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September 01, 2008

CPI(消費者物価指数)、200807、急上昇、102.3%!

   8/29、総務省統計局からCPI(消費者物価指数)が公表された。CPIは平成17年(2005年)を100とした場合の価格上昇率を示したものであるが、同時に、前月比、前年同月比も公表されるので、総合的な物価指数といえる。ただし、相場商品である生鮮食品やここ最近のエネルギー関連の急激な上昇が全体へ大きな影響を与えることもあるため、単純総合指数に加え、生鮮を除く指数、食品(酒類を除く)及びエネルギーを除く指数も同時に公表される。今回8/29に公表されたのは2008年7月度のCPIである。

   さて、その概況だが、「(1) 総合指数は平成17 年を100 として102.4 となり,前月比は0.2%の上昇。前年同月比は2.3%の上昇となった。(2) 生鮮食品を除く総合指数は102.4 となり,前月比は0.4%の上昇。前年同月比は2.4%の上昇となった。(3) 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は99.3 となり,前月比は0.1%の下落。前年同月比は0.2%の上昇となった。」という状況であり、いわゆるCPIは102.4%となった。この102.4%が高いか低いかであるが、これを過去3年間とこの1月から7月までの月別グラフで見ると、明らかに急上昇といえる傾向を呈しており、しかも、7月度はこれまでの1月から6月度までの推移と比べても明らかに上昇しており、物価は急上昇しつつあるといえよう。過去2年間は100%から101%の範囲であり、102%を大きく上回ることはなかったので、CPI、102.4%は高い上昇率といえよう。

   その要因は概況でも示されたように、(2)の生鮮食品を除いても102.4%であり、(3)の食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は99.3%であるので、生鮮食品以外の食品とエネルギーの価格上昇がCPIを引きあげた要因といえる。実際、食品とエネルギーの主要項目の昨年同月比と比べた数字を見てみると、食品では、スパゲティ32.0%、チョコレート27.6%、チーズ22.7%、食用油20.9%、即席麺20.6%、食パン20.1%、ビスケット18.5%、小麦粉18.1%、落花生16.3%、バター16.2%という状況であり、これらを含めた生鮮食品を除く食料のみでは103.8%という状況である。また、エネルギー項目であるが、電気代5.4%、都市ガス代5.9%、そして石油製品は何と28.8%であり、しかも、その中の灯油は53.2%という暴騰価格であり、ガソリンも28.7%、プロパンガスも9.6%となり、エネルギー全体では17.4%という上昇率である。いかに、食品とエネルギーがCPIの上昇に大きな影響を与えているかがわかる。

   ちなみに、これとは逆に耐久消費材を見ると、むしろCPIが下がっており、これも同年前月比で見ると、テレビ(薄型)-22.8%、パソコン(テスクトップ型)-22.3%、パソコン(ノート型)-42.8%、カメラ-30.1%と大きく下げており、教養娯楽用耐久財全体では何と-19.4%も下がり、家庭用耐久財全体でも-2.4%、CPIが下がっているのが実情である。したがって、明らかに、生鮮食品を除く食料品、エネルギーのCPIの上昇が全体を押し上げている構図であり、その結果、全体が102.3%ということになった。

   ここで、さらに、細目の中で、CPIを押し上げている商品項目を見てみたい。CPIはほぼ家計調査データと同様な細目でも集計がなされており、かなり、細かい項目まで見ることができる。まず、20%以上、CPIが上昇した項目であるが、れんこん216.9%、さといも211.9%、ぶどうB163.5%、かんしょ142.6 %、レモン139.6%、チーズ137.9%、ごぼう132.0%、はくさい 131.9%、かぼちゃ130.5%、チョコレート128.1%、スパゲッティ125.4%、うなぎかば焼き125.4%、にんじん122.5%、ほうれんそう121.5%の14品である。生鮮では青果物が多いのが特徴といえ、いわゆる土ものがのきなみ上昇しているといえよう。

   次に、110%以上のCPIが上昇した食品を見てみると、食パン119.3%、小麦粉118.8%、食用油118.6%、たい117.0%、ねぎ116.7%、えだまめ116.7%、即席めん116.5%、バター116.2%、冷凍調理コロッケ116.2%、カレーパン115.6%、わかめ115.5%、ビスケット115.5%、ちくわ114.7%、チーズ (輸入品)114.6%、ぶどうA114.6%、落花生114.4%、あんパン113.1%、ぶり113.0%、干ししいたけ112.7%、たこ 112.6%、鶏肉112.5%、さけ112.2%、揚げかまぼこ112.0%、ひじき111.9%、マーガリン111.9%、ソーセージ111.8%、もも111.8%、ベーコン111.7%、煮豆110.9%、バナナ110.7%、さんま110.0%の31品である。特徴としては、小麦関連、乳製品関連が多いのが特徴といえよう。

   また、参考に、食品以外の衣料、住関、その他の110%以上の細目のCPIを見てみると、灯油191.2%、ガソリン146.2%、指輪146.2%、自動車バッテリー141.4%、外国パック旅行138.9%、出産入院料(国立)119.7 %、プロパンガス117.3%、ハンドバッグ(輸入品)116.0%、フィルム114.9%、自動車タイヤ112.6%、都市ガス代111.5%、ブラウス(長袖)111.1%、航空運賃110.2%、ノートブック110.1%、通学用かばん110.0%とわずか15品目であり、意外に少ないことがわかる。

   このように、この7月度のCPIは過去数年の中では最も高い上昇率となったが、その要因は原料・資源高による食品の値上げ問題による上昇と、石油を中心とするエネルギー関連の上昇に負うところが極めて大きいことが明確である。8月に入り、原料・資源およびエネルギー関連の相場がだいぶ落ち着きつつあるので、来月以降、CPIが落ち着く可能性もあり、しばらくは、上記にあげた商品の動向を注意深く、見てゆく必要があろう。

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September 1, 2008 in 経済・政治・国際 |

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