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June 30, 2017

トライアルカンパニー、2017年3月本決算、増収減益!

PI研のコメント(facebook):
・トライアルカンパニーが2017年3月期の本決算を公表しました。結果は増収、大幅減益、厳しい決算です。ただ、昨年の決算と比べるとP/Lの構造変化があり、気になる数値が見られます。特に原価構造が極端に変わっており、恐らく、原価の計算内容が大きく変わったか、事業そのものが構造変化した可能性が高いといえます。昨年の原価率は85.24%と、これも通常の食品スーパーと比べると極端に高いといえますが、今期はそれをさらに上回る90.17%という数値です。結果、売上総利益は9.83%となり、昨年の14.76%と比べても極端に低い数値となりました。また、これと連動する形で、経費比率も11.30%と昨年の14.07%と比べ、極端に下がっていますので、大きな構造変化があったといえます。また、その他営業収入も2.71%と昨年の1.07%と比べ+1.64%増加しており、特に、不動産賃貸収入が大きく増加、ここでも異変といえます。結果、差引き、営業利益は1.24%となり、昨年の1.76%と比べ、減益という結果です。これが今期だけの異変なのか、経営構造が変わったことにより、今後ともこの傾向が続くのか、わかりませんが、大幅減益ですので、厳しい決算であったといえます。また、B/Sでもやや気になるのが買掛金の高さであり、総資産比 36.96%と、極端に高い数値であり、有利子負債も総資産比 21.08%ですので、合計、約60%、これが経営に重くのしかかり、純資産比率18.75%という厳しい結果といえます。こう見ると、今期は厳しい決算であったといえ、今後、どう利益を生み出し、財務の改善をはかるかが大きな課題といえます。それにしても、トライアルカンパニー、沿革を見ると、コメントでも言及しているように、「トライアルの始まりは、ソフトウェア開発の事業会社としてでした」とのことで、ソフトウェアが創業の原点であったとのことです。その後も、この原点を活かすように、「自社開発PC-POSの完成」させたり、「中華人民共和国でのソフトウェア開発業」に踏み込み、さらに、「米国でのIT製品の販売を目的としてTrial Retail Engineering, Inc.を設立」など、小売業というよりもIT企業、IT小売業という業種ともいえるユニークな経営形態といえます。その意味で、スーパーセンターはそのITの結晶ともいえるトライアルカンパニーの象徴的な事業形態といえるかと思います。今期決算は厳しい結果といえますが、今後、得意のITをどう経営改善につなげてゆくのか、スーパーセンターの進化とともに、その動向に注目です。

続きは、・・:https://twitter.com/PurchaseTW

トライアルカンパニー、2017年3月、本決算

B/S関連:キャッシュの蓄積:
・総資産:1,269.76億円
・純資産比率:18.75%(昨年19.60%)
・現金及び預金:98.81億円(総資産比 7.79%)
・有利子負債:267.62億円(総資産比 21.08%)
・買掛金 :469.24億円(総資産比 36.96%)
・利益剰余金 :196.14億円

P/L関連:キャッシュの創出:
・売上高:3,612.02億円(3.9%) 、営業利益:44.94億円(△27.01%)
・経常利益:55.15億円(△21.5%)、当期純利益:33.10億円(△8.7%)
・原価:90.17%(昨年 85.24%):+4.93、売上総利益:9.83%(昨年 14.76%)-4.93
・経費:11.30%(昨年 14.07%):-2.77
・マーチャンダイジング力:-1.47%(昨年+0.69%)
・その他営業収入:2.71%(昨年1.07%):+1.64%
   ⇒不動産賃貸収入:80.52億円(昨年32.26億円):48.26億円
・営業利益:1.24%(昨年 1.76%):-0.52

トライアルカンパニーのコメント:
・トライアルの始まりは、ソフトウェア開発の事業会社としてでした。1980年代の創業初期段階から日本の小売市場の発展を見越し、小売・流通業にフォーカスしたIT分野に着目。 技術者を求めた中国進出、店舗業務効率化のための携帯端末の開発、購買データの処理エンジンの開発など、兼ねてよりIT技術に積極的な投資を続けてきました。
・それらIT技術によって蓄積されたビッグデータは今、マーケティングや物流の最適化など、弊社が手がける様々な局面に活用されています。

沿革:
・1974 (昭和49)年4月
・故、永田大海氏により福岡市中央区住吉に「あさひ屋」開業
・1984 (昭和59)年4月
・資本金800万円、福岡市南区高宮にソフトウェア開発室設立
・1996 (平成8)年11月
・スーパーセンターとして初出店(スーパーセンタートライアル北九州空港バイパス店)
・自社開発PC-POSの完成
・2003 (平成15)年12月
・中華人民共和国でのソフトウェア開発業を目的として、烟台創迹軟件有限公司を設立
・2011 (平成23)年10月
・米国でのIT製品の販売を目的としてTrial Retail Engineering, Inc.を設立

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June 30, 2017 |

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