« 客単価が経営の根幹指標へ | Main | PI値で見た食品スーパーマーケットの本質 »

November 03, 2005

SHOP99の新店戦略を見る!

 食品スーパーマーケットの上場企業約50社の中で売上昨年対比No.1企業はショップ99である。9月度のデータでは146.6%と昨年対比を大きく上回った。しかも、この10月には総計700店舗を越えた。店舗数が少ない場合は、伸び率を大きくするこはできても、700店舗近いチェーンストアで140%を越えることは至難の業だ。近年、昨年対比をクリアーすることも難しい小売業の中で断トツの伸び率である。
 では、なぜ、昨年対比140%以上の数字が出せるのか。それは、明確な新店戦略が確立されているからといえる。なぜなら、SHOP99の9月度の既存店売上昨年対比は96.9%であり、146.6%は明かに新店による売上アップであるからである。そこで、この数ケ月の新店状況を見てみると、以下のようになる。
 10月度は以下の24店舗が新規オープン。10/29、福生南田園店(東京)、10/29、茅ヶ崎円蔵店(神奈川)、10/29、枚方村野駅前店(大阪)、10/28、生駒東菜畑店(奈良)、10/28、原町田5丁目店(東京)、10/27、青葉台駅前店(神奈川)、10/26、知多新知店(愛知)、10/26、大島1丁目店(東京)、10/26、西永福店(東京)、10/25、古千谷本町店(東京)、10/22、下高井戸5丁目店(東京)、10/22、八尾志紀駅前店(大阪)、10/21、白楽駅前店(神奈川)、10/20、上水戸店(茨城)、10/20、南大塚店(東京)、10/20、摂津昭和園店(大阪)、10/19、半田南成岩店(愛知)、10/18、名東西里店(愛知)、10/14、奈良大宮店(奈良)、10/14、大谷静大前店(静岡)、10/12、品川小山店(東京)、10/08、武蔵境1丁目店(東京)、10/07、桜新町1丁目店(東京)、10/05、上水本町店(東京)、
 9月度は以下の17店舗が新規オープン。 09/30、江南団地店(愛知)、09/30、読売ランド前店(神奈川)、09/29、犬山店(愛知)、09/29、奈良もちいど(奈良)、09/28、西宮上田中町店(兵庫)、09/28、野田山崎店(千葉)、09/28、駿河敷地店(静岡)、09/27、伊勢原店(神奈川)、09/24、浅草寿店(東京)、09/22、妙典駅前店(千葉)、09/22、西荻北店(東京)、09/21、横浜吉野町店(神奈川)、09/21、東住吉住道矢田店(大阪)、09/13、大泉学園町店(東京)、09/09、長野栗田店(長野)、09/03、川崎野川店(神奈川)、09/02、八柱店(千葉)
 と、この2ケ月足らずで、41店舗の新規オープンである。しかも、東京だけではなく、大阪、愛知、静岡と東海道沿線に幅広く新規出店しているのが特徴である。チェーンストアにとっての売上アップの最大のポイントが新規出店戦略であることがこの事例からも一目瞭然である。ちなみに、アメリカでもウォールマートは今期約300店舗のスーパーセンターを新規出店していることを見ても、新規出店がチェーンストアの生命線であることがわかる。
 チェーンストアの成長戦略は新規出店にありといえよう。


« 客単価が経営の根幹指標へ | Main | PI値で見た食品スーパーマーケットの本質 »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference SHOP99の新店戦略を見る!:

« 客単価が経営の根幹指標へ | Main | PI値で見た食品スーパーマーケットの本質 »