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September 19, 2010

ID-POSの原データをどう落とし、分析するか?

   通常のPOSデータの分析は比較的簡単にできる。基本データが売上金額、売上数量、そして、客数(レシート枚数)の3つのみであるからだ。ただ、この3つも、客数が全体客数のみの場合は比較的簡単だが、部門客数、カテゴリー客数、さらには単品客数となるとやや複雑になる。それでも、何とか力仕事で、ほぼ、分析が可能である。ところが、ID-POSデータとなると、これにIDが加わるために、一筋縄ではいかなくなる。まず、データをどう落とすかが問題になる。さらに、その落としたデータをどう分析するかが課題となる。当然、この2つはリンクしており、どのように分析するかにより、落とし方が違ってくるので、落とすことが先ではなく、分析が先となるので、ID-POSデータは、分析イメージをどう描くかが最大の課題である。

   ところが、ID-POS分析は食品スーパーマーケット業界ではまだまだ一般化しているとはいえず、分析手法はまちまちであり、しかも、日進月歩、分析手法も新たなものが日々開発されている状況であり、これが定番というものがないといえる。PI研では、通常のPOS分析で活用しているMD方程式にIDを加えた新MD方程式をベースにID-POS分析を実施しており、ほぼ、ID-POS分析の手法は固まっている。しかも、この2つの関係は新MD方程式>MD方程式という関係になり、MD方程式は新MD方程式の特殊な場合の方程式であると関係づけている。したがって、ID-POSデータの落とし方は、自然、新MD方程式に当てはまるような落とし方が基本となり、その結果、その集計表である新MD評価表に自然集約されることになる。また、この範疇に入らないID-POSの分析手法、集計表があった場合には、そのまま、その分析手法、分析数値、集計表を付け加えて対応している。

   そこで、まず、MD方程式と新MD方程式との違いであるが、新MD方程式は売上高=ID×ID金額PI値=ID×ID客数PI値×金額PI値が基本である。これを売上高=ID×ID客数PI値×数量PI値×平均単価まで落とし、さらに、売上高=ID×ID客数PI値×客数PI値×数量PI値(客数)×平均単価へと落とすこともあるが、基本は売上高=ID×ID金額PI値=ID×ID客数PI値×金額PI値である。したがって、ここからMD方程式が自然導かれ、ID×ID客数PI値はID客数PI値が客数(レシート)/IDであるので、客数となり、新MD方程式は売上高=客数×金額PI値となる。これをさらに展開すれば、売上高=客数×数量PI値×平均単価となるので、これがオリジナルのMD方程式であり、もとにもどったことになる。したがって、MD方程式は、新MD方程式の特殊な形態であるともいえる。要は、IDが1の場合がMD方程式であり、IDが1以上の場合が新MD方程式といっても良く、ID=1かID>1で使う数式が違うということである。

   さて、問題の原データの落とし方であるが、IDが1の場合は縦に商品、横に指標、すなわち、客数(レシート枚数)、売上金額、売上数量の3つで良かった。これ1枚でMD方程式に落とし、数表化することが可能であった。また、複数店舗の時は、店舗番号を新たに加えることでPOSデータの分析がいかようにも可能であった。こう考えると、ID-POSデータに関しても同様に基本はID>1であることを考えると、通常の場合の店舗番号をIDの代わりにし、店舗が数千、数万店舗増えたと考えれば、ほぼ同じフォーマットに落とせば良いことがわかる。すなわち、縦に、商品、横に指標、そして、縦の商品の横に店舗番号ではなく、IDが来れば良いといえる。当然、店舗ごとに分析したい場合はIDの横にさらに店舗番号を振れば良く、横軸が置き換わる、あるいは加わるだけのフォーマットで良いといえよう。

   また、月別に関してはどうするかもあるが、これはこれまでの分析の経験上、横に月があった方が分析しやすいので、縦に並べるよりも、横の指標ごとに月を並べた方があとあと分析しやすいといえ、横に付け加えれば良いといえよう。したがって、原則、ID-POS分析の場合も、これまでの通常のPOS分析の場合も、データをどう落とすかに関しては、ほぼ同じフォーマットで対応が可能であるといえ、増えたIDを縦にあたかも店舗が無限に増えたと見なせば、可能といえよう。MD方程式自体が新MD方程式の部分集合であるので、当然、その分析フォーマットも拡張できるといえ、落とし方もMD評価表も原則ほぼ同じイメージでできるはずであり、実際に可能である。

   このように、良くID-POS分析になった時にはどのようにデータを落とし、どう分析すれば良いかが問われるが、ここで見たように、こと、MD方程式、新MD方程式を活用し、分析するのであれば、ほぼ、これまでのイメージでデータを落とすこともでき、その分析もこれまでのMD評価表のイメージで可能といえ、全く別の次元に入るわけでなく、むしろ、分析の精度が高まり、IDという新たな分析軸が増えたと見れば良く、それも、すでに取り組んできた店舗数が増加した時のイメージを考えれば良いことがわかる。その意味でチェーンストアのPOS分析がしっかりできていれば、ID-POS分析は難しい話ではなく、ほぼ、同じイメージで分析が可能といえよう。

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September 19, 2010 in 経済・政治・国際CRM、FSP |

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