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January 22, 2008

オオゼキ、第3四半期決算、新店なしで増収増益、好調な決算!

   オオゼキが1/10、2008年2月期の第3四半期決算を公表した。増収増益の好決算であり、この数字はこの約1年半以上新規出店がない中での既存店のみの数字であり、オオゼキの既存店の強さを改めて示した数字といえよう。反面、2006年6月の戸越公園店以降、新規出店がストップしており、財務的には全く問題がない中、気になるところである。オオオゼキのこの第3四半期の数字であるが、売上高485.35億円(104.2%)、営業利益36.42 億円(109.1%:売上対比7.50%)、経常利益37.06億円(110.7%:売上対比7.63%)、当期純利益21.80億円(110.5%:売上対比4.49%)と増収増益の好調な決算であり、特に、営業利益率は業界屈指の数字であり、通常の食品スーパーマーケットとは一線を画す高収益な営業利益率である。

   また、この第3四半期のオオゼキの自己資本比率は77.9%となり、昨年の74.6%、2007年2月期、本決算時の74.8%と比べてもさらに上昇しており、きわめて健全な財務状況といえよう。すでに、この中間決算から無借金経営となっており、この第3四半期も長短借入金は0である。したがって、負債項目では買掛金が、最も大きな負債となり、その額は約30億円弱であり、流動負債、固定負債合わせても、66.15億円と総資産の22.1%と超健全経営である。一方、今期は新規出店がなかったが、出店にかかわる資産である土地、建物、長期差入保証金の合計は155.99億円(昨年159.30億円)とわずかであるが、減少しており、総資産に占める割合は52.14%である。自己資本比率77.9%で十分賄える構造であり、いつでも新規出店が自己資本で可能な状況といえる。今後、いつオオゼキが新店ラッシュになってもおかしくない財務状況といえよう。

   一方、オオゼキの営業利益の状況であるが、この第3四半期は、売上総利益が24.57%と昨年の24.18%と比べ、約0.4ポイント改善している。これに不動産賃貸収入が1.09%(昨年1.17%)加わり、営業総利益は25.66%(昨年25.35%)と約0.3ポイント改善した。特に商品売買から得られる、いわゆる粗利である売上総利益がアップしたことが大きい。既存店の粗利改善が進んでいるといえよう。これに対し、販売費及び一般管理費は18.17%と昨年の18.18%とほぼ同じ数字であり、食品スーパーマーケット業界でも極めて低い販管費である。

   これは、オオゼキが一般の食品スーパーマーケットと比べ、経費を抑えているわけではなく、オオゼキの類まれな出店戦略にある。通常の食品スーパーマーケットの1日当たりの客数は2,000人前後であるが、オオゼキの場合はその倍の約4,000人近い客数となり、しかも、売場面積が200坪前後と小型店が多く、結果、坪効率が日本有数の食品スーパーマーケットとなり、相対的に経費が劇的に下がるためである。その結果、営業利益率は今期7.50%(昨年7.17%)と食品スーパーマーケットでは屈指の営業利益率となる。

   ちなみに、この第3四半期のオオゼキの商品構成比であるが、青果が何と21.9%と最も高く、日配の19.3%、一般食品の18.0%を抜きトップである。オオゼキの集客力はこの青果の強さにもあるといえよう。青果以外の生鮮食品では鮮魚が12.8%、精肉が12.1%であり、青果が大きく突出しているのが特徴である。オオゼキはまだ、惣菜部門が確立されていないため、惣菜の売上構成比はわずか0.4%であり、今後、中長期的には惣菜の確立は課題といえよう。

   これを受けて、オオゼキの株価であるが、1/21現在、2,900円(+20円、+0.69%)と、この日は日経平均が13,325.94円(-535.35円)となる厳しい状況の中でもアップしているが、残念ながら、この第3四半期決算が公表された1/10以降を含め、今年に入り、オオゼキの株価は下がり気味で推移しており、厳しい状況である。5日移動平均乖離率-0.24%、25日-4.44%、13週-4.29%、23週-4.91%と短期、中長期ともにマイナストレンドとなっており、この第3四半期の好決算も株価を押し上げるには至らなかったようである。

   このように、この第3四半期のオオセキの決算は増収増益の好決算となり、売上は伸び悩んだものの、利益はほぼ2桁の増益となった。新店がここ1年半ないものの、既存店のみでの増益となる好決算であった。ただ、やはり、今後の成長をはかってゆくには、食品スーパーマーケットは既存店のみでは限界があり、新店をいかにタイミングよく出店してゆくかがポイントとなる。オオゼキはこの第3四半期の決算数値を見ても、財務的には新店を出店する十分な余裕があることから、今後の新規出店戦略による安定成長をはかってゆくことが当面の最大の経営課題といえよう。オオゼキの新店がいつ再開されるかに注目したい。

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January 22, 2008 in 経済・政治・国際 |

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