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October 30, 2007

食品スーパーマーケット売上速報、2007年9月度、105.6%!

   今月は少し集計が遅れてしまったが、食品スーパーマーケット上場企業で月次売上速報を公表している約20社の2007年9月度の売上速報をまとめてみた。全体では105.6%、既存店も100.3%と、堅調な売上げであったといえよう。客数、客単価まで公表している食品スーパーマーケットは15社であるが、その数字を見ると、客数108.7%、客単価99.6%であり、新店による客数アップによる売上増であることがわかる。食品スーパーマーケットは成長のためにはいかに新店を出店してゆくことが重要な経営戦略であるかが、改めてわかる。特に、今月は、これまで常に上位にいたオオゼキがとうとう、新店が1年間なかったため、全店の売上げと既存店の売上がイコールとなり、101.4%と全体では17番目となる位置となり、この点を見ても新店の重要性が浮き彫りになったといえよう。

   今月のNo.1の売上伸び率は大黒天物産であり、124.0%とNo.2のハローズの116.9%を大きく引き離し、ダントツ、トップであった。ただ、既存店は98.7%と苦戦しており、怒涛の新店戦略により、全体の売上は絶好調であるが、既存店は厳しい状況が続いている。特に、既存店に関しては、客数99.5%、客単価98.7%であり、どちらも昨対を割っており、既存店の活性化は急務といえよう。特に、PI値が全体では94.6%、既存店で95.7%と厳しい状況であり、逆に平均単価は全体102.2%、既存店103.1%と上昇しており、PI値ダウンが既存店の売上を落としている原因であるといえる。今後、いかに既存店のPI値を上げ、業績を改善するかが当面の課題といえよう。

   No.2はハローズであり、116.9%である。既存店も105.0%であり、絶好調といえよう。特に、客数が伸びているのが特徴であり、全体119.6%、既存店105.9%であり、新店の貢献だけでなく、既存店の客数も伸びており、バランスのよい売上の伸びであるといえよう。ただ、客単価は全体97.7%、既存店99.1%であり、客単価が若干下がっているところが気になるところである。

   No.3、No.4はマックスバリュ東海、マックスバリュ中部が入った。No.3のマックスバリュ東海であるが、全体は113.6%、既存店も102.5%であり、バランスのよい売上である。特に、平均単価は若干落ちているが、客数とPI値が伸びており、第1ステップとしては良い傾向であるといえよう。今後、PI値のアップをさらに目指し、タイミングをみながら平均単価をいかに改善するかが課題といえよう。また、No.4のマックスバリュ中部も全体の売上111.2%、既存店100.2%と既存店も昨対を超えており、バランスのよい売上構造であるといえよう。マックスバリュ東海同様、平均単価は若干ダウンしたが、PI値、客数がアップしており、次の課題は平均単価の改善にあるといえよう。一般的に、店舗の活性化は第1ステップがPI値アップ、客数アップ、できれば客単価アップも狙いたいが、その後、第2ステップとして、平均単価アップに入ることが無理無く活性化が進むが、この両企業ともその方向で進んでおり、セオリー通りの流れであるといえよう。

   No.5はヤオコーであるが、全体の売上110.6%、既存店も102.3%と好調であり、セオリー通り、平均単価は若干落ちているが、PI値、客数が伸びており、しかも、客単価も全体100.5%、既存店100.7%と上位5社の中では唯一、客単価も昨対を超えており、今回、全食品スーパーマーケットの中では最も理想的な売上構造であるといえよう。平均単価も全体99.1%、既存店99.3%であり、わずか0.数%であり、来月以降の数字がどのように改善されるかが気になるところである。また、No.6はユニバースであり、全体110.3%、既存店103.7%と好調である。ユニバースは客数、客単価、PI値、平均単価を公表していないので、中身はわからないが、売上を見る限り、バランスのよい成長であるといえよう。

   以上が、9月度、110%以上の好調な売上の食品スーパーマーケットであるが、上記以外に主な企業を見てみると、No.7にカスミ(全体109.3%)、No.8にマックスバリュ西日本(全体106.9%、既存店102.3%)、No.9にイズミ(104.9%、99.0%)、No.10にヤマザワ(104.9%、101.2%)、No.11にバロー(104.8%、99.3%)、No.12にエコス(104.7%、100.3%)、No.13にマルエツ(104.2%、104.8%)、No.14にCFSコーポレーション(103.8%、96.4%)、No.15にいなげや(103.4%、102.3%)となる。

   逆に、この9月度、最も厳しい売上であった食品スーパーマーケットは九九プラス(97.2%、97.0%)であり、ついで、これまでは好調であったアークランドサカモト(97.3%、96.9%)であった。この2社以外にも、トーホー(98.8%、100.1%)、マックスバリュ北海道(98.8%、96.9%)、PLANT(99.4%、93.9%)が昨対を割り、厳しい売上状況が続いている。

   このように9月度の売上速報を見ると全体としては105.6%と堅調な売上であるといえ、特に、上位の食品スーパーマーケットはのきなみ、新店が好調であり、昨対110%以上の2桁の成長を続けている。また、ここへ来て、既存店の売上も昨対をクリアーしはじめた食品スーパーマーケットが増えており、特に、客単価よりも、客数の伸びが顕著であり、さらにその中身を見ると、平均単価は若干下がっているが、PI値が伸びて、客数アップに結びついている傾向があり、既存店の活性化はまずPI値アップがポイントとなっていることが伺われる。いよいよ、3月期の中間決算も11月から公表が随時始まるといえ、後半戦に向けての各社の今後の取組みに注目したい。

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October 30, 2007 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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