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May 16, 2007

ウォールマート、売上速報、2007年4月度、既存店96.5%!

   レッドソックスの松坂投手が9回を投げぬき、5勝目をあげた。課題の高速スライダーが良く決まり、四死球0、失点1というすばらしい内容であった。特に、三振が5ということで、今回は速球で三振をとりに行くというピッチングは封印し、ストレートも時速150キロを越える球はほとんどなく、高速スライダーを多用し、カーブ、フォークも織り交ぜながら、打たせてとるピッチングであった。しかし、松坂投手の武器である課題の高速スライダーが決まるとこうもピッチングが安定するのかと、ストレートと高速スライダーの組み合わせの妙が見られ、改めて、プライスラインと購買の関係を考えさせられた。

   さて、今回のテーマ、ウォールマートの4月度の売上速報であるが、5/10に公表された。特に、既存店が96.5%という落ち込みであり、気になる数字である。4月度の売上は5/4(金)までの4週間のデータであり、ウォールマートは土曜日はじまり、金曜日しめ、年間を4週、5週、4週に分け、四半期を13週ごとに集計して、売上を公表している。今回は13週の第1四半期の売上速報も同時に公表した。

   既存店の96.5%の中身であるが、サムズクラブ部門は102.3%であり、ウォールマート部門(スーパーセンター、ディスカウントストア、ネバーフッドマーケット)が95.4%に落ち込んだことが大きかった。昨年はウォールマート部門は105.4%であり、今期の13週累計は100.7%であるので、明らかにこの4月のウォールマート部門の既存店は厳しい結果だったといえよう。

   これについて、ウォールマートはいくつかその要因をあげている。最も大きな要因は天候、全米の気温が上がらず、涼しい気候であったことが売上不振につながったという。特に、アパレル(衣料品)とホームアンドハードライン(住関連)が伸び悩んだという。住関連ではさらに、いま全米を騒がせているペットフードによるペット死亡事故があいつぎ、ペットフードの回収騒ぎ、代替ペットフードの手配等に追われたことも売上不振を招いた一因であるという。さらに、昨年と比べ、年間の大きなイベントであるイースター祭が例年より、前倒し気味となり、売上が前倒しになったことも4月の売上不振につながったという。ただ、住関連の中でもエンターテイメント分野の薄型テレビ、特にウォールマートでは松下のプラズマテレビに力を入れているが、これが好調で、さらに、デジタル家電、ラップトップパソコンなども良く売れたという。食品も好調であり、パン、青果、日配、冷凍食品も良かったという。

   また、全体の売上も103.7%と昨対100%は越えたが、13週累計では108.1%であるので、伸び率が落ちており、4月は特に既存店が厳しかったため、全体も厳しい売上であったといえよう。部門別に見てみると、ウォールマート部門は100.4%、13週累計では105.5%であるので、やはり、4月のウォールマートは既存店同様、新店を加味しても厳しい数字であった。逆に絶好調な部門は海外部門であり、113.0%と依然、2桁の伸びを続けている。ただ、13週累計では117.1%であるので、やや4月度は好調な海外部門も伸び率が下がったといえよう。海外部門の売上は64.26億ドル(7,711.2億円)であり、全体の24.1%であり、ウォールマートも1/4は海外の売上で占めるようになった。この海外部門が順調に成長しているので、4月度も全体の売上が103.7%となったといえよう。もうひとつのサムズクラブ部門であるが、104.0%と13週累計も105.9%であり、この部門は安定した売上で推移している。

   さて、気になるウォールマートのニューヨーク証券取引所の株価であるが、この売上速報のあった5/10の株価は47.75ドルで終えた。前日の5/9が47.93ドルであったので、ほんの少し、ダウンしたがほぼ横ばいである。5/11は47.78ドル、市場が休み明けの5/14は47.84ドルであるので、ほぼ横バイの状況で推移しており、売買高もほぼ平均の1,500万株前後の取引であり、今回のウォールマートの4月度の売上速報は市場へのインパクトはあまりなかったといえよう。

   ウォールマートのここ最近の株価は50日平均が47.77ドル、200日平均が47.42ドル、52週最高が2006/10/30の52.15ドル、最低が2006/07/18の42.31ドルであるので、比較的なだらかな推移であり、株価は47ドル前後で安定している。また、現在の資産効率はROA7.50%=ROE18.30%×自己資本比率40.98%であり、昨年の決算期のROA8.80%と比べると、若干下がっており、気になるところである。

   このように、ウォールマートの2007年4月度の売上速報は既存店が96.5%と厳しい結果であったが、市場は一時的な状況と受け止めたようで、冷静に反応しているといえよう。次回5月度は6月はじめに公表予定であるが、今後、しばらくは、ウォールマート、特に既存店がどのような売上の推移を示すかに注目である。

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May 16, 2007 in 経済・政治・国際海外情報 |

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