新店情報! 直近の食品スーパーマーケットの出店状況
この数ケ月の主な食品スーパーマーケットの新店は目白押しである。特に、スーパーセンター、NSCの出店が増えているのが特徴といえる。NSCとはネバーフッドショッピングセンターのことで、対スーパーセンター対抗の新業態といえ、最近のヨークベニマルの新店はほとんどがこのタイプである。
スーパーセンターの代表各であるベイシアは、直近では、11/9にベイシアフードセンター旭飯岡店(3,027㎡)を千葉に、10/20にはベイシアフードセンター磐田豊岡店(2,860㎡)を静岡に、9/15にはベイシアスーパーセンター栗橋店(10,050㎡)を埼玉に、9/2にはベイシアフードセンター長野東店(4300㎡)を長野にオープンした。これ以外にも、7/2、ベイシアスーパーセンター彦根店、5/6、ベイシアフードマーケット本庄店、5/6、ベイシアスーパーセンター鶴ヶ島店、5/6、ベイシアフードセンター大町店、5/5、ベイシアフードセンター上里本庄店、5/4、ベイシアフードマーケット上田店、5/4、ベイシアスーパーセンター寄居北店、5/3、名古屋市初出店のベイシアフードセンター名古屋とこの数ケ月で12店舗と快調に関東周辺、そして、初の名古屋、初の関西へと全国展開を視野にいれはじめた怒涛の出店がはじまったといえよう。
岐阜では、バローがはじめてのスーパーセンター戸田店(2,314㎡、全体10,127㎡)を10/20、オープンし、年商37億円を目標としている。バローは通常の食品スーパーマーケットも11/10にバロー内田橋店(15,78.75㎡)、年商目標16億円、10/27にはバロー大桑店(2,016㎡)、 年商目標20億円をオープンさせた。
一方、NSCではヤオコーが10/6、千葉にヤオコー牧の原モア店(751坪、SC全体で8,335坪)、初年度22億円目標(直営)をオープンさせた。8/24には埼玉にヤオコー秩父大野原店(716坪)、初年度17億円目標の食品スーパーマーケットをオープンした。
さらにNSCではヨークベニマルが11/18、福島にヨークベニマルメガステージ石川店(712坪)、年商18億円目標、11/3には宮城にヨークベニマル大河原店(932坪)、年商23億円目標、10/14には福島にヨークベニマル西若松店(847坪)、年商24億円目標、9/23には茨城3店舗めのヨークベニマル中郷店(738坪)、年商20億円目標をオープンさせ、これ以外にも10/28には食品スーパーマーケットを仙台に、ヨークベニマル福田町店(648坪)年商22億円目標でオープンさせた。
このように、独自で住関連部門のノウハウをもたない食品スーパーマーケットはNSCをスーパーセンターの対抗業種としての出店の強化をはじめたといえる。
また、食品スーパーマーケットの出店も直近では、オオゼキが相模原中央店(神奈川)をオープンした。ベルクが毛呂山店(埼玉)と秩父影森店の2店舗をここ最近ではオープンしている。今後3年間で30店舗を計画しているマックスバリュ東海も平塚四之宮店、沼津北店、西尾店、浜松和田店、浜北店、清水興津店と直近で6店舗をオープンさせた。ハローズは水呑店、駅家モール店の2店舗をオープンさせた。SHOP99は11月に入って、台東根岸店、京急井土ヶ谷店、奈良八条店、東中野1丁目店の既に4店舗をオープンし、ついに700店舗を越えた。カスミはヨークベニマルと競合状態に入り、10月度は売上で昨年対比を下回ったが、FOOD OFF ストッカ-下館(しもだて)店、フ-ドマ-ケットカスミみどりの駅前店、フ-ドマ-ケットカスミ境(さかい)店と3店舗がオープンした。この他、Olympicがハイパーマーケット武蔵浦和店、ハイパーストア中村橋店を、いなげやが大和高座渋谷店を、そして、大黒天物産がラ・ムー安来店をオープンさせた。
このように食品スーパーマーケット業界ではスーパーセンターが徐々にシェアを伸ばしつつあり、それに対抗する形でNSCの展開がはじまったといえる。また、既存の食品スーパーマーケットも出店は旺盛であるが、逆に新期出店ができない企業は非常に厳しい状況にあるといえる。
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