食品スーパーマーケット、先週の株価状況!
先週の食品スーパーマーケットの株価は軟調だった。11/25の株価騰落率をみると、上場約50社の平均が-0.04%と下がってしまった。この日は小売業上場企業約400社も0.32%と微増であり、小売業界全体の株価が鈍い動きだった。その中で、上昇率トップがフジ(1963円:2.23%)、であり、ついで、ライフコーポレーション(1749円:2.10%)、バロー(3690円:1.65%)、MV東海(3170円:1.60%)、イオン九州(1779円:1.54%)、アークランド(2080円:1.46%)、CFS(770円:1.31%)、東武ストア( 351:1.15%)、OLYMPIC(1084円:1.11%)、マルヤ(842円:1.08%)、ポスフール(572:1.06%)等であり、あとはすべて1%以下の株価騰落率であった。ちなみに、この日、小売業界トップは大戸屋であり、1235円、12.78%の株価上昇率であった。大戸屋は11月に入ってから株価が急上昇し、小売業全体が低迷したこの日も10%以上の値がついた。
収益性の高い企業に買いが集中!
ここ最近の食品スーパーマーケットの株価上昇企業を移動平均乖離率の25日、13週、26週の中期トレンドでみると、マルキョが図抜けており、25日(28.57%)、13週(38.28%)、26週(44.96%)の高い上昇率を示している。ついで、ヤオコーの25日(9.39%)、13週(14.66%)、26週(20.15%)で、平和堂の25日(9.06%)、13週(13.11%)、26週(19.06%)、オークワの25日(8.53%)、13週(14.61%)、26週(19.15%)と続く。これに続く企業がアークス、サンエー、バロー、大黒天物産であり、これら8社が現在、食品スーパーマーケットの株価を中期的に引っ張っているといえる。これら8社と上場食品スーパーマーケット約50社の経営数字を比較しみると、売上高伸び率が全社平均が約4%に対し、8社平均は約5%であるが(大黒天物産140%は図抜けているので、これを入れると10%強になる)、経常利益は何と全社平均2.48%に対し、4.07%と2倍近い数字である。また、PER、PBRは大きな違いがない。現在、株価が伸びている企業はいかに収益性が高いかがわかる。
これに対し、11/25の週末に株価が2%以上下落した企業はドミ-(620円: -8.33%)、ヤマナカ(1200円:-4.76%)、サンエー(4320円:-2.70%)、アークス(1851円:-2.37%)、の4社であった。この内、サンエーとアークスは中期トレンドが先にも上げたように上昇基調であり、中期トレンドが下降基調な株価が移動平均乖離率でみると、ドミー、25日(-8.33%)、13週(-5.90%)、26週(-6.05%)、ヤマナカが、25日(-1.63%)、13週(-1.07%)、26週(-1.55%)の2社が大きい。さらに中期トレンドで下落率が高い企業は、3社あり、PLANTが、25日(-6.99%)、13週(-15.14%)、26週(-22.65%)、マルエツが25日(-0.24%)、13週(-8.38%)、26週(-14.07%)、そして、カウボーイが25日(-3.57%)、13週(-5.89%)、26週(-6.14%)である。これらの企業は経常利益率がドミー(1.76%)を除き1%を切り、収益性が低い企業である。また、特に、PLANT、ドミー、ヤマナカは時価総額が約70億円と、上場食品スーパーマーケット業界平均の約400億円に比べ、著しく低い状況にある。
全体的には先週の食品スーパーマーケットの株価は以上のような軟調な相場状況であり、今週の株価がどのように推移してゆくのか見守ってゆきたい。
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