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December 18, 2007

食品スーパーマーケット、栄枯盛衰、3年間の売上速報を見る!

   前回に続き、食品スーパーマーケットの売上速報を見てみたい。今回は、2007年11月度に加え、2006年11月度、そして2005年11月度と過去3年間の上場食品スーパーマーケット約20社の売上速報をもとに3年前と比べ、そして、昨年と比べどのように順位が変わったかを見てみたい。今年、2007年11月については、前回のブログで解説したとおりであるので、ここでは、前回のブログを前提に2006年11月、2005年11月との比較を中心に見てゆく。

   まず、全体の推移であるが、2007年11月度は105.2%、既存店99.9%であったが、2006年11月は108.1%、既存店99.3%、2005年11月は107.7%、既存店97.6%であるので、全体の数字は過去3年間では、最も低い伸び率であり、105.2%と堅調な売上伸び率ではあるが、この3年間の中では最も低い売上伸び率であった。ただ、既存店は99.9%と過去3年間の中では最高の数値であり、既存店に関しては健闘しているといえよう。これは、新規出店が低いということであり、過去3年間と比べ、新規出店が全体としては、減っているといえよう。食品スーパーマーケットの成長戦略の根幹は新店戦略であり、新店が思うように展開できないと確実に全体の成長はにぶり、場合によっては昨対を切ってしまうことがあり、既存店のみで、成長戦略を描くことは難しいといえよう。

   では、注目のトップ5を見てみたい。2007年11月のトップ5は、マックスバリュ中部(132.4%、既存店100.3%)、大黒天物産(125.0%、101.8%)、マックスバリュ東海(114.1%、101.1%)、ヤオコー(108.1%、99.7%)、ハローズ(107.8%、102.0%)である。これに対し、2006年11月のトップ5は、大黒天物産(128.7%、95.9%)、PLANT(120.4%、96.8%)、バロー(116.1%、103.9%)、オオゼキ(111.6%、98.1%)、カスミ(110.7%)であった。さらに、2005年11月は大黒天物産(135.4%、96.5%)、九九プラス(134.7%、93.1%)、PLANT(123.6%、100.6%)、マックスバリュ東海(118.3%、100.0%)、ハローズ(114.9%、94.0%)であった。

   これを見ると、まず過去2年間トップを走ってきた大黒天物産がNo.1の座をマックバリュ中部に明け渡したことが大きな変動である。130%台という高成長は10店舗クラスでは可能であっても、数10店舗、マックスバリュ中部のように50店舗以上となると計画的かつ積極的な新店戦略がないと不可能な数字といえ、その意味でも今回のマックスバリュ中部の132.4%でトップとなった数字は非常に高い成長率であるといえよう。

   これについでトップ5の状況を見ると、この2年間高成長を続けてきたPLANT、九九プラスが急激に失速したことである。いずれもワースト5となってしまい、現在、厳しい経営状況であり、成長率が止まったといえよう。ベスト5には入っていないが、2年前は中堅クラスであったアークランドサカモトも失速し、昨対を切ってしまった。逆に中堅クラスから、浮上してきたのがマックスバリュグループであり、マックスバリュ東海のみはこの3年間上位クラスで安定しているが、マックスバリュ中部、西日本ともに今年に入って急激に成長しており、急浮上といえる。

   また2年前と比べ、上記以外に順位が大きく変わった食品スーパーマーケットを見てみると、カスミが2年前はワーストに近く、昨対100%を切っていたが、昨年は5位に浮上し、111.6%となった。そして、今期は7位となり、107.5%とここ2年間で安定した成長である。また、同様にマルエツが2年前はワーストの95.5%であったが、昨年もワーストクラスで97.1%であったが、今年は一転、昨対をクリアし、104.1%となり、11位となった。既存店も104.6%と好調であり、ここ2年間の低迷状況を脱出し、成長路線に軌道が乗り始めたようである。

   以上は、この3年間で上下の激しい食品スーパーマーケットであるが、逆に、中堅クラスで安定した成長をしている食品スーパーマーケットもある。ヤオコー、ハローズ、オオゼキである。ヤオコーは2005年8位(107.2%)、2006年8位(108.4%)、2007年4位(108.1%)と110%までは届いていないが、110%弱で安定した成長をこの3年間維持している。ハローズも2005年5位(114.9%)、2006年9位(107.3%)、2007年5位(107.8%)と安定した成長を続けている。そして、オオゼキも2005年6位(108.8%)、2006年4位(111.6%)、2007年10位(104.7%)と今年は新店がなく、既存店のみで、やや厳しい数字であるが順位はベスト10以内と安定しており、特に、既存店104.7%は過去3年間でもトップクラスの成長率である。

   このように過去3年間という流れで、各食品スーパーマーケットの成長の軌跡を見てみると、トップクラスを3年間維持するのは至難の業であるといえる。特に、120%、130%の高成長を続けることは難しいといえよう。この3年間の数字を見る限りでは、110%前後の成長が中長期的には安定した無理のない成長をもたらしている事例が比較的多いといえ食品スーパーマーケットの成長は110%ぐらいで、中長期的な既存店の活性化をともなった計画的な新店戦略を描くことがポイントであるといえよう。その意味で、今後は110%前後の食品スーパーマーケットで中長期的なしっかりした経営計画をもっている企業に注目したい。

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December 18, 2007 in 経済・政治・国際食品スーパーマーケット売上速報 |

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