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July 23, 2007

食品スーパーマーケット売上速報、2007年6月度、104.0%!

   食品スーパーマーケット上場企業約50社の内、売上速報を公表している約20社の2007年6月度の売上速報をまとめてみた。6月度は104.0%と5月度の106.0%、4月度の105.9%、3月度の106.6%と比べると若干であるが、売上の伸び率が下がっており、やや気になる結果である。特に、既存店が98.7%と昨対を割っており、5月度の100.4%、4月度の100.0%、3月度の100.0%と比べ、ここ数ケ月、既存店は昨対を何とか越え、順調にゆくかと思われただけに、既存店の数字ダウンが大きかったといえよう。

   このような状況の中で、6月度、異常値ともいえる昨対132.5%という伸び率を示したのが、No.1の大黒天物産である。No.2のバローが109.8%であるので、断トツのNo.1である。ただ、既存店は98.1%と苦戦しているので、年間14店舗という怒濤の出店が大きく寄与しての売上伸び率の高さであるといえる。大黒天物産の客数、客単価、そして、PI値、平均単価のこの6月度の状況を見ると、客数は全店138.2%、既存店100.3%と順調であるが、客単価が全店94.7%。既存店97.9%と昨対を下回っており、その原因は平均単価が全体101.3%、既存店102.8%であるので、PI値であり、PI値が全体93.5%、既存店95.2%と、この落ち込みが客単価を引き下げ、既存店の数字の伸び悩みにつながっているといえよう。今後、新店に支えられた急成長の中で、いかに、既存店の活性化、特にPI値の改善をどのようにすすめてゆくかが課題といえよう。

   No.2はバローであり、109.8%である。バローも新店の寄与が大きく、既存店は98.8%とやや苦戦気味である。特に、既存店の客数が98.2%と客単価の100.6%と比べ、下がっており、競合状況の厳しさを反映していると思われる。新店は極めて順調に推移しているといえ、大黒天物産同様、既存店の活性化が今後の大きな課題といえよう。

   ちなみに、この6月度の既存店が昨対を越えた食品スーパーマーケットは7社であり、既存店No.1はマルエツ103.5%、No.2はオオゼキ101.2%、No.3はマックスバリュ西日本101.0%、No.4はヤオコー100.6%、No.5はエコス100.4%、No.6は九九プラス、同じくOlympicの100.1%である。6月度は各食品スーパーマーケットの既存店の数字が伸び悩んでいるといえ、今後、食品スーパーマーケット全体としても、新店による成長に加え、既存店の活性化が重要な経営課題であるといえよう。

   さて、上記2強についで、昨対105%以上の食品スーパーマーケットを見てみたい。No.3はカスミであり、107.2%である。カスミは既存店の数字は売上速報では公表していないが、新店が好調に推移しており、107.2%と高い成長率である。No.4はマックスバリュ中部であり、106.5%である。ただ、やはり、既存店が98.8%と苦戦気味であり、新店による売上アップが大きいといえる。特に、平均単価のダウンが響き、全体97.7%、既存店98.1%という状況であり、PI値は全体100.3%、既存店100.0%と昨対を越えているが、結果、客単価が全体98.0%、既存店98.2%と伸び悩み、客数が全体108.7%、既存店の100.7%と好調であったが、既存店の売上増につながらなかったといえ、今後、平均単価の改善も特に課題といえよう。

   そして、No.5はヤオコーであり、No.6はエコスの106.0%であるが、どちらの食品スーパーマーケットも既存店が100.6%、100.4%と昨対を越えており、上位店舗の中では新店、既存店のバランスのよい成長であるといえよう。No.7はハローズであり、105.4%である。客数は全体、既存店ともに100%を越えたが、客単価が全体96.0%、既存店97.3%と伸び悩み、特に、既存店が97.6%と苦戦した。No.8はマックスバリュ東海であり、105.1%である。ただ、客数とPI値が全体、既存店ともに昨対を越えているが、平均単価が全体95.7%、既存店95.8%と昨対を大きく下回っており、これが客単価のダウンにつながり、全体が伸び悩んでいるといえる。平均単価が昨対並になれば全体が110%近い成長につながるが、逆に、PI値を現在の101%強から105%以上に高められれば、全体としては、110%近い数値となるため、まずは、PI値をさらに引き上げる方向がポイントといえよう。

   逆に、この6月度やや厳しい数字であった食品スーパーマーケットはマックスバリュ北海道95.4%、トーホー97.6%、いなげや99.0%、Olympic 99.3%、ダイイチ99.4%の5社であり、この5社がわずかに昨対を割ってしまった。また、既存店のみでみた場合昨対が厳しかった食品スーパーマーケットはCFSコーポレーション91.9%、マックスバリュ北海道94.4%、PLANT96.5%、アークランドサカモト96.9%、トーホー97.3%、ハローズ97.6%等である。

   このように、この6月度はこの数ケ月では昨対をクリアーしたものの104.0%とこの数ケ月では最も低い伸び率であり、特に、既存店の数字が98.7%と伸び悩んだことがその要因といえ、ここ当面の食品スーパーマーケットの課題は新店は比較的順調に推移しているといえるので、既存店の活性化が当面の課題であるといえよう。特に客数よりも客単価、PI値よりも平均単価の落ち込みが大きいといえ、PI値をさらに引き上げるか、それとも平均単価の改善に入るかが分かれるところであり、競合状況に応じた柔軟な対応がポイントといえよう。

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July 23, 2007 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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