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November 22, 2011

テスコ撤退に対してのイギリス人のコメント!

   前回、本ブログでテスコの中間決算について取り上げたが、その数字を調べている中で、おもしろいブログを見つけた。「とりいそぎ」というブログであるが、その中で、様々なトピックについて、海外の新聞記事の一部を翻訳する中で、テスコ撤退について取り上げていた。なかなか興味深い内容であるので、そのブログの翻訳元となった新聞記事、および、コメントをもとに、今回のテスコ日本撤退のイギリスでの反響を見てみたい。新聞は3紙、デイリーテレグラフ(約60万部)、ガーディアン(約25万部)、インデペンデント(約20万部)であり、いずれもイギリスの新聞である。

   まずは、記事の内容であるが、デイリーテレグラフは「Tesco pulls out of Japan(2011年10月31日)」という見出しであり、テスコ撤退が、アメリカのFresh & Easyに波及するのではないかという観点で取り上げられていた。これに対するコメントは30件である。次に、ガーディアンであるが、「Tesco to exit Japan after eight-year struggle(2011年10月31日)」という見出しであり、日本での8年間のテスコの苦闘について取り上げ、ただ、日本市場はテスコにとって影響を与えるほど大きくない点を強調した内容である。また、テスコの買い手が中途半端な大きさの店が多く交渉が難航している様子とのことである。コメントは98件であり、関心の高さがうかがえる。

   そして、インデペンデントであるが、「Tesco pulls out of Japanese market(2011年10月31日)」との見出しのもと、日本市場の攻略の難しさをウォルマートも2002年以降苦闘していることを引き合いに出しながら、解説しており、それでも、テスコ本体に与える影響は小さいとの内容である。コメントは14件であり、最も少ない。この3紙はいずれも、イギリス国内で激しい競争をしており、このテスコ日本撤退の記事も、10/31と、同日であり、記事の内容もそれぞれ工夫がみられる。

   さて、そのコメントの内容であるが、まずは、デイリーテレグラフのコメントであるが、「何年か前に、テスコのCEO、デビット・リーヒーが、日本は世界でも参入するのが難しい市場であるので、テスコの水準を上げないと難しいといっていたと思う。」、「日本の市場への独自参入は難しいので、日本の大手小売業とパートナーシップを結ぶべきだったのでは、・・」、「これで、次は、アメリカのブラックホールに落ちたFresh & Easyだな。」などのコメントがある。また、日本人のコメントもあり、「日本では誰もが朝食にシリアルやミューズリーを食べているわけではない。 日本の小売業は、世界で最も競争の激しい市場であり、消費者を喜ばすのが難しい市場である。」とのことである。

   次に、ガーディアンのコメントであるが、「イギリスの小売業は過去に学んでいない。セインズベリーはかつてイギリスで1番だった。でもアメリカで展開すると、イギリスで3番目になった。マークス&スペンサーも2000年以降、イギリス以外の各国で展開したが、撤退した。」、「カルフールが去って、今度はテスコか、いずれも関東での展開だ。自分は関西に住んでいるから、買い物するチャンスがなかった。ただ、このような状況でも、コスコは力をつけている。誰でも会員になれるし、日本の小売業にないビックサイズを得るなど差別化している。」、「私は東京に住んでいるが、テスコのことをほとんど知らなかった。」とのことである。

   そして、インデペンデントでは、「日本のツルカメが、イギリスのテスコのような洗練されたイメージがなかったのではないか」というコメントがあり、それに対して、すかさず、「イギリスでテスコが洗練されているとは思えないが、・・」と反論が寄せられている。また、「コスコ、スターバックス、マクドナルドなど成功した海外企業もあるのだから、テスコやカルフール、ウォルマートが成功しなかったのは、ビジネスモデルが日本に合わなかったのだろう。日本の小売業は強いので、テスコの市場調査、立地等が問題なのではないか」とのコメントもある。

   ここでは、テスコの日本撤退に関してのコメントについて絞ってみたが、大半はイギリスのテスコについてのものが多く、いかに、イギリスではメジャーな小売業であるがかがうかがわれる。また、今回の日本撤退よりも、むしろ、アメリカのFresh & Easyに関するコメントが多いといえ、次はアメリカ市場からテスコが撤退するのではないかと読者は見ているといえる。

   このように、前回のテスコの2012年2月期の中間決算のブログに続き、その関連でイギリスの3大紙、デイリーテレグラフ、ガーディアン、インデペンデントのテスコ日本撤退にたいするコメントを見てみたが、日本の新聞と違い、読者がWEB上にどんどん自由にコメントしており、報道といよりも、読者を取り込んだ仕組みができているといえ、興味深い仕組みであり、その中身もおもしろい内容である。全体的には日本市場はテスコにとっては、わずかなシェアを占めているにすぎず、驚きよりも、安堵感、やっぱりというニアンスが感じられるコメントが多かったといえる。現時点ではテスコの売却先が決まったという報道はないが、年内には何か動きがあるかもしれず、どこが買収するか、その動きが気になるところである。

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November 22, 2011 in ウォルマート、海外情報 |

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