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December 07, 2007

家計調査データ、2007年10月度、昨対割れ!

   家計調査データ、最新、2007年10月度が11/30に公表された。家計調査データは毎月月末に前月分のデータが公表されるので、現在、最新のデータは10月度のデータである。ここ数ケ月は、昨対を切ることはなかったが、この10月はわずかながら、昨年を割り込み1,945.26円(98.6%)となった。昨対を超えた大分類を見てみると、果物105.03円(102.7%)、肉類202.90円(101.0%)、野菜・海草288.39円(100.8%)、油脂・調味料103.71円(100.8%)、の4部門であり、いずれもわずかな伸び率であり、10月度は昨年と比べ厳しい消費状況であったといえよう。また、最も落ち込んだ部門は乳卵類106.23円(95.6%)であり、ついで、調理食品(惣菜)259.55円(95.7%)、菓子類177.77円(97.2%)であった。なお、本ブログでは家計調査データを食品スーパーマーケットの客単価と比較しやすくするために、月間データを1日当たりに修正し、なおかつ、客単価3D分析のノウハウを入れ、全体のデータと、購入世帯のみのデータを分けて算出し、合わせて購入世帯の割合(客数PI値)も算出している。

   この10月度、大分類で見ると、上記のような結果となったが、小分類で見ると、110%以上伸びたものもかなりある。その中で、伸び率最高の小分類はいちごであった。全体の消費額自体は0.06円と小さいが、伸び率は200.0%となり、昨年より早めにいちごが売り始められたといえよう。購入世帯当たりの消費額は21.51円(80.0%)と昨対を切っているが、客数PI値が0.3%(250.0%)と大きく伸びており、購入世帯が絶対数値は小さいが250%と大きく伸びたのが原因である。今年はいちごが例年より、はやめに購入されはじめており、今後、旬を迎え、どのような動きになるか注目である。この例のように、全体の消費額が伸びた場合は必ず、購入世帯のみの消費額が伸びるか、購入世帯の数が増えるか、ないしは、双方が増えるかの3つのどれかになっており、いちごは、購入世帯の数が増えた典型的な事例といえ、今後の先行指標ともみてとれるので、注意が必要である。

   いちごについで、全体の消費額がよく伸びた小分類はグレープフルーツである。全体の消費額は1.35円といちごに比べるとはるかに大きいが、重点小分類の10円クラスと比べると小さいが161.5%と良く伸びている。購入世帯のみの消費額は13.80円(122.4%)、客数PI値は9.8%(132.0%)とどちらもバランスよく伸びており、いちごよりも注目度が高い小分類といえよう。これ以外では、メロン1.55円(120.0%)、31.15円(98.5%)、5.0%(121.8%)、炭酸飲料6.29円(118.2%)、19.52円( 107.2%)、32.2%(110.2%)、乳酸菌飲料10.00円(117.4%)、31.59円(107.7%)、31.7%(109.0%)とつづく。

   これに対し、この10月度最も落ち込んだ小分類は、消費額は小さいが、すいか0.06円(40.0%)、16.13円(57.0%)、0.4%(70.2%)であり、購入世帯のみの消費額も客数PI値も双方落ちている。ついで、粉ミルク2.00円(62.0%)、68.49円(82.8%)、2.9%(74.9%)、ウィスキー2.58円(66.1% )、114.19円(84.8%)、2.3%(77.9%)となり、いずれも消費世帯のみの消費額も客数PI値も双方落ちているのが特徴である。ただ、以前もこのブログで取り上げたがウィスキーは客数PI値(購入世帯の割合)がわずか2.3%であるが、購入世帯のみの消費額は114.19円と高く、これが酒類No.1のビールと比べると、ビールは全体の消費額が37.81円と20倍近くあるが、購入世帯のみの消費額は115.02円であり、ウィスキーとあまり変わらない数値となる。その差はビールの客数PI値32.9%にあり、ビールもウィスキーも購入世帯のみでみるとその消費額はほとんど同じだが、ビールはより多くの世帯から広く購入されるのに対し、ウィスキーはより限られた世帯のみに深く購入される点にある。このビールとウィスキーはまさに典型的な事例であり、商品にはこのような特徴が明確な商品もあるので、マーチャンダイジングには注意が必要である。

   この10月度はこのように厳しい消費状況であったといえるので、今後の参考に、この10月度、全体の消費額が高い重点カテゴリーを見てみると、米123.87円(93.1%)、牛肉51.55円(97.9%)、他のパン(菓子パン等)、50.16円(104.2%)、豚肉66.65円(103.0%)、鶏肉31.39円(103.4%)、牛乳46.23円(93.2%)、ビール37.81円(96.8%)、乳製品36.68円(95.7%)、弁当33.55円(101.5%)、すし(弁当)29.94円(92.8%)、果実・野菜ジュース23.00円(95.3%)、天ぷら・フライ22.65円(101.0%)、ヨーグルト22.23円(96.2%)、みかん20.35円(112.1%)であり、以上が全体の消費額が20円を超える小分類である。

   このように、この10月度の家計調査データは昨対を割り、厳しい数字となった。大分類を見ても、伸び率の高いものがほとんどなく、逆に昨対を割った大分類が多く、しかも、全体の消費額20円を超える重点小分類を見ても昨対を超えるものはわずかであり、厳しい消費額であったといえよう。11月のデータが公表されるのは今月末となるが、今後、消費額が回復するか、それともさらに厳しい数字になるか注意深く見守る必要があろう。

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December 7, 2007 in 経済・政治・国際 |

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