February 07, 2025

三越伊勢丹、4〜12月純利益49%増 円安で訪日需要好調!

PI研のコメント:
1.三越伊勢丹ホールディングスが2/4、2025年2月期の第3四半期決算を公表しました。結果は、増収、大幅増益の好決算となりました。特に、純利益が49.4%増と大きく増加し、EPSも124.86円、昨年が81.43円ですので、大幅な改善といえます。日経新聞の記事を見ると、その要因を「円安を背景に堅調なインバウンド(訪日客)消費が高額品需要を支えた。販売管理費を抑制したことで利益率も改善した。」としており、インバウンドと経費削減と、ダブルで利益を押し上げたとのことです。
2.実際、インバウンドは大きな影響を与えており、「日本政府観光局(JNTO)によると、24年の訪日客数は約3700万人と、過去最高だった19年を超えた。」と、過去最高の訪日客数だったそうです。商品で見ると、「秋口以降、円安基調が続いたため、高級ブランドのカバンや財布などの訪日客への売れ行きが好調」とのことだそうです。
3.この流れを受けて、三越伊勢丹ホールディングスの通期予想ですが、売上高が3.6%増、営業利益が32.4%増ですので、増収、大幅増益の着地予想です。進捗率を計算すると75.1%、83.3%ですので、営業利益は大幅に予想を上回るものと思われます。
4.気になるのは株価です。「三越伊勢丹株は24年7月に上場来高値(3674円)をつけて以降、上値の重い状況が続いている。」と、上値が重いとのことです。実際、2/4の株価も、後場に入り下げており、投資家は慎重に今後の動向を見極めているようです。
5.三越伊勢丹ホールディングス、インバウンドは今後も伸びてゆくものと思われますが、問題はその伸びしろであり、さらに、相場の見通しも難しい現状といえます。残り、四半期、どこまで業績をアップできるか、その動向が気になるところです。

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February 06, 2025

イトーヨーカ堂など売却交渉、ヒューリックがKKRと連携!

PI研のコメント:
1.セブン&アイHの持株会社、ヨーク・ホールディングス(HD)の売却が本格化してきました。2/3付けの日経新聞によれば、現在、3社が応募しているそうですが、その中の「米投資ファンドのKKRが不動産大手のヒューリックと組んだことが3日、わかった。」 とのことです。ヒューリックは不動産大手で、今期売上高も約6,000億円(32.5%増)、当期純利益も約1,000億円(8.1%増)と、成長著しい企業です。
2.ちなみに、ヨークホールディングは、イトーヨーカ堂や食品スーパーのヨークベニマルなどを束ねる中間持ち株であり、さらに、「ファミリーレストラン「デニーズ」を運営するセブン&アイ・フードシステムズ(東京・千代田)、生活雑貨のロフト(東京・渋谷)、ベビー用品の赤ちゃん本舗(大阪市)」など、多岐に渡る企業が傘下にあります。
3.KKRがヒューリックと組んだ理由ですが、「KKRはイトーヨーカ堂の店舗改装で複数の実績を持つヒューリックと組み、好立地にある店舗を中心に改装して集客力を高める戦略だ。」そうです。海外勢は他にも「ベインキャピタルと日本産業パートナーズ(JIP)も買収を提案し」ています。日本勢は、「食品スーパーのサミットを持つ住友商事の参画も取り沙汰されている。」とのことです。
4.今後の動向ですが、「従業員の雇用条件などを含めて総合的な観点でも議論した上で、春までに1社へ優先交渉権を与える予定だ。」とのことです。セブン&アイH本体も、自主独立、M&A、MBOかの経営判断が迫っており、来期は、セブン&アイHにとって、経営の根幹が大きく変わり、新たな企業体として再生してゆくことになります。現経営陣がどのような経営判断をするか、注目です。

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February 05, 2025

オオゼキの決算から見る、強さの秘訣と課題!

