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August 08, 2008

PLANT、新規出店、2008年9月期、第3四半期決算!

   PLANTが7/22、2008年9月期の第3四半期決算を公表した。PLANTは決算月が9月であり、すでに、7月から第4四半期に入っているが、現在、第3四半期が最新の決算内容である。PLANTは、ここ最近、新規出店がなかなか出店できない状況であったが、第2四半期、第3四半期、そして、この第4四半期にも1店舗づつ、新規出店を行い、今期、最終決算では売上がプラスに転じることが確実となった。その第3四半期決算の内容であるが、売上高596.28億円(96.7%)、営業利益4.42億円(903.6%:売上対比0.74%)、経常利益3.71億円(165.0%:売上対比0.62%)、当期純利益3.17億円(192.5%:売上対比0.53%)と売上はわずかに下回ったものの、利益は依然厳しい状況ではあるが、回復に向かいつつあるといえよう。ただ、売上対比はまだまだ低い状況であり、今後、一層の収益力アップをはかる必要がある。

    PLANTは現在、自己資本比率が16.6%と厳しい状況にあり、本来であれば、新規出店が難しい状況であるが、ここへきて、3店舗たて手続けに新規出店を果たした。2008年3月にPLANT4大熊店(福島県)、同5月にPLANT3福知山店(京都府)を開店し、さらに、同7月には、PLANT5鏡野店(岡山県)である。これにより、昨年9月に新潟中越沖地震により閉店したPLANT5刈羽店の影響等を吸収し、年間では売上高がプラスに転じる予定である。本来であれば、財務状況はひっ迫しており、この短期間に3店舗の出店は難しい状況であったが、PLANTはこの3月に小売業では珍しい資金調達手法であるABL(在庫担保融資)に成功しており、これが今回新たな3店舗の新規出店が可能であった要因である。

   今期のPLANTのABL(在庫担保融資)は日本政策投資銀行(北陸支店)が実施しており、商品在庫を担保としたABL による融資により長期安定資金(長期期限一括償還型融資)を確保したことによる。具体的にはスーパーセンターで扱う陳腐化が少ない日常生活必需品(商品在庫)の価値を有効活用し、財務戦略上有益な長期安定資金(長期期限一括償還型融資)を確保したものと位置付けられるという。実際、PLANTの在庫はこの第3四半期の数字を見ると、82.75億円であり、これは総資産の22.5%と極めて高い数字で通常の食品スーパーマーケットはせいぜい総資産の5%前後であり、この多額の在庫はスーパーセンターならではの在庫であり、小売業界ではホームセンター、GMS等がこれに近い在庫である。当然、厳しい在庫管理が前提となる融資であり、PLANTも在庫管理には一層の強化が求められたという。

   ただ、その結果、この第3四半期の自己資本比率は16.6%まで下がっており、昨年同時期の21.5%、昨年9月の決算時の18.4%と比べても、厳しい状況であり、今後、営業収益を増加させ、キャッシュフローをいかに高めるかがまったなしの状況となりつつあるといえよう。PLANTの現在の負債と出店にかかわる資産の状況を見てみると、負債の主要項目である長短借入金の合計は180.29億円(昨年155.99億円)と約25億円増加しており、総資産に占める割合は49.0%と約50%となり、異常値となっている状況である。また、出店にかかわる資産である土地、建物、敷金・保証金の合計はPLANTの第3四半期の決算書では明細がわからいので、有形固定資産の合計201.9億円(昨年180.6億円)で見ると、総資産の54.9%であり、多額の資産となる。当然、自己資本比率16.6%では賄うことはできず、長短借入金に約40%を依存する構造となっており、実に厳しい新規出店構造であるといえよう。

   ちなみに、この数ケ月間の株式の推移を見てみると、320円前後の厳しい株価が続いている。PLANTの株価は5月以降340円前後で推移していたが、6月下旬頃から下がりはじめ、7月には310円前後となり、厳しい株価が続いた。その後、この第3四半期決算が公表された7/22以降、一時は350円超えるまで続伸したが、その後、再び株価は低迷し、320円前後で推移している。ただ、8月に入り、若干持ち直す動きも見え、現在、340円前後で推移しているが、いずれにせよ、厳しい株価が続いているといえよう。

   PLANTは、当初はウォルマートのスーパーセンターをモデルにしたEDLP戦略にもとづき、ローコストを標榜し、15%切る業界屈指のローコスト体質であった。その経緯を見ると、2003年9月期14.4%、2004年9月期15.7%、2005年9月期17.11%、2006年9月期18.0%、2007年9月期18.3%、そして、この2008年第3四半期は17.9%となり、この数年間は18%前後で安定しているが、当初の15%前後の時と比べると、急激に経費比率が上昇しており、店舗の大型化、ドミナントの広域化とともに経費が上昇しているのが実態といえよう。今後、いかに経費比率を下げるマネジメント体制の構築も重要な経営課題といえよう。

   このように、PLANNTの第3四半期決算が公表されたが、昨年同時期と比べると利益面での大幅な改善がなされたとはいえるが、売上高の比率で見ると、まだまだ厳しい数字であり、最大の課題であった資金調達不足による新規出店のストップはABLによる資金調達が成功し、何とか乗り切ったが、依然として自己資本比率は16.6%といっそう厳しい状況といえ、今後、いかにローコストに徹し、収益性を高め、キャッシュフローを増大させえるかが大きな課題といえる。今後のPLANTの収益性がどこまで改善するかに注目したい。

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August 8, 2008 in 経済・政治・国際 |

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