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December 02, 2007

カウボーイ、再建初年度、負の遺産を分離、厳しい決算!

   11/26、カウボーイが2007年9月度の本決算を公表した。カウボーイは10月始まり、9月締めの決算であり、9/30が本決算である。現在、カウボーイは、経営再建中であり、昨年、11/27に合意したスパークス証券及びゴールドマン・サックス・グループとの間の事業の再生又は再構築に関する合意に基づき抜本的な経営の再構築に取り組んでいる最中であり、社長も元オオゼキの石原坂多聞氏をむかえての、はじめての決算となった。その決算内容であるが、売上高430.80億円(87.5%)、営業利益-5.05億円、経常利益-9.23億円、当期純利益-111.50億円の減収大幅な赤字となる厳しい決算であった。今期は思い切り、負の遺産に切りこんだ抜本的な経営再建に踏み込んでおり、大幅な赤字はやむをえぬ数字といえ、今後、どこまで、経営再建が進んでゆくかが注目される。

   なお、カウボーイは今期の決算内容と同時に来期の業績予想を公表しているが、それによると、売上高397.45億円(92.3%)、営業利益0.47億円(売上対比:0.11%)、経常利益0.20億円(売上対比:0.05%)、当期純利益-0.70億円と、依然として最終赤字が続く予想であるが、その額はわずかであり、売上も回復基調となり、営業利益、経常利益は黒字転換の予想となっている。

   カウボーイが今期取り組んだ最大のテーマは不動産部門の切り離しであり、経営再建に入るにあたり、「財務上の状況を改めて精査したところ、過大かつ営業キャッシュフローに見合わない有利子負債の返済スケジュールが当社の最大の問題であると認識するに至りました」とのことで、「この問題の根本的な解決のためには、当社の小売事業と不動産関連事業を切り離し、金融機関にとって長期の貸付を実施しやすい不動産関連事業において全有利子負債を引き受けることが最善であると判断」し、経営再建に着手している。そして、3/28、不動産関連事業を会社分割し、全有利子負債とともに新設分割設立会社(株式会社トーラスリアルティ)に承継させている。これが、カウボーイの抜本的な経営再建、第1弾であり、その後、5ケ年の経営計画を策定し、経営資源を小売事業に集中し、来年いっぱいは内部体制を固めることに専念し、その後の4年間は攻めの経営に転じ、収益拡大を狙うという。石原坂社長は、まさに、この5ケ年間の経営計画を確実に実行し、経営改善するためにスパークス証券及びゴールドマン・サックス・グループから、経営を託されたといえよう。

   ここで、もう少し、今期の経営内容を見てみたい。まず、収益バランスであるが、売上総利益は昨年の20.4%から19.9%へと0.5ポイント下がっており、販売費及び一般管理費は逆に昨年の19.3%から、21.1%へと0.8ポイント上昇している。したがって、営業利益は昨年の1.1%から-1.2%へとマイナスに転じている。この数字を見る限りでは経費が大幅に上昇しているように見えるが、実際の経費は95.17億円から90.77億円と95.3%に下がっており、売上が92.3%まで下がってしまったので、経費削減をカバーできなっかった形であり、経費の問題よりも、売上の不振の方に課題があるといえよう。

   その売上であるが、カウボーイは事業を小売事業、卸売事業、不動産関連事業、レジャー事業、その他の事業に分割して管理しているが、それぞれの構成比と売上伸び率を見ると、小売事業(82.0%、99.8%)、卸売事業(4.5%、37.4%)、不動産関連事業(5.1%、50.1%)、レジャー事業(8.2%、92.0%)、その他の事業(0.3%、20.4%)であり、小売事業はほぼ昨対並で推移しており、課題は、卸売事業と本体から事業を切り離した不動産関連事業にあるといえ、今後、小売事業の活性化が進めば、収益の改善は可能な状況といえ、来期の業績予想での黒字転換はまさに小売事業の活性化がどこまで進むかにかかっているといえよう。

   一方、今期の自己資本比率であるが、18.2%となり、厳しい状況である。これは、今期決算でいっきに負の遺産の清算に入ったために、株主資本の利益剰余金が-104.63億円となり、株主資本を大きく減少させたためである。ただ、長短借入金は、これまでの247.75億円(総資産の51.6%)から、今期は10.03億円(総資産の12.2%)へと大幅に減少しており、総資産も476.22億円から、81.73億円と大幅に圧縮している。まさに、大ナタが振るわれたといえ、不動産事業の分離と借入金の削減が同時に実行に移された形である。

   これを裏付ける形で、資産面を見てみると、土地3.49億円(160.86億円)、建物及び構築物7.30億円(207.31億円)と合計10.79億円(368.17億円)と大幅に減少しており、不動産事業の分離が出店関連の主要な資産を大きく圧縮した決算内容となった。ただ、逆にこれまで0であった差入保証金が16.09億円と増えているが、これは分離した不動産事業へのものといえよう。

   このようにカウボーイの2007年9月期の決算は厳しい数字になったが、不動産事業を切り離したことにより、資産が大幅に減少し、それに、見合う、借入金も大幅に減少し、総資産がいっきに17.1%となり、資産、負債が大きく改善されたといえる。また、売上に関しても、不動産事業、卸売事業などが不振ではあったが、小売事業は堅調な数字であり、今後、小売事業にさらに経営資源を集中することにより、全体の業績改善につながるといえ、今後は、いかに小売事業に専念し、活性化してゆくかが最大の経営課題となったといえよう。カウボーイの今回示された5ケ年計画が着実にすすんでゆくか、次の決算に注目したい。

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December 2, 2007 in 経済・政治・国際 |

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