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December 08, 2005

イオン 東北を中心にスーパーセンターに本腰!!

  11/21の岩手日報によれば、イオンが東北地域のスーパーセンター事業を分社化し、新たにイオン スーパーセンター株式会社(資本金1億円)を盛岡市に設立したという。新会社はイオンが全国で展開するスーパーセンター17店のうち、東北地域の9店の運営と新規店舗の開発などを手掛け、2007/02の年商目標は450億円という。

  現在、イオンのスーパーセンターは、3つに分かれている。イオン、ジャスコ、マックスバリュがそれぞれ統括するスーパーセンターである。今回の新会社設立の目的は、この3つの組織がそれぞれ取組んでいたスーパーセンター事業を一本化し、将来、新業態として確立し、イオングループの柱にしようという意図であろう。ただ、本社を盛岡に置くということから、当面は東北戦略が優先してとりくまれてゆくことになる。実際、イオンのスーパーセンターは東北が圧倒的に多く、東北以外では、イオンが統括するスーパーセンターは、北海道のイオンSuC石狩緑苑台店、イオンSuC三笠店、栃木県のイオンSuC真岡店、奈良県のイオンSuC大安寺店、佐賀県のイオンSuC佐賀店である。ジャスコが統括するスーパーセンターは、奈良県のジャスコSuC天理店があり、そして、マックスバリュが統括するスーパーセンターは、マックスバリュSuC弥富店のみである。

  これに対して、東北は、青森のイオンSuC十和田店、岩手県のイオンSuC釜ケ店、秋田県のイオンSuC本荘店、イオンSuC横手南店、ジャスコSuC五城目店、宮城県のイオンSuC石巻東店、イオンSuC加美店、イオンSuC涌谷店、福島県のイオンSuC鏡石店の9店舗があり、現時点では、イオンのスーパーセンターが最も集中出店している地域である。

  スーパーセンターに関しては、現在、ベイシアが先行しており、すでに21店舗を出店している。地域としては北関東を中心に新潟、長野、静岡等の関東、甲信越地域が主体であり、名古屋、滋賀へと出店エリアを広げつつある。ベイシア以外では、PLANTが北陸、中部地区、中国地方に出店しており、イズミヤは大阪、京都、滋賀と関西地区が出店地域である。したがって、他のスーパーセンターと直接の競合はさけつつ、東北で確実なドミナントを形成し、ノウハウを蓄積していこうということであろう。

  特に、東北地区の最新店舗の青森のイオンSuC十和田店は地元ホームセンターのサンデーと組んだ2店舗目のスーパーセンターであり、イオンは食品と各テナントを受け持ち、住関連はサンデーが受け持つという役割分担が明確に分かれ、双方の強みを活かし、弱みをカバーするという関係が築かれつつある。恐らく、この店舗が東北戦略のモデル店舗となってゆくものと思う。ただ、十和田地区は大激戦地区である。イオングループは、この激戦地区をまるごとカバーしようとしており、イオンの十和田ショッピングセンターが大商圏を、マックスバリュが小商圏を、そして、今回の新店であるイオンSuC十和田店が中商圏をカバーし、大中小商圏すべてをカバーするドミナント体制を構築した。これに対し、特に小商圏では地元の食品スーパーマーケットがユニバースを筆頭に数社ひしめき、中商圏ではドラック業態からの新規参入である朝日スーパーセンターが出店し、十和田地区は大激戦地区となっている。その意味で、イオンのドミナント戦略、その中核としての今回のイオンSuC十和田店が軌動に乗るかは、予断を許さない状況といえる。

  新会社であるイオン スーパーセンターは来期の出店については、一関への出店は決まったようであるが、しばらくは年数店舗のゆるやかな出店ペースで当面進む予定という。イオンが本格的にスーパーセンターの出店に入れるか否かは、今回の新店、イオンSuC十和田店が今後の鍵を握っているといえよう。

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