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October 25, 2011

食品スーパー、売上速報、2011年9月度100.1%!

   食品スーパーマーケット上場企業23社の2011年9月度の売上速報を独自に集計した。店舗数は約2,000店舗であり、スーパーセンターを要するPLANT、アークランドサカモトも加えた数字である。結果は全体が100.1%(既存店97.9%)となり、伸び悩んだ。8月度が100.5%、7月度が104.9%、6月度が102.0%、5月度が101.9%、4月度が105.0%、そして、3月度が110.2%であるので、8月度から売上げが厳しい状況にあるといえ、食品スーパーマーケット業界としては、やや気になる動きである。この9月度は、昨年度がたばこの値上げ前の特需が発生し、さらに残暑が厳しかったこともあり、コンビニ業界は軒並み大きく減収となっているので、その影響もあるかとは思う。ただ、食品スーパーマーケット業界はコンビニほどたばこの影響度はなく、これを加味しても、8月度から売上高が伸び悩んでいるといえよう。

   現在公表されている食品スーパーマーケットの中間決算を見ると、ほとんどが大幅な増益となっているが、売上高は微増か、減収となっており、東日本大震災の特需による増収効果が後半の減収により相殺されているといえる。これに加え、東日本大震災により、新規出店を見合わせた食品スーパーマーケットが多く、新店による売上増が昨年に比べ弱い面も大きいといえよう。したがって、後半、各食品スーパーマーケットの新規出店がはじまる可能性もあり、売上増が期待きできるかもしれない。

   さて、この9月度、厳しい売上げ状況の中、105%以上増収となった食品スーパーマーケットは、アークランドサカモト110.3%(既存店101.3%)、ヤマザワ109.4%(既存店106.7%)、スーパーバリュー108.6%(既存店106.5%)、バロー108.2%(既存店99.8%)、 ハローズ107.2%(既存店98.9%)、ヤオコー105.9%(98.2%)の6社である。アークランドサカモト、スーパーバリューがNo.1、No.3に入っており、しかも、既存店も101.3%、106.7%と昨対を超えており、好調である。食品だけでなく、ホームセンター関連商品を要しており、これが好調さの要因のひとつといえよう。ただ、同じ業態のPLANTは92.0%と厳しい状況であり、明暗が分かれている。

   そして、No.2には、ヤマザワが入った。食品スーパーマーケット業界としては、No.1であり、しかも109.4%(既存店106.7%)と、既存店も好調であり、既存店ではスーパーバリューを抜き、No.1の伸び率であり、絶好調といえる。この数ケ月の推移であるが、8月度110.2%(既存店108.2%)、7月度119.1%(既存店117.0%)、6月度114.2%(112.3%)、5月度112.1%(既存店110.2%)、4月度104.7%(既存店103.6%)、3月度110.5%(107.7%)であるので、東日本大震災以降好調さを維持しており、食品スーパーマーケット業界でもダントツの伸び率である。

   ついで、バロー108.2%(既存店99.8%)、ハローズ107.2%(既存店98.9%)、ヤオコー105.9%(98.2%)と、この3社が105%以上売上げを伸ばしており、好調であるが、既存店はやや伸び悩んでおり、今後、既存店をいかに引き上げるかが課題といえよう。こう見ると、ヤマザワの既存店106.7%はすごい数字であることがわかる。ちなみに、客数、客単価の数字を公表している食品スーパーマーケットの既存店の集計結果を見ると、客数が97.3%、客単価が99.8%であるので、客数の方が伸び悩んでおり、既存店の客数アップが課題といえよう。

   一方、この9月度100%を下回った食品スーパーマーケットであるが、いなげや97.6%(既存店95.1%)、ダイイチ97.5%(既存店97.5%)、アークス97.3%(既存店95.8%)、エコス94.0%(既存店94.6%)、マルエツ92.3%(既存店90.0%)、PLANT 92.0%、トーホー89.5%(既存店94.7%)、Olympic:フード81.3%(既存店81.3%)という数字である。いずれも、新店がほとんど展開できていない状況であり、加えて、既存店も厳しい数字である。なお、アークスは10/21にユニバースと正式に経営統合したため、今後はユニバースがアークスの傘下に入ることになり、アークスの売上げに加わることなり、一時的に異常値が発生することになろう。

   そして、これ以外の食品スーパーマーケットであるが、オオゼキ102.7%(既存店100.5%)、マックスバリュ西日本101.9%(既存店96.7%)、ユニバース101.6%(既存店101.6%)、マックスバリュ東北101.3%(既存店100.8%)、マックスバリュ中部101.2%(既存店98.6%)、マックスバリュ北海道100.9%(既存店100.9%)、カスミ100.6%、イズミ100.5%(既存店100.5%)、マックスバリュ東海100.4%(既存店95.1%)という結果である。いずれも100%強という数字であり、新店が予想以上に出店できていない状況にあるといえよう。

   このように、2011年9月度の食品スーパーマーケット業界の売上高は上場企業23社の集計結果であるが、100.1%(既存店97.9%)となり、8月から失速した感がある。特に、各食品スーパーマーケットが新店を東日本大震災以降控えたことが大きいと思われ、これが全体の売上げが伸び悩んでいる要因のひとつといえよう。ただ、後半以降、抑制していた新店開発がはじまれば、数字は上向いてゆくと思われるが、一方で、中間決算の数字を見ると大幅な増益である。したがって、今期は成長戦略よりも、財務基盤を固めることも選択肢といえ、後半以降、各食品スーパーマーケットがどのような経営戦略を打ち出すか、注目である。

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