« 産業革新機構(INCJ)、小売関連IT企業へ出資! | Main | バフェット氏、ウォルマート株売却、eコマース台頭! »

May 10, 2017

産業革新機構、2017年3月本決算、第二ステージへ!

産業革新機構: 平成27年4月11日-平成28年3月31日

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:1兆2059.10292億円
・自己資本比率:61.03%
・現金及び預金:953.14675億円(総資産比 7.91%)
・営業投資有価証券: 1兆388.19028億円(総資産比 86.15%)
・有利子負債:16.28億円(総資産比 20.64%)
・資本金:1,500.05000億円
  ⇒資本剰余金:1,500.05000億円
・利益剰余金 : △472.50493億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:751.82974億円 、営業利益:△421.19266億円
・経常利益:△421.73459億円、当期純利益:△477.15899億円
・原価:148.59%、売上総利益:-48.59
・経費:7.44%
・営業利益:-56.03

産業革新機構のコメント:
・平成27年6月30日には、当社のマネジメント体制も大きく変わり、投資活動が事 業の中心であった最初の 6 年間を第一ステージとするならば、当期は、投資活動、バリ ューアップ活動及びエグジット活動が併存する第二ステージに入ったといえます。
・このような状況の中、当期中に新規投資 16 件、追加投資 4 件を決定しました。その 内訳は、事業の再編・統合に関する新規投資が1件、アーリーステージやベンチャー企 業等への投資が、新規投資 15 件、追加投資 4 件です。アーリーステージやベンチャー 企業等への投資のうち、健康・医療分野へは、新規投資 3 件、追加投資 2 件、当社と投 資哲学を共有するベンチャーファンドに対しての戦略的LP投資を 3 件行いました。
・この結果、当社の設立以来、累計では 101 件、8,305 億円の投資の決定(うちベンチ ャー投資 79 件)を行ってきております。また、追加投資も累計で 11 件となり、ベンチ ャー企業等へのリスクマネーの担い手としての役割を果たしてきております。
・さらに、エグジットが本格化し、当期は新たに 10 件のエグジットがあり、累計で 14 件のエグジットを行ってきております。 当期においては、売上高は、営業投資有価証券の売却収入 747 億円を主なものとして 751 億円となりました。
・一方、売上原価は、売却した上記営業投資有価証券の帳簿価格 395 億円に加え、投資 損失引当金の計上 83 億円(当期純増加額)、上場営業投資有価証券の減損処理 603 億 円を主なものとして 1,117 億円となりました。この結果、売上総損失は 365 億円となり ました。
・これに販売費及び一般管理費 55 億円を加えた結果、当期の営業損失は 421 億円、経 常損失は 421 億円となりました。さらに、法人税等の支払い 55 億円を加えた結果、当 期純損失は 477 億円となりました。
このような投資活動の結果、当期末において、投資に関連する付随費用及び上場株式 の時価評価益 6,963 億円等を含めた営業投資有価証券の貸借対照表計上額は 1 兆 388 億円となりました。また、投資に関連する付随費用を含めた関係会社株式の貸借対照表 計上額は、936 億円となりました。
・大株主:
財務大臣 5,720,000 株 95.33% 株式会社日本政策投資銀行 30,000 株 0.50% 旭化成株式会社 10,000 株 0.17% 大阪瓦斯株式会社 10,000 株 0.17% キヤノン株式会社 10,000 株 0.17% シャープ株式会社 10,000 株 0.17% 株式会社商工組合中央金庫 10,000 株 0.17% 住友化学株式会社 10,000 株 0.17% 住友商事株式会社 10,000 株 0.17% 住友電気工業株式会社 10,000 株 0.17% ソニー株式会社 10,000 株 0.17% 武田薬品工業株式会社 10,000 株 0.17% 株式会社東芝 10,000 株 0.17% トヨタ自動車株式会社 10,000 株 0.17% 日揮株式会社 10,000 株 0.17% パナソニック株式会社 10,000 株 0.17% 東日本旅客鉄道株式会社 10,000 株 0.17% 株式会社日立製作所 10,000 株 0.17%

PI研のコメント:
・産業革新機構の今期本決算です。単位千円を億円に修正しましたので、変な数字となっていますが、今期は約400億円強の赤字決算です。ただ、B/Sを見ると、資本金が豊富ですので、自己資本比率は61.03%と安定した財務基盤です。産業革新機構は財務大臣が95.33%の株式を保有する官製ファンドですが、現在約3,000億円の資本がありますので、P/Lは赤字でもまだまだ投資が可能な財務基盤といえます。2009年創設以来、「最初の 6 年間を第一ステージ」とすれば、現在は、「第二ステージに入った」といえ、投資回収、エグジット活動が併存する状況にあるといえ、今後、赤字が黒字化する段階に入るといえます。現時点で、「当社の設立以来、累計では 101 件、8,305 億円の投資の決定」しており、これらの中から回収が本格化しはじめますので、今後はP/Lが劇的に変化する可能性を秘めています。現時点で、「営業投資有価証券: 1兆388.19028億円(総資産比 86.15%)」ですので、資産上は1兆円を大きく上回ており、巨大な投資ファンドといえます。興味深いのは、以前のブログでも取り上げた小売業を支援するITヴェンチャーへも投資を広げており、ここへ来て、この傾向が増加していることです。小売業もいよいよIT、特に投資案件を見るとビッグデータ、AI関連が増加していますので、ここに焦点が集まり、生産性の改善が、人件費の高騰等により、急務となりつつあることです。産業革新機構、第二ステージに入ったといえますが、今後、小売関連企業への投資、そして、すでに投資した小売関連企業からの投資回収をどうはかってゆくのか、その動向に注目です。

━━━━━━ お知らせ! ━━━━━━━━━━━━
 1.NEW! 隔週、ID-POS分析の連載、DRM オンライン、第11回、5/1!
 2.週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ
 3.facebookに「食品スーパーマーケット最新情報」グループ創設655人!
 4.2016年度版、食品スーパー・ドラックストア財務3表連環分析、リリース!
  *現在Vol.3、ご要望を取り入れ、すばやく改定:お申し込みはこちら
  *食品スーパー・ドラックストア、全上場企業約100社を対象!
  *過去5年間を(ドラックストア3年)、エクセルで自由自在に分析!

May 10, 2017 |

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62283/65249090

Listed below are links to weblogs that reference 産業革新機構、2017年3月本決算、第二ステージへ!:

Comments

Post a comment