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October 11, 2007

イズミヤ、中間決算、増収減益、衣料品が伸び悩む!

   イズミヤが10/3、2008年2月期の中間決算を公表した。営業収益1,890.19億円(100.9%)、営業利益36.74億円(97.1%:営業収益比1.94%)、経常利益30.39億円(90.7%: 営業収益比1.60%)、当期純利益9.01億円(60.2%:営業収益比0.47%)と増収減益、増収幅もわずか100.9%と厳しい決算となった。ただ、注目された戦略業態のスーパーセンターは、「スーパーセンター各店が堅調に売上高を伸ばし」ということであるので、収益はともかく、売上に関しては、スーパーセンターの貢献が大きかったという。また、ここ最近、スーパーセンターの出店がストップしているが、来年春、6番目の店舗となる川辺稲井店(仮称)を和歌山県和歌山市に出店する予定であるといい、地元、オークワとスーパーセンターで激突することとなる。

   この中間決算の減益となった要因をイズミヤは、食品、住関連用品は比較的堅調であったが、7月の低温や天候不順の影響を受けて利益率の高い衣料品が苦戦したとのことである。イズミヤの衣食住の粗利率は25.8%であるが、衣料品は35.1%、食品は25.2%、住関連は22.6%であるので、衣料品の粗利率は他の部門よりも約10%高く、粗利貢献度は高いので、この売上が苦戦すると全体への影響が大きいといえよう。ちなみに、売上構成比と伸び率は、衣料品(18.1%、100.3%)、食品(57.5%、101.0%)、住関連(20.1%、100.8%)であるので、相乗積は衣料品6.35、食品14.49、住関連4.54となるので、何といっても食品の貢献度が大きいが、住関連よりも衣料品の方が貢献度は高く、衣料品が厳しいかったというこの中間では、粗利率に影響が出たものといえよう。

   今期、イズミヤはスーパーセンターこそ新規の出店がなかったが、食品スーパーマーケットに関しては積極的な出店を行っており、4月に細工谷店(大阪市天王寺区)、6月に玉造店(大阪市天王寺区)を同一幹線沿いに出店し、すでにこの幹線に出店している国分町店(大阪市天王寺区)と合わせて、幹線ドミナントを重視した出店を行っている。また、新たな新業態として、デイリーカナートイズミヤ平田店(大阪府茨木市)を「まるとく市場平田店」に転換し、サービス機能を削減して、EDLPを徹底的に追求するディスカウント業態へと改装した。今後、不振店対策として、すぐに閉店するのではなく、このまるとく市場への業態転換で起死回生を狙うことも選択肢となったといえよう。新業態まるとく市場の現状は堅調に推移しているといい、この11月には、デイリーカナート北助松店(大阪府泉大津市)を「まるとく市場」2号店として転換する予定であるという。

   一方、イズミヤの財務面をみると、自己資本比率は40.5%と前期の40.9%、前期の本決算時の40.2%と比べほぼ横ばいで推移しており、大きな変化はない。ただ、依然として有利子負債は1,032.01億円と1,000億円を越えており、総資産の39.17%と高水準である。出店にかかわる資産は建物及び構築物630.05億円(99.4%)と若干下がっている。これに対し、土地は899.5億円(104.0%)と今後の新規出店を見越してと思うが増加している。敷金及び保証金も304.21億円(102.1%)と若干増加し、合計1,833.76億円(102.0%)とわずかに上昇し、総資産の69.6%と高水準である。これはイズミヤが現在88店舗あるので、1店舗当り20.8億円とGMS業態が多いとはいえ、巨額の出店にかかわる資産といえる。店舗面積は現在、1店舗当り約2,000坪であるので、単純計算では約100万円の出店にかかわる資産であり、財務的には大きな負担といえ、出店そのものが、自己資本比率では相殺できず、借入に依存せざるをえない構造となっている。今後、スーパーセンターを戦略業態として進めてゆく上にも、これら財務面の改善も大きな経営課題といえよう。

   このようにイズミヤのスーパーセンターの売上は堅調に推移したが、GMS、食品スーパーマーケットが伸び悩んだといえ、売上は微増、利益に関しては粗利の最も高い衣料品が不振となり、減益となる厳しい決算となった。また、財務構造は前期、前期の本決算時と大きな変化はなく、依然厳しい状況が続き、有利子負債1,000億円をかかえ、出店にかわわる資産も高水準の状況であり、積極的な新規出店政策が打ち出しにくい構造が続いている。スーパーセンターに関しても、売上は堅調であったというが、利益貢献度がいまひとつ見えない状況であり、ここへきて、来春新規出店ということであるが、出店ぺースは落ちており、スーパーセンターがこのような厳しい財務状況の中でどのような貢献をするかが、みえにくいところである。スーパーセンターがイズミヤの真に戦略業態となりうるかいなかが、大きな経営課題といえ、今後のイズミヤのスーパーセンターの動向に注目したい。

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October 11, 2007 in 日記・コラム・つぶやき |

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