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May 27, 2017

食品スーパー、売上動向、2017年4月、既存店101.0!

スーパーマーケット販売統計調査:5/23
・総売上高: 102.4%(全店) 101.0%(既存店)
・一般社団法人 日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会。一般社団法人 新日本スーパーマーケット協会
・4 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI 現状判断は前月から+1.0 の 45.7、見通し判断 は前月から-0.3 の 42.9 となり、どちらも前月の水準から大きな変化はなかった。
・経営動向調査では、売上高 DI が-5.1、収益 DI は-6.7 と共にマイナスながら前月に比べ上昇をみせた。 日曜日が一日多い曜日まわりの影響で、来客数 DI が-9.9(前月比+3.9)、客単価 DI が 1.9(前月比+1.2) と前月に比べ小幅に上昇したことがその要因としてあげられる。
・カテゴリー動向調査は、前月と同様の傾向が続いており、青果相場の落ち着きがみられはじめるなど、 全般的に単価が下落傾向にあるなか、数量増が好不調の鍵を握っている。一方で、日曜日が一日多い恩 恵があり、前月に比べて DI はやや上昇しているものの、前年より低い気温の影響も受け、惣菜 DI 以外 はすべてマイナスとなった。(カテゴリー動向については最終ページに詳細を掲載)
・景況感調査は、現状判断、見通し判断共に大きな動きは見られず、前月の水準でほぼ横ばいとなった。 短期移動平均線は上向きを示しているが、長期傾向では下降トレンドが継続しており、トレンド転換の 兆しは確認できない。(周辺地域景気動向 DI 長期傾向参照)
・景況感は、前月同様、方向感がない動きとなっているなか。販売価格、客単価のプラス幅はわずかで あり、来客数減をカバーすることが厳しい状況が継続している。気温をはじめとする気象条件が不安定 な環境が続くなか、消費者ニーズへの対応力が問われる環境となっている。

カテゴリー別動向 :
・2017 年 5 月調査(4 月実績)キーワード TOP3:
・1. 日曜日が一日多い、2. 気温上昇も前年より低下 花見時期の天候、3. 単価下落傾向

青果 DI:-1.2(やや不調) :
・青果 13.9%(構成比) 102.2%(全店) 100.7%(既存店)
・全般的に野菜類は、出荷量が増加し相場が低下傾向にあり、販売数量が増加したものの、一品単価が 下落したため、売上は前年並みとなった店舗が多かった。気温の変化により、サラダ関連のレタス・ト マト・キュウリ、ビーマンの動きが数量的にはよいが、単価下落の影響で振るわなかった。土物、豆類 は好調となっているが、タケノコは、不作で相場が高く不振であった。果物も野菜類と同様の傾向で、 リンゴやいちごは相場が安く、数量的には好調だが、売上は前年に届かない店舗が多くみられた。輸入 果実は不調とするコメントが多くみられた。

水産 DI:-7.1(やや不調) : 水産 8.8% 101.2% 99.5%
・引き続き生魚の入荷が少なく相場も高値で推移しており、厳しい状況に変化はないが、日曜日の多い 曜日めぐりで、まぐろやかつおなどの刺身類が好調となった。春魚であるサワラは、入荷が不安定で高 く不調、カツオのたたき、魚惣菜など即食性の高い商品は比較的好調とするコメントがみられた。

畜産 DI:-1.2(やや不調) : 畜産 11.3% 104.3% 102.3%
・和牛は相場高が続いているなか、切り落としを中心とした輸入牛の売り込みを強化する動きが強まっ ている。牛肉は焼肉商材などが比較的好調、豚肉は気温上昇により豚しゃぶなどが好調で数量が増加傾 向にある。一方で単価は下落傾向にあり、販売数量増加の有無により好不調が分かれている。ブラジル 産の報道により、鶏肉は不振となった店舗が多い。加工肉については価格競争の厳しさを指摘するコメ ントも散見された。

惣菜 DI:3.7(やや好調) : 惣菜 10.1% 103.9% 101.9%
・桜の開花が遅れ、お花見需要が4月にずれ込んだため、好天だった地域では行楽用商材が好調となっ たが、反対に低温や悪天候により伸び悩んだ店舗もみられた。日曜日が一日多いことを追い風にオード ブルを中心とした週末商材が好調となった。出来立てや揚げたての提供など取組みを強化しており、成 果をあげている店舗がある一方で、人手不足で十分に対応ができない店舗もみられた。

日配 DI:-2.3(やや不調): 日配 19.2% 102.4% 100.9%
・前年との比較では気温が低く、飲料や涼味系の麺類を中心に伸び悩んだ一方で、日曜日が一日多いこ との恩恵があった。前年特需のあった機能性ヨーグルトなどが落ち込みをみせた。メディアで取り上げ られた甘酒や豆乳などが引き続き好調となっている。他業態との価格競争の厳しさへの指摘が散見され た。

一般食品:-4.0(やや不調) : 一般食品 26.4% 103.0% 101.8%
・前年との比較では気温が低い影響で、つゆなど涼味関連商材が伸び悩んだが、単価の上昇している米 は引き続き好調となっている。じゃがいも不足の報道によりポテトチップスに特需が発生した店舗もみ られ、菓子は好調となった。日曜日の一日多い恩恵があったほか、食酢が好調とのコメントが多くみら れた。

非食品 DI:-7.9(やや不調) :非食品 7.5% 99.9% 99.8%
・気温の上昇で殺虫剤などが比較的好調なほか、紙類に値上げ前の駆け込み需要が発生した。タバコの 売上が落ち込んでいるほか、ホームセンター、ドラッグストアなどとの価格競争が激しく低迷が続いて いる。前年より低い気温により春物衣料も不振となった。

PI研のコメント:
・5/23、新日本スーパーマーケット協会から2017年4月度の全国270社、7,774店舗の売上速報が公開されました。結果は 102.4%(全店)、 101.0%(既存店)と微増となり、堅調な売上げといえますが、今月は、昨年と比べ 日曜日が一日多いことを加味すると、やや厳しい結果だったといえます。各部門のDIを見ても大半が「やや不調」であり、苦戦した状況が伺えます。ただ、その中では、畜産が104.3%(全店) 102.3%(既存店)と最も高い伸びを示しています。「和牛は相場高が続いている」ことに加え、「豚肉は気温上昇により豚しゃぶなどが好調で数量が増加傾向」とのことです。また、好不調は、「単価は下落傾向にあり、販売数量増加の有無により好不調が分かれ」とのことです。バスケット金額=PI値×平均単価ですので、平均単価が下落している中ではPI値増加策が決めてとなったとのコメントです。食品スーパー、各部門のコメントを見ると、同業との競争よりも異業種との競争が激しくなっているといえます。特に、非食品では、「ホームセンター、ドラッグストアなどとの価格競争が激しく低迷、・・」、また、日配では、「他業態との価格競争の厳しさへの指摘が散見」とのことであり、この2部門は、厳しい部門といえます。一方、「じゃがいも不足の報道によりポテトチップスに特需が発生した店舗もみ られ、菓子は好調」、「日曜日が一日多いことを追い風にオード ブルを中心とした週末商材が好調」など、好機をうまくいかした部門もあるとのことで、明暗が分かれたとのことです。次の公表は5月、ゴールデンウィークがどう業績に影響したか、食品スーパーの動向に注目です。

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May 27, 2017 |

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