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November 10, 2005

家計調査年報にびっくり!

  はるか昔のことだが、大学を卒業して経営コンサルタントとして駆け出しの頃、はじめて家計調査年報にであった。当時、分厚い冊子で値段も高かったため、会社には1冊しかなく、各部署で奪い合い、中々自由に使うことができずに苦労した。そこで、私は思い切って身銭を切って家計調査年報を購入した覚えがある。そして、そのデータをよく徹夜でパソコンに打込み、商圏調査、販売計画づくりのレポートにまとめたものである。
  さて、先程、総務庁統計局のホームページで家計調査年報を調べてみたら、何と全データがExcelで公開されていて、びっくりした。当時は考えられなかったことである。しかも、いま、9月度の速報をみているが、日別支出まで公開されている。ちなみに、月報は翌月の末に公開されるので、11月現在では9月が最新データである。最近は詳細なPOSデータをもとに商圏調査や販売計画を作成していたので、家計調査年報や月報を使う機会がなかったが、ここまでデータが整備され、しかも、速報性があるので、今後はPOSデータに加え、家計調査年報、月報、日報も活用してゆこうと思う。
  そこで、改めて、9月度の家計調査月報をみると、以前はなかったと記憶しているが、1世帯当りの消費支出額に加え、購入数量、平均単価、そして100世帯当りの購入頻度が食料品はもちろん、以下の大分類の中で約600項目に渡って公表されている。
  食料(非耐久財、サービス)、住居(耐久財、半耐久財、サービス)、家具・家事用品(耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス)、被服及び履物(半耐久財、サービス)、保健医療(耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス)、交通・通信(耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス)、教育(非耐久財、サービス)、教養娯楽(耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス)、諸雑費(耐久財、半耐久財、非耐久財、サービス)、教養娯楽関係費(耐久財)、他の教養娯楽関係費(読書、聴視・観覧、旅行、スポーツ、月謝、会費・つきあい費、その他の教養娯楽)。
この中で食品スーパーマーケットに関係する食料をみてみるとほぼ通常の食品スーパーマーケットに近い分類である。具体的には、1.1穀類、1.2魚介類、1.3肉類、1.4乳卵類、1.5野菜・海藻、1.6果物、1.7油脂・調味料、1.8菓子類、1.9調理食品、1.10、飲料、1.11酒類、と11分類であり、それをさらに約200の小分類に分けてデータが公開されている。小分類ではまぐろ、みかん、はくさい、牛肉、卵、牛乳、食パン、みそ、しょうゆ、チョコレート、せんべいなど、食品スーパーマーケットの重点分類はほぼ網羅されている。
  そこで、この9月の特徴だが、食料を1世帯当り1日でみた(客単価に相当)総支出は1997.2円であり、ほぼ、食品スーパーマーケットの平均客単価に近い数字である。また、購入頻度から逆算すると、1日平均6.5回の買い物が行われ、約350円の購入が行われていることがわかる。以外に買い物回数が多いのに驚く。
  食料のベスト10は米(3,353円)、豚肉(1,865円)、牛乳(1,675円)、牛肉(1,636円)、他のパン(1,467円)、ビール(1,390円)、弁当(1,067円)、すし(965円)、なし(892円)、鶏肉(850円)である。また、購入頻度別にみると、5日に1回以上が牛乳、1週間に1回以上が豚肉、豆腐、10日に1回以上が食パン、果実・野菜ジュース、ヨーグルト、ほぼ2週間に1回以上が納豆、鶏肉、天ぷら・フライ、きゅうり、アイスクリーム・シャーベット、トマト、茶飲料、油揚げ・がんもどき、バナナ、牛肉等である。さらに、家計調査日報を分析し、日別のグラフを作ってみると、食料品支出の動きは土日の週末、祭日ごとに跳ね上がることがわかる。これとほぼ同様の動きを示す項目を探すと、米、刺身盛合せ、ビール、牛肉などが見事にシンクロする。
  今後は、家計調査年報、月報、日報の分析をもとに食品スーパーマーケットのマーチャンダイジングにかかわるデータを本ブログでも公開してゆく予定である。

*総務庁、統計局のホームページ

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Comments

>今後は、家計調査年報、月報、日報の分析をもとに食品スーパーマーケットのマーチャンダイジングにかかわるデータを本ブログでも公開してゆく予定である。

船井総研時代の食品サークルに参加した時を思い出しました。

 内部データーである自店のMD評価表と外部データーである家計調査年報(PI研の視点で抜粋)比較されると、新たな視点が沸いてくる期待が大です。

 PI研 よろしくお願いいたします。

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