« 家計調査データ速報、2007年4月度、食品100.5%! | Main | ドラックストア、カワチ薬局の2007年3月期決算を見る! »

June 07, 2007

ドラックストア、サンドラック2007年3月期決算、増収増益!

   最近、ドラックストアを見る機会が増え、まぐまぐの食品スーパーマーケット最新情報版でも言及したが、ドラックストア同士の競合状況を越え、食品スーパーマーケットとの直競合もいたるところではじまっている。特に、食品スーパーマーケットの雑貨はもちろん、グロサリー、日配にまで、波及し、カテゴリーによっては、食品スーパーマーケットよりもはるかに安い価格訴求がかかっているのが実態である。そこで、今後、食品スーパーマーケット最新情報のブログでもドラックストアについても取上げてゆきたい。今回は、ドラックストア業界の中でも全国展開に乗り出し、成長著しいサンドラックの2007年3月期の決算を見てみたい。

   サンドラックは現在FC展開を積極的にすすめており、また、M&A、業務提携も積極的であり、ここでは、連結対象の企業の業績をも含めた連結決算を主にみてゆく。2007年3月期決算の売上高は1,977.68億円(111.4%)、営業利益127.50億円(103.3%:売上対比6.4%)、経常利益129.64億円(103.2%:売上対比6.5%)、当期純利益74.92億円(102.4%:売上対比3.8%)と増収増益の好決算であった。特に、営業利益が売上対比6.4%と極めて高い水準であるといえ、食品スーパーマーケット業界では、この営業利益水準の企業は数社しかない。

   ただ、昨年は売上対比7.0%であったので、昨年よりは売上対比では、0.6ポイント営業利益が減少しているが、売上高が111.4%と大きく伸びたことにより、営業利益率の減少を、営業利益高で上回ったといえる。今期、売上が好調であった要因は、41店舗の新規出店に加え、既存店に関しても5店舗のスクラップ&ビルドを行うと同時に、16店舗の改装を行ったことにより、既存店の数字も昨対を上回り100.9%となったことによる。その結果、今期は直営341店舗、FC119店舗、調剤14店舗となり、合計474店舗となった。

   一方、サンドラックのROAであるが、今期は10.10%(昨年11.31%)となり、昨年をやや下回ったが、10%を越える高水準のROAである。これは当期純利益が売上対比で4%近い数字の高収益体質であることに加え、自己資本比率が61.6%(昨年61.5%)と極めて高い水準であるからである。自己資本比率が高い背景には、負債面の主な資産である長短借入金が0という無借金経営であり、負債面が健全であるためである。しかも、今期は資本金は増加していないが、利益剰余金が好調な決算により、昨年の378.76億円から439.33億円と約60億円増加していることが大きい。

   また、資産の主となる出店にかかわる資産については、建物及び土地84.97億円(昨年76.71億円)、土地27.24億円(昨年25.20億円)、保証金99.46億円(昨年92.16億円)と合計211.67億円(昨年194.07億円)と昨年よりもわずかな上昇であり、総資産対比も26.70%である。今期の新規出店を借入金なしでのキャッシュフローの範囲内で行い、しかも、総資産の割合が極めて低い数字であり、きわめて健全な成長戦略であるといえよう。

   では、残り約70%強の資産は何かと見ると、営業にかかわる資産であるたな卸資産が199.12億円(昨年175.64億円)と総資産の25.12%であり、売上対比10.06%である。ここが食品スーパーマーケット業界とは大きく違うところであり、最近のサンドラックは徐々に大型化をすすめ、雑貨、食品、菓子等の在庫が増えつつあり、これがたな卸資産を増加させ、売上対比でも大きな比重を占めるようになったといえよう。

   ちなみに、今期のサンドラックの商品構成ごとの売上高、仕入高、その売買差益を見てみると、化粧品が最も売上構成比が高く、35.6%であり、ついで医薬品の28.7%であり、このドラックストアの中核の商品で売上構成比が約65%となる。そして、最近、品揃えと価格訴求の同時追及を目指している食品関連が17.4%、消耗雑貨が15.1%である。約30%強の売上構成比であり、その他が約5%となる。売買差益については、医薬品のみ約30%であるが、残りの部門は約半分の約15%であり、儲けの源泉は医薬品にあることがわかる。食品スーパーマーケットと競合するグロサリー、消耗雑貨は15%程度の売買差益であり、極めて低く押さえているといえよう。

   今後、グロサリー、消耗雑貨の強化で先行するカワチ薬局、コスモス薬品ではすでにこれらの売上構成比が60%から70%近くあり、医薬品、化粧品以外の売上が経営の根幹を担っていることがわかる。サンドラックはまだまだ郊外型よりも都市型が主力業態であるが、今後、郊外型の開発がすすめば、さらにグロサリー、消耗雑貨の強化が進むものといえ、この部門の強化がさらなる成長につながってゆくものといえよう。サンドラックは財務的にも非常に健全な状況であり、今後の飛躍的な成長を目指した新店開発がどのような方向に向うかが注目である。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在156人)
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在714人)
PI研厳選!オリジナルe-book、CD 発売!

June 7, 2007 in ドラックストア, 経済・政治・国際 |

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62283/15316735

Listed below are links to weblogs that reference ドラックストア、サンドラック2007年3月期決算、増収増益!:

Comments

Post a comment