PI研のコメント:
1.noteに「オオゼキの決算から見る、強さの秘訣と課題!」という記事を投稿しました。オオゼキは2009年にMBOにより、上場廃止となりましたが、ホームページでは、決算公告を毎年公開していますので、そこからBSとP/Lを独自に分析し、強さと課題をまとめたものです。記事の中では実際の財務分析、関連内容のリンクも貼ってますので、参照ください。
2.結論は毎年約30億円生み出されるキャッシュと、これまで蓄積した約150億円のキャッシュを、課題の成長戦略、すなわち、新規出店にどう振り向けるか、また、そのための研究開発の投資をどのように計画的に実施してゆくのか、ここに尽きるといえます。食品スーパーマーケットは新規出店が止まったとたんに成長が止まりますので、そのための耐えざる研究開発への投資が不可欠といえます。オオゼキが、今後、どのような成長戦略を打ち出すのか、注目です。

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February 04, 2025

2月の食品値上げ、1656品目 2カ月連続で前年上回る!

PI研のコメント:

1.帝国データバンクが1/31、「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年2月」との見出しのニュースリリースを公表しました。日経新聞でもすでに報じられていますが、結果は、「2月の食品値上げ、1656品目 2カ月連続で前年上回る 2025年の値上げ、累計8千品目突破 前年比9割増ペース」と異常な状況です。ちなみに、2023年度は32,396品目(平均15%)、2024年度は12,520品目(平均17%)でしたが、2025年度はすでに8,867品目(平均16%)とのことですので、昨年度を大きく上まわることは確実といえ、厳しい1年となりそうです。
2.その中身ですが、「食品分野別に集計すると、冷凍食品やチルド麺製品など「加工食品」(589品目)が全食品分野で最も多かった。「調味料」(357品目)は、たれ製品など液体調味料を中心に値上げ」、「「菓子」(329品目)では、カップゼリーなど洋菓子のほか和菓子、シリアル製品などで値上げが目立った。「酒類・飲料」(266品目)では、レギュラーコーヒーや果汁飲料が値上げの対象」とのことです。さらに、今後の見通しですが、「
4月に年累計1万品目突破の予想、年2万品目到達の可能性」とのことで、昨年を大きく上回る見通しとのことです。 
3.これを受けて、消費者はもちろんですが、小売業も厳しい経営状況が予想されます。「今後も、円安による輸入物価の上振れが見込まれるほか、賃上げによる人件費などのコスト上昇も背景に、値上げ圧力が弱まる局面は想定しづらい。実質賃金の伸び悩みなどを背景に、・・」とのことで、2025年度は小売業にとっても厳しい1年となりそうです。

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February 03, 2025

東京都区部の消費者物価、1月2.5%上昇 3カ月連続伸び拡大!

PI研のコメント:
1.全国の先行指標となる東京都区部の消費者物価指数が総務省から1/31に公表されました。消費者物価指数、いわゆる、CPIは3つの総合指数があります。文字通り、すべての総合CPI、生鮮食品を除く総合CPI、そして、さらに、エネルギーを除く総合CPIです。日経の見出しの1月2.5%上昇は、2番目の生鮮食品を除く総合CPI、いわゆるコアCPIのことです。
2.それにしても、3ケ月連続での伸び拡大ですので、物価の上昇は依然として続いていると思われます。日銀が金利の上昇に舵を切るのもうなづける水準であり、いわゆる、物価高が常套化しているといえます。ちなみに、生鮮食品を含むと、3.5%上昇とのことです。生鮮食品では、「記録的な猛暑などの影響でキャベツが前年同月の3倍となったほか、みかんなどの生鮮果物も24.4%上昇」と、大幅に上昇している項目が目白押しです。
3.さて、その中身ですが、「光熱・水道が11.1%とプラス幅が大きかった。電気代が17.5%、都市ガス代が10.5%とそれぞれ上昇」とのことで、生活の基盤が底上げしているといえます。生鮮食品以外の食料も上昇とのことで、「生鮮以外の食料も4.7%上昇した。コメ類が70.7%上昇し、比較可能な1971年1月以降で最も高い伸び率」、さらに、「異常気象の影響で価格高騰が続くチョコレート(30.2%上昇)やコーヒー豆(19.0%上昇)なども上昇」とのことです。
4.東京都区部のCPIの先行指数の結果ですが、恐らく、今後、公表される全国のCPIも大きく上昇してくることが予想されますので、2025年度も物価高の状況は変わらず、さらに、上昇することも懸念されますので、消費者にとっては厳しい1年となりそうです。

 

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February 02, 2025

セブン&アイHD 創業家側がタイ財閥大手に大規模出資を要請!

