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July 17, 2008

ウォルマート売上速報、2008年6月度、絶好調!

   ウォルマートの2008年6月度の売上速報が7/10公表された。6月度は5/31から7/4までの5週間の売上速報であり、累計では22週となるが、数字に異変が起きている。先月度とくらべ、また新規に入り、急激な売上増となっていることである。特に、柱のスーパーセンターの売上が絶好調であり、全体の売上を大きく牽引した形である。ウォルマートは売上の集計をウォルマート部門、サムズクラブ部門、そして、海外部門の3つに分けているが、この内、スーパーセンターが中核となるウォルマート部門の6月度の売上が110.1%となる2桁の伸びである。22週累計が107.1%であるので、6月は際立った伸びとなったといえよう。アメリカのサブプライムローンの問題、ガソリン価格の高騰、資源高、食料高がウォルマートに追い風となったようである。

   サムズクラブ部門もウォルマート部門ほどではないが、同様に好調な売上の伸びであり、108.9%と22週累計の107.1%を上回る伸びである。ただ、サムズクラブ部門はガソリン等のエネルギー関連の貢献が極めて大きく、この6月度の貢献度を見ても3.7%もあり、昨年の0.7%と比べると、ガソリン等のエネルギー関連の貢献度が極めて大きいことがわかる。アメリカの消費者が安いガソリンをもとめて、サムズクラブに殺到し、しかも、そこで、超お買い得な商品をしっかり、まとめ買いしているという構図である。

   また、これまで絶好調であった海外部門も依然として、116.9%と高い伸びを続けている。ただ、22週累計では118.0%であるので、やや伸びが鈍化したが、それでも116.9%は高成長といえる。金額面でも98.82億ドル(約1兆500億円)と全体が399.39億ドル(約4兆2,700億円)であるので、売上構成比は24.74%とほぼ1/4となり、海外部門はウォルマートにとって重要な成長部門であり、すでに、スーパーセンターに次ぐ第2の柱となったといえよう。今後、インド、ロシアでの展開も予定されており、この急成長は当面勢いが継続するものといえよう。

   その海外部門の中で、特にこの6月度、好調な地域はイギリス、ブラジル、そして、中国であるという。残念ながら、ここ最近、日本という言葉が全くでてこないが、今月も日本には全く言及がなかった。イギリスではアズダが打ち出している低価格路線が受け入れられ、好調な数字であるという。また、ブラジルではハイパーマーケット、キャッシュアンドキャリーが好調であるという。そして、中国では、5/12の地震により、まだ、1店舗が閉鎖したままであるというが、それ以外は全体的に売上は好調であるという。今後も、この3つの地区がウォルマートの海外部門を牽引してゆくことになろう。

   この好調な売上に関して、ウォルマート自身は「All six merchandise units (grocery, entertainment, health and wellness, apparel, home and hardlines) achieved comparable store sales increases・・」というようにすべての部門で既存店が好調な数字であったという。その既存店の動きであるが、ウォルマート部門は106.1%、昨年は101.6%の伸びであったので、大幅な伸びである。22週累計が103.2%であるので、この月が急激に数字が伸びたことがわかる。同様にサムズクラブ部門も既存店が伸びており、108.3%とウォルマート部門以上に伸びている。しかも、22週累計も106.1%であり、やはり、この6月度が特に高い伸びであることがわかる。その結果、ウォルマート部門、サムズクラブ部門の合計の既存店は106.4%となり、極めて高い既存店の売上の伸びといえよう。

   ウォルマートについては、7/11の日経新聞に、「米ウォルマート、青果調達、国内にシフト、燃料高騰、輸送費削減狙う」という記事が掲載された。これによれば、現在、ウォルマートの取り扱う生鮮食品が生産地から消費者の口に入るまでの平均距離は2,400キロであるという。今後、商品ごとに距離を自動計測できるフードマイルズカルキュレーターを導入し、仕入担当者の意思決定の参考にするという。実際、過去2年で契約農家は50%増えているといい、今後、経費削減にもつながり、日本でいうところの地産地消ともなり、売上、利益に貢献してゆくことになろう。

   また、その横の記事で、「店舗ロゴすっきり、ウォルマート、イメージを刷新、清潔感アピール」という内容が載っているが、これまでの、Everyday Low Price政策が店舗のロゴから消え、Save Money. Live better.のスローガンが掲げられたロゴとなったということである。つい最近、実施された株主総会でも取り上げられたが、今後のウォルマートの基本政策でもあり、いよいよ、新たなウォルマートのスローガンが確定したといえよう。時代は安さから、節約、生活がアメリカではキーワードとなったという象徴的な出来事である。

   このように、この6月度のウォルマートの売上速報は絶好調であり、ここへきて、アメリカの消費者がウォルマートでの買い物を確実に増やし始めたことを示しているといえよう。当面、ガソリン価格は下がる気配がなく、原料の値上がりも続いており、物価は上昇気味で推移しており、ウォルマートの存在感がアメリカでは一層重くなった事を示しているといえる。来月以降、ウォルマートの数字がどのように変化してゆくか注意深く見守ってゆきたい。

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July 17, 2008 in 経済・政治・国際海外情報 |

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