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August 13, 2008

ヤマザワ、2009年3月期第1四半期決算、減収減益!

   ヤマザワが7/30、2009年3月期の第1四半期決算を公表した。売上高225.38億円(99.5%)、営業利益6.37億円(89.5%:売上対比2.82%)、経常利益6.39億円(90.0%:売上対比2.83%)、当期純利益2.85億円(88.9%:売上対比1.26%)となる減収減益の厳しい決算となった。特に、売上に関しては、昨年2月に新規出店した汐見台店(宮城県七が浜町)以来、約1年半新店がなく、既存店も伸び悩み、厳しい結果となった。

   この3ケ月間のヤマザワの売上の推移を見ても、4月97.0%(既存店95.8%)、5月96.9%(既存店95.1%)、そして、6月は104.1%(既存店102.7%)と堅調であったが、3ケ月累計では昨対を切る数字となり、売上が伸び悩んだ。特に客数、客単価ともに伸び悩んでおり、今後、新店開発を含め、既存店についても活性化をどうはかってゆくかが課題であるといえよう。

   ヤマザワの利益が伸び悩んだ要因を原価、粗利、経費の面から見てみると、まず、原価であるが、72.0%(昨年72.1%)と原価はわずか0.1ポイントであるが下がっており、この値上げ環境の厳しい中、原価を昨年並みに抑えた仕入であったといえ、粗利率も28.0%(昨年27.9%)とほぼ昨年と同じ数字となった。したがって、減益となった要因は経費にあるといえ、その経費、販売費及び一般管理は25.2%(昨年24.8%)と0.5ポイント上昇した。結果、営業利益は2.8%(昨年3.1%)となり、0.3ポイント、約90%となった。これをみる限り、今期のヤマザワの第1四半期の減益の要因は経費高にあったといえよう。

   その経費の状況であるが、昨年と比べ特に上昇している項目は、人件費、減価償却費、そして、ポイント費用引当金繰入額等ではなく、詳細は公表されていないそれ以外のその他の費用が12.7%(昨年12.2%)とちょうど0.5ポイント上昇しており、この項目の上昇が大きかったといえる。したがって、今回の減益となった要因はその他の経費増にあるといえ、今後、さらに原価の上昇が予想される状況を考えると、まず、経費の削減が当面の経営課題の優先事項といえよう。

   これを受けて、ここ最近のヤマザワの株価の動向であるが、7/30以降、株価はほぼ1,480円前後で横ばいの状況である。ここ数ケ月の株価は、5日移動平均1,484円、25日移動平均1,476円、13週移動平均1,457円、26週移動平均1,461円という状況であり、ここ最近若干上昇しているが、ほぼ、横ばいの状況で推移しており、今回の第1四半期決算の結果は株価には大きく影響していないようである。

   さて、ヤマザワがこの約1年半、新規出店がない状況を自己資本比率と出店にかかわる資産の状況から見てみると、現在の自己資本比率は64.3%(昨年62.4%)であり、高い自己資本比率であるといえる。これに対し、出店にかかわる資産については、この四半期決算では敷金、保証金等が公表されていないので、前期の本決算、2008年3月度の数字で見てみたい。まず、自己資本比率であるが、62.4%であり、この第1四半期決算よりもやや低い数字である。出店にかかわる資産、土地、建物、敷金及び保証金の合計であるが、254.58億円であり、総資産の64.8%である。したがって、ほぼ、自己資本比率でまかなえる構造となっており、借入等に大きく依存する構造ではない。ちなみに、この時の店舗数は59店舗であるので、1店舗当たりの出店にかかわる資産は4.31億円である。一方、ヤマザワの負債の主要項目である長短借入金の合計であるが、22.78億円であり、これは総資産のわずか5.8%であり、しかも、この第1四半期はさらに削減され、19.7億円となっている。無借金も時間の問題といえ、負債に頼らない自己資本の範囲内での新規出店が可能な財務状況といえよう。
 
   したがって、財務面からみる限り、新規出店による成長戦略をとることは十分可能な状況といえ、約1年半に渡って新規出店がない状況は財務面の問題ではないといえよう。なお、今後のヤマザワの新店計画であるが、下期に2店舗予定されており、米沢中田町店(山形県米沢市)、城西店(山形県山形市)である。ただ、この第1四半期での通期予想は売上高920.00億円(101.1%)、営業利益29.00億円(100.9%:売上対比3.15%)、経常利益29.00 億円(100.0%:売上対比3.15%)、当期純利益15.50億円(102.7%:売上対比1.68%)と増収増益予想ではあるが、その伸びはわずかであり、成長路線に舵を切るという状況ではなく、堅実な数字の確保を目指した固い計画であるといえよう。
 
   このようにヤマザワの2009年3月期の第1四半期の決算が公表されたが、減収減益の厳しい決算となり、特に、新規出店が約1年半にわたりないという、既存店に頼る成長戦略となっている状況である。ただ、先にみたように財務的には健全な状況であり、借入に頼らない新規出店が十分に可能な財務体質である。したがって、いつ、新規出店戦略による成長戦略がとられてもおかしく状況といえ、その意味でヤマザワの今後の成長戦略がどのように計画され、実行に移されるかに期待したい。

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August 13, 2008 in 経済・政治・国際 |

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