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May 12, 2007

ヤオコー、2007年3月期、15期連続の増収増益、ROA6.04%!

   ヤオコーが5/7、2007年3月期の決算を公表した。今週からはいよいよ、2007年3月期決算の食品スーパーマーケットの公表がはじまったが、本ブログでもしっかり、最新の食品スーパーマーケットの決算状況を追ってゆきたい。ヤオコーは惣菜を子会社の三味に全面委託しており、個別決算には惣菜が反映されないため、惣菜の実績が反映される連結での数字を中心に見てゆきたい。実際、粗利率を見ると、個別では23.6%であるが、連結では28.4%となり、粗利率が大きく違い、ヤオコーの食品スーパーマーケットの実態を見る上では連結の方が、より食品スーパーマーケットの実態を表しているといえよう。

   その連結決算の結果であるが、営業収益は1,882.70億円(107.7%:内、売上は1,804.15億円:107.9%)、営業利益69.69億円(109.3%:売上対比3.9%)、経常利益69.46億円(111.3%:売上対比3.9%)、当期純利益38.45億円(111.2%:売上対比2.1%)と増収増益であった。増収増益は15期連続であり、個別では18期連続であるという。特に今期は6店舗の新店を出す一方、既存店の改装も7店舗、特に基幹店の嵐山バイパス店を改装しており、これらが増収に大きく寄与したといえよう。結果、店舗数は埼玉県60店舗、千葉県10店舗、栃木県5店舗、茨城県8店舗、群馬県7店舗、東京都1店舗となり、計91店舗となった。

   ただ、ヤオコーの商品から得られる売上総利益と経費とのバランスを見ると、売上総利益が28.4%、販売費及び一般管理費が28.9%であり、差引き0.4ポイントのマイナスとなっている点が気になるところである。ヤオコーはこれ以外に、物流センター収入が51.74億円(売上対比2.86%)、不動産賃貸収入等が26.79億円(売上対比1.48%)と合計78.54億円(売上対比4.34%)あり、この営業収入分で経費を相殺し、3.9%の営業利益を産出している構造である。特に、物流センター収入への依存度が大きいのが特徴といえ、今後、いかに、売上総利益の改善および経費を削減してゆくかが課題といえよう。

   今期のヤオコーの商品構成を見ると、最大の特徴は惣菜の構成比が昨年の13.3%と比べさらに向上し、過去最高の13.6%となり、生鮮3品No.1の青果の12.9%と比べても断トツの数字となったことである。ヤオコーは一昨年から惣菜の構成比が生鮮No.1の青果を抜き、生鮮関係ではトップになったが、その傾向が一層鮮明となり、いまや、ヤオコーは惣菜がNo.1部門となった惣菜主力の食品スーパーマーケットであるといえよう。しかも、惣菜の粗利は47.96%であり、相乗積は6.52%となり、全部門の中で食品、日配、生鮮、3品を抜き圧倒的な粗利貢献度である。連結の粗利率が28.4%、単体の粗利率が23.6%であるが、その差は惣菜の貢献度であり、惣菜が売上だけでなく、粗利面でもヤオコーの最重点部門となったといえよう。ただ、惣菜を運営している子会社、三味の営業利益率は1.63%であるので、粗利面では貢献度が高いが、営業利益面では全体の営業利益率が3.9%であるので、経費が現段階ではかなり負担になっているようだ。

   一方、ヤオコーの今期のROA(総資産当期純利益率)であるが、6.04%であり、昨年が5.57%であるので、経営効率は上昇している。ROA=ROE×自己資本比率であるので、今期のROAの改善内容を見ると、ROEが昨年の13.8%から14.2%へ、自己資本比率が昨年の40.4%から42.6%へと双方が改善してのROAの上昇であり、経営内容が良い方向で改善されているといえよう。ただ、自己資本比率の42.6%は優良食品スーパーマーケットと比べるとまだ低いが、ヤオコーはこの3年間で、32.8%、40.4%、42.6%と急激に改善しており、さらに、時価総額で計算すると91.7%であり、時価総額では極めて高い自己資本比率である。

   ヤオコーの自己資本比率42.6%の中身を、純資産面、負債面、そして、出店にかかわる資産面、営業にかかわる資産面から見てみると、純資産は265.22億円から278.63億円と約10億円強増えている。負債に関しては長短借入金が104.39億円と昨年の123.7億円と比べ約20億円削減されている。これは総資産の16.11%であり、売上の5.78%である。また、出店にかかわる資産は、建物及び構築物153.26億円(82.17%)、土地86.45億円(107.63%)、差入保証金144.76億円(94.34%)であり、合計384.47億円(91.47%)と昨年と比べ約10%削減されており、総資産の59.35%である。

   そして、営業にかかわる資産である棚卸資産であるが51.48億円(103.08%)であり、総資産の7.94%である。特に、出店にかかわる資産が10%、約35億円削減されたことが大きく、結果、総資産も昨年の657.04億円から、647.79億円と約10億円削減されており、これが自己資本比率を高める結果となったといえよう。ヤオコーは特に、昨年12月に、出店にかかわる資産の大きかったワカバウォーク店の店舗資産を流動化しており、これが総資産の圧縮に大きく貢献したといえよう。

   このように、ヤオコーの2007年3月期の決算はP/L面の増収増益の好決算が負債の圧縮、資産の圧縮に波及し、B/S面への経営効率の改善へも波及しており、経営内容が確実に改善しているといえる。特に、ワカバウォークの資産の流動化は、ヤオコー全体の総資産の圧縮にもつながっており、今後のヤオコーの出店戦略が大きくかわる可能性を秘めているといえよう。ヤオコーの収益だけでなく、資産にかかわる今後の出店戦略にも注目したい。

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May 12, 2007 in 経済・政治・国際 |

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