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September 12, 2008

ヨークベニマル、この1年の新規出店戦略を見る!

   9/26、ヨークベニマルの154店舗目となる新店、ヨークベニマル片平店が福島県郡山市にオープンする。NSC(近隣型ショッピングセンター)での出店であり、ツルハドラッグ、ダイソー、コインランドリー等が同時出店する。この店舗の出店により、店舗数は福島県ではちょうど60店舗目とる。これに宮城県40店舗、山形県13店舗、栃木県19店舗、茨城県22店舗が加わり、東北から北関東へのドミナント展開が充実し、今後、ヨークマートを統合することにより、200店舗を超え、関東までの広域の一大食品スーパーマーケットチェーンが近い将来誕生することになる。いよいよ、食品スーパーマーケットも100店舗から200店舗を超え、ドミナントも1都道府県内から5都道府県以上の広域展開の時代に入るといえる。

   ヨークベニマルの9/26にオープンする片平店であるが、店舗面積は521坪、駐車場283台、年商は15億円というヨークベニマルとしてはやや小さい規模での出店であるが、商圏人口は2km圏内で約35,000人で、世帯数は約9,900世帯、世帯人数は3.5人というので、食品スーパーマーケットとしてはぴったりの商圏といえよう。店舗はヨークベニマル70店舗となるバリアフリー新法の認定を受け、身障者へも行き届いた配慮がなされ、また、環境対策としても、店内照明の一部や酒類・アイスクリームのケースに、消費電力が少なく寿命が長いLED(発光ダイオード)照明を設置するという。商品戦略でも、各売場でバラ販売や1人前、食べきりサイズの品揃えを充実させる他、焼くだけ・揚げるだけで食べられる簡便商品や調理済み商品の品揃えも強化するという。

   ヨークベニマルは、この2月度のセブン&アイホールディングスの中でも唯一増収増益となった企業であり、食品スーパーマーケット業界の中でも抜群の財務内容である。出店戦略も借入なしでの新規出店が安定的にできる強固な財務基盤を誇っている。実際、この2月期の決算内容を見ると、借入金0、自己資本比率79.7%と超健全な内容である。現在のヨークベニマルの出店にかかわる主な資産である土地、建物、長期差入保証金の合計は735.10億円であるので、これを全154店舗で割ると4.77億円となる。したがって、当期純利益が91.50億円であるので、単純計算で、借入なしで、限界20店舗近く新規出店が可能な財務基盤といえよう。

   実際、この片平店はこの1年の新規出店では7店舗目となる店舗であり、少なく見つもっても、毎年、10店舗は借入なしでの安定的な新規出店が十分に可能である。今後、ヨークマートを吸収し、200店舗体制になった場合は、M&Aを含め、毎年20店舗以上の新店戦略が十分に可能な財務基盤を備えており、数年以内に、日本No.1の食品スーパーマーケットチェーンストアとなることが確実といえよう。

   さて、この1年のヨークベニマルの新店であるが、9/26予定のヨークベニマル片平店(福島県郡山市)、8/1ヨークベニマル東根店(山形県東根市)、4/25ヨークベニマル福島泉店(福島県福島市泉)、3/7ヨークベニマル鹿沼睦町店(栃木県鹿沼市)、2/1メガステージ須賀川南店(福島県須賀川市)、昨年10/26ヨークベニマル涌谷店(宮城県遠田郡涌谷町)、そして、昨年9/28ヨークベニマル足利大月店(栃木県足利市)と7店舗の新規出店である。出店地域も東北5店舗、北関東2店舗とバランスよく出店しており、この地域でのドミナトをより強めているといえよう。

   その店舗規模と年商であるが、ヨークベニマル片平店(521坪、15億円)、ヨークベニマル東根店(1,122坪、25億円)、ヨークベニマル福島泉店(606坪、16億円)、ヨークベニマル鹿沼睦町店(655坪、18億円)、メガステージ須賀川南店(689億円、18億円)、ヨークベニマル涌谷店(638坪、18億円)、そして、ヨークベニマル足利大月店(780坪、22億円)である。また、この7店舗の内、6店舗がNSC(近隣型ショッピングセンター)での店舗であり、NSCがヨークベニマルの戦略業態となったといえよう。

   ちなみに、これらの各店舗の商圏人口を見ると、ヨークベニマル片平店(2Km圏内の人口は約35,000人で、世帯数は約9,900世帯、世帯人数は3.5人)、ヨークベニマル東根店(車で5分圏内の人口は約25,000人、世帯数は約7,300世帯、世帯人数は約3.4人)、ヨークベニマル福島泉店(2Km圏内の人口は51,800人で、世帯数は20,100世帯、世帯人数は2.6人)、ヨークベニマル鹿沼睦町店(車で10分圏内の人口は66,601人、世帯数は22,881人、世帯人数は2.9人)、メガステージ須賀川南店(3km圏内の人口は34,997人で、世帯数は11,848世帯、世帯人数は2.9人)、ヨークベニマル涌谷店(3Km圏内の人口は16,144人で、世帯数は5,054世帯、世帯人数は3.2人)、そして、ヨークベニマル足利大月店(3Km圏内の人口は56,934人で世帯数は20,585世帯、世帯人数は約2.7人)である。
   
   今後、セブン&アイホールディングスは食品スーパーマーケットを成長の柱と位置づけ、ヨークベニマルを核にグループ内の食品スーパーマーケットを統合し、新規出店、M&Aにより、関東、東北を基盤に広域の食品スーパーマーケットチェーンの構築に入ることになる。今回、見たように、この1年のヨークベニマルの出店戦略はNSCを出店の柱にすえ、約700坪、年商約20億円という食品スーパーマーケットとしてはフルラインの商品を展開する上において、理想的な規模と年商での出店でなる。今後、数年は食品スーパーマーケットの経営統合に少し、時間を要すると思われるが、その後は、急激なM&Aを含めた出店攻勢にでるものと思われる。ヨークベニマルの今後の動向に注目である。

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September 12, 2008 in 経済・政治・国際 |

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