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November 01, 2005

ウォールマート スーパーセンターが主力業態に!!

 2005年のウォールマートの年次報告書を見ると、ついにウォールマートの主力業態がディスカウントストアからスーパーセンターに入れ替わった。スーパーセンターが1713店舗になり、ディスカウントストアの店舗数1353店舗を約350店舗、上回ったのである。2004年はスーパーセンター1471店舗に対し、ディスカウントストア1478店舗であり、わずかにディカウントストアが多かったのであるが、今年大逆転を果たしたことになる。この時点で、既に、ウォールマートはディスカウント業態ではなく、スーパーセンターを主力業態とする小売業に生まれ変わったといえる。

  一般にウォールマートはトヨタ、GMを抜き、年商約30兆円という世界最大の超安定企業と思われているが、この10年間の軌跡を見ると、ディスカウントストストアからスーパーセンターへの業態展開の苦闘の歴史といってよい。いまから10年前の1995年にはディスカウントストアは何と1985店舗あったが、毎年毎年、5%前後のリストラを繰り返し、先程の数字のように2005年は1353店舗となったのである。これとは反対に、スーパーセンターは1995年にはわずか147店舗であった。まさに、スーパーセンター草創期といえる時期であり、この後、毎年約120%の成長を続け、2005年には1713店舗となり、ディスカウントストアを歴史上はじめて逆転したのである。

  しかも、ウォールマートのすごいところは、企業全体の成長率はこの10年間ほぼ110%を維持し、さらに荒利は22%前後、経費は18%前後、最終利益は3.5%前後を維持しつづけるというマネジメントの強さである。通常なら、これだけ、内部で激しく業態転換が起こっているので、マネジメントがブレてしまいがちだが、それがブレずに10年間続けてきた。経営陣の精神力の強さを感じさせる冷徹な数字管理である。

  ちなみに、ウォールマート経営陣はさらに次の10年後の布石もうちはじめた。食品スーパーマーケットの本格的な開発展開に入りはじたことである。6年前の1999年には、わずか4店舗でスタートした食品スーパーマーケットを慎重に開発展開をはじめ、翌年の2000年7店舗、2001年19店舗と店舗数を徐々に増やし、2005年には85店舗となった。今後、M&Aも含め、10年後は、スーパーセンターに変わる柱にしょうという意図が感じとれる。ウォールマートの成長はどこまで続くのか、この冷徹なマネジメント力をもつ経営陣がいる限り、あと10年は続きそうである。

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