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April 01, 2012

アジパンダ、facebook、SNS、温故知新!

   3/30の日経MJで、アジパンダのSNS、facebookの記事が取り上げられた。見出しは、「味の素、老舗ブランド若返り法」であり、1909年という、何と約100年前のブランド、うまみ調味料「味の素」がSNSを活用し、ブランドイメージを刷新、アジパンダというかわいらしいキャラクターを打ち立て、売上増につなげつつあるという内容である。実際、facebookのhttp://www.facebook.com/ajipandaを見ると、赤と白の味の素カラーのパンダ、アジパンダがウォール全面に登場する。

   ウォールとはホームページでいうホームのことあり、facebook特有の言葉である。このウォールにアジパンダの基本情報と、SNSであるので、顧客とのやりとり、アジパンダと顧客とのコミュケーション内容が掲載されている。基本情報では、ミッションとして、「みんなが、おいしくて笑顔になっちゃうような世界にすること」という言葉が掲載され、その説明として、次のような解説がある。「うま味調味料「味の素®」のキャラクター「アジパンダ」の公式ファンページです。商品にもなっている赤いパンダです。ますますのグローバル化に対応すべく、facebookを始めて1年がたちました。オール日本語でお届けしています。」とのことである。まだ、このページができて、わずか1年であり、これが公式ページとのことである。そして、グローバル化に対応すべくとのことであるので、日本だけではなく、世界に向けて、このfacebookを活用してゆこうという意図が感じられる。

   さらに、このアジパンダのキャラクターも、顧客からの投票で選ばれたとのことで、別途ホームページへのリンクがあり、それを見ると、24の候補があり、この中から6番目のパンダのキャラクターが顧客からの投票で選ばれ、「ぱちくりん」との名のもとで35gビンで実際に商品化、発売されたとのことである。そして、facebook特有の「いいね」は3/31時点で8,437人である。

   facebookはざっと、以上のような内容であるが、ここで、日経MJにもどると、サブ見出しは、「「総選挙」で消費者を巻き込む」、「参加型SNSで調理の発想広げる」、「販促色を薄め、ファン増加に力点」の3つである。先に見たように総選挙では24の候補から6番の候補が選ばれたが、この手法はAKB48の「選抜総選挙」の手法を取り入れたとのことであり、2011年7月から8月の間に18万6,000票の投票があったとのことである。そして、その結果、35g入りの新キャラクター、アジパンダの商品がリリースされたという。

   このアジパンダキャラクターの歴史であるが、2005年からスタートしたとのことで、すでに7年目となるが、当時はテレビCM主体の販促方法であったという。それが、2010年、一昨年からSNSを活用した顧客との双方向のコミュニケーションに着手し、顧客とのコミュニケーションをはかる体制に切り替えたという。特に、味の素のメニューサイト、「AJIテク」との連動をはかった結果、1万件の投稿が集まり、これが消費者同士の交流の基盤になっていったという。そして、まずはtwitterをはじめアジパンダが返事をする仕掛けを作った結果、約30,000人のフォロワーを獲得したという。その後、facebookを開始し、facebookを通じての顧客とのコミュニケーション体制を確立したという。

   結果、この日経MJの記事の結論としては、「消費者の手に委ねる形の味の素ブランド再構築」、「SNSを介して消費者と企業が新しい関係を築けるかの実験例ともいえる。」とまとめており、SNSを通じて、ファン増加に力点を置いたブランド構築の模索に、老舗ブランド「味の素」が入ったとのことである。

   それにしても、100年以上続いている老舗ブランドが、ここへ来て、SNSを本格的に組み込み、これまでのようにメーカー主体の商品の販促から、消費者とのコミュニケーションを通じて、販促というよりも、ファンづくりに焦点を当てた試みは興味深いものがある。販促という概念そのものを大きく変える試みであるといえ、それが、100年以上続いているブランドだけに、よく、その経営決断ができたといえよう。温故知新という言葉があるが、まさに、この言葉を具現化した試みといえ、消費者の声をダイレクトに取りいれ、経営に活かす、このようなことが、理念ではなく、実際に、しかも、簡単に実現できる時代に入ったといえる象徴的な事例であるといえよう。

   このように、SNS、その代表格ともいえるfacebookが現在、すごい勢いで日本の社会に浸透しつつあるが、その流れに、100年も続いている老舗ブランドも乗らざるをえないほど、企業と消費者の関係を根底から変えつつあるといえよう。これまで企業が消費者の声を取り入れるにはアンケート調査、マーケティング調査等、調査専門の企業が膨大な時間をかけ調査した膨大なデータを分析し、その結果をもとに判断するということが長らく続いてきたといえる。ところが、SNSは、その消費者1人1人とコミュケーションをはかることができ、消費者の声をダイレクトに聞くことができる。しかも、facebookは原則、企業も消費者も無料で活用できる仕組みである。こんな時代が来るとは、数年前までは想像もできなかったといえるが、それがわずか、ここ数年で現実の世界となったといえる。次の100年、というよりも、次の10年、どのような時代となるのか、企業と消費者、改めてその関係を根本から見直すべき時が来たといえよう。

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April 1, 2012 in CRM、FSP |

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