家計調査月報、2005年11月度、速報!!
12/27、総務省統計局から、最新(2005年11月度)の家計調査月報が公表された。それによると、1世帯当りの消費支出は307,309円(1日約10,000円)となり、前年同月日で、実質0.9%の増加となったが、名目(物価上昇・下落率を考慮しない)では昨年11月度が307,563円であるので、-254円と若干のマイナスであった。
これを食品スーパーマーケットに関係する項目を名目で、1日1世帯当り(客単価に相当)で見てみると、全体では1945円が1894円と-51円であった。この中で落ち幅の大きい項目を見ると、米(-15円)、野菜の葉物(-12円)、飲料(-6円)、菓子(-5円)、酒(-9円)である。逆に伸びている項目を見ると、弁当(+5円)ぐらいであり、生鮮、日配はほぼ横ばいという状況である。このように11月度は昨年対比で見ると、若干のマイナスであり、食品スーパーマーケットの中核商品である生鮮、日配食品は昨年並みの数字で推移したといえる。
11月度の家計調査月報から、食品スーパーマーケットの中核商品を見てみると、1日1世帯当り20円以上の消費額の商品群は、米(78円)、食パン(24円)、他のパン(55円)、牛肉(52円)、豚肉(71円)、鶏肉(34円)、ソーセージ(21円)、牛乳(48円)、ヨーグルト(21円)、卵(24円)、みかん(24円)、ケーキ(22円)、弁当(39円)、寿司(29円)、天ぷら・フライ(24円)、冷凍調理食品(21円)、果物・野菜ジュース(24円)、ビール(36円)である。中でも、約50円の商品群は米(78円)、他のパン(55円)、牛肉(52円)、豚肉(71円)、牛乳(48円)であった。
さらに、10円以上のものは、生うどん・そば(10円)、中華麺(10円)、カップ麺(10円)、まぐろ(15円)、さけ(10円)、ぶり(10円)、刺身盛合せ(13円)、ハム(16円)、チーズ(10円)、トマト(11円)、豆腐(16円)、納豆(10円)、りんご(18円)、柿(10円)、食用油(10円)、つゆ・たれ(11円)、せんべい(12円)、スナック菓子(12円)、チョコレート(13円)、アイスクリーム・ジャーベット(13円)、おにぎり(10円)、調理パン(11円)、茶飲料(13円)、コーヒー(14円)、清酒(12円)、焼酎(16円)、ぶどう酒(12円)、発泡酒(17円)であった。
これらは、いずれも食品スーパーマーケットの超重点商品であり、特に、季節的にはみかん(24円)、りんご(18円)、柿(10円)、さけ(10円)、ぶり(10円)、ケーキ(22円)、チョコレート(13円)等が11月度は特に高かったといえる。
また、これらを最新の2005/11の消費者物価指数で見ると、平成12年を100とした場合、食料品全体では97.4%の若干の下落であった。上昇したのは肉類(106.1%)のみであり、あとは全て下がっている。特に、下落率の大きいものは、飲料(89.5%)、生鮮魚介(90.4%)、生鮮果物(90.8%)、油脂・調味料(92.3%)、穀類(94.8%)と水産、農産の特に果物、調味料、穀類(米等)の下げが大きかったのが特徴である。果物に関しては10月度は98.4%であったので、11月度に大きく落ち込んだといえる。
このように消費者物価が若干下がっているので、名目ではマイナスとなっているが、実質は若干のプラスとなり、消費に明るい兆しが少し見えつつあるといえるところか。2005/11は上場食品スーパーマーケット約20社の数字は昨年対比107.7%であり、食品スーパーマーケット側から見ても販売の回復基調がみえ、消費、販売ともに2005/11は上昇傾向がうかがえるといえよう。
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