算であった。次に、惣菜の三味の数字は入らないが、参考に、食品スーパーマーケットのみの個別は、売上は1,294.50億円(110.4%)、営業利益53.21億円(106.3%:売上対比4.11%)、経常利益52.96億円(108.3%:売上対比4.09%)、当期純利益30.58億円(101.5%:売上対比2.36%)であり、同じく、増収増益の好決算であった。

  また、財務面では、キャッシュフローの動きに特徴があり、特に投資活動のキャッシュフローが新店5店舗の出店と既存店の改装があったにもかかわらず、店舗不動産の流動化により、売却代金の入金があり、19.55億円の収入となっている。営業キャッシュフローも好調な決算により税引き前当期純利益が増加したことなどにより、42.42億円増加している。したがって、財務活動によるキャッシュフローで長期借入金を返済し、40.04億円の支出となったが、現金および現金同等物は21.93億円増え、67.85億円となった。実際、財務諸表を見てみると、長期借入金が前期133.14億円であったが、今期は80.51億円と大幅に減っており、長短借入金合計は前期156.57億円から110.27億円と46.3億円改善しており、好調な決算が財務の健全化に寄与するという、好循環の決算であるといえよう。いかに店舗不動産の流動化が投資キャッシュフローでは重要であるかが、ヤオコーの決算を見るとわかり、新店戦略=店舗不動産の流動化が今後の食品スーパーマーケットの財務戦略の大きな課題となろう。

  一方、ヤオコーの売上、粗利、経費の状況を見てみると、売上総利益は27.9%から28.3%へと0.4ポイント上昇し、営業収入は4.5%で変わらなかったので、営業総利益は32.4%から32.8%へと0.4ポイント改善されている。ただし、販売費および一般管理費が28.2%から28.7%へと0.5ポイント上昇しており、結果、営業利益は4.2%から4.1%へと0.1ポイント僅かであるが、下がってしまった。ただ、売上が108.7%の伸びであったので、営業利益高は105.9%と伸びたが、率では若干のダウンであった。個別で見てもほぼ同様な傾向であり、営業総利益は28.2%から28.3%へと改善されているが、販売費および一般管理費が23.7%から24.0%へと上昇しているため、営業利益は4.5%から4.3%へと若干ダウンしている。粗利は改善されているが、経費が若干アップしているのが、気になるところである。

  ヤオコーは今期から第5次中期経営計画がスタートし、ライフスタイルアソートメント型スーパーマーケットとして、ミールソリューションの充実を目指しており、惣菜が前期からとうとう生鮮3品を抜き、売上構成比でトップとなったことにより、それも粗利率の上昇に貢献しているといえよう。ただし、既存店の売上は第3四半期までの累計で、99.6%とわずかではあるが昨対を割っており、この若干の伸び悩みが、結果的に経費比率の上昇に響いているといえよう。第3四半期決算では経費の内訳がわからないが、中間決算もほぼ同様に経費が上昇気味であったので、その内分けを見てみると、地代家賃が120%アップ、人件費、広告費、その他が約112%アップとなっているので、地代家賃の上昇が経費比率の上昇には大きかったといえよう。したがって、やはり、既存店の若干の伸び悩みが経費比率の上昇に影響しているといえ、今後のヤオコーの課題は既存店の活性化が新店戦略と並び重要なテーマとなろう。

  ヤオコーの既存店は客数が第3四半期までの累計で98.6%、客単価が101.0%と客数の減が課題であるが、客単価=PI値×平均単価で見た場合、PI値が98.4%、平均単価が102.7%とPI値が下がっているのが気になるところだ。今後PI値アップを、客数アップに結びつけるマーチャンダイジング政策が課題となろう。特に、PI値は青果と日配、そして食品が鍵を握っているので、このPI値3大部門のマーチャンダイジングの改善が当面の課題といえよう。今後のヤオコーの既存店の動向、特に、PI値と客数に注目したい。
 
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February 8, 2007 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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