PI研のコメント:
1.NHKが1/30、19:10、「セブン&アイHD 創業家側がタイ財閥大手に大規模出資を要請」とのニュースを報じました。現在、セブン&アイHは「創業家側は当初、年度内にも買収手続きを完了させようとしていましたが、資金調達の協議が長引いて」とのことで、資金調達が予想よりも進んでいないようです。
2.資金調達の規模ですが、「カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールが7兆円規模の買収提案」ですので、創業家側として、「傘下のスーパー、イトーヨーカ堂の創業家側も買収によって非上場化する提案を出し、8兆円を上回る規模の資金調達に向け、・・」とのことで、8兆円だそうです。
3.現状は、「資金調達に向けてメガバンクなどと協議」、さらに、伊藤忠、海外の投資ファンドとも協議をしているそうですが、難航しているようです。そこで、今回のニュースリリースですが、「新たにタイの財閥大手に数千億円規模の大規模な出資を要請」とのことです。その財閥企業ですが、「タイの財閥大手で小売や畜産などを幅広く手がけるアジア有数の複合企業、チャロン・ポカパングループ」ということで、「タイでコンビニのセブンーイレブンを運営していて、創業家側から同じく出資の打診を受けている伊藤忠商事とも資本提携を結ぶ関係」とのことです。
4.ちなみに、「セブン&アイ・ホールディングスとはタイ国内で「セブンーイレブン」を運営するライセンス契約を結んでいて、「1989年にバンコクで1号店を出店以降、店舗の拡大を進め、現在では国別で日本に次ぐ1万5000店あまりを展開」とのことで、既に、約15,000店舗のセブンーイレブンを展開しているそうです。
5.セブン&アイH、今年度の3月決算までに、今後の経営戦略、自主路線、クシュータルの提案、創業家の提案のいずれかを決定するのか、今後の動向に注目です。

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February 01, 2025

株価ニュース、食品スーパーマーケット、2025年1月31日、低調!

ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回は、株価ニュースということで、食品スーパーマーケットの1月31日時点を取り上げます。
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この日のベスト5ですが、ここに拡大してありますが、ヤマザワ、大黒天物産、神戸物産、トライアル、オリンピックと続いていきます。全体の平均が2,611.48円、0.20%のマイナスということで、やや厳しい株価でした。日経平均が0.15%のプラスですのね、微増となっています。
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6番目からですが、オーシンシステム、アルビス、ライフコーポレーション、ヤオコー、天満屋ストアと続いていきます。11番目のマックスバリュ東海までがプラスで、12番目のアークスからマイナスということですので、大半がマイナスですので、やはり厳しい株価だったと言えます。この日、PERとかPBRの視点で買われたのか、売られたのかということですが、ま、こう見るとまちまちですので、この視点で売られた、買われたはなさそうです。
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では、先週との個々の株価の比較となります。大半がプラスとなっています。で、このような中でもですね、トライアル、それから、アルピコホールディングスは株価を先週と比べて大きく伸ばしていると、え、言えます。そこで、今週に関しては、上位企業のトライアルですね。こちらを、え、掘り下げてみたいと思います。
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こちらがトライアルの株価の推移ですが、赤が終値です。先週と、え、先週以降ですね、え、これ12月2日から見ていますが、株価が徐々に下がっていたんですが、先週から持ち直してですね、株価が上昇に転じています。投資家は買いと見ているようです。現状、2,720円の株価、PERは24.11倍、PBRは2.84倍ということで、業界平均よりも若干、高い水準ですので、やや、割高感のある株価水準といえるかと思います。
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以上、1月31日時点の食品スーパーマーケットの株価速報の解説となります。

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