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December 10, 2005

注目株!!MR MAXが異常な加熱ぶり!!

  12/9、MR MAXが東証1部上場企業の中でNo.1の株価上昇率16.59%の562円(年初来高値を更新)のストップ高で引けた。しかも、通常は数万株の取引であるが、12/9は何と180万株と異常な加熱ぶりである。MR MAXはディスカウントストアであり、純粋な食品スーパーマーケットではないが、最近では食品にも力を入れており、本ブログではアークランドサカモトと同様、食品スーパーマーケットの分類としている。
 
  MR MAXは2005/3決算では減収減益であり、今期、2006/3予想も減収減益の予想である。経常利益率も約1%と収益性も厳しい状況であり、短期借入れが150億円を越え、長期借入れも約70億円と財務内容もけっして良好とはいえない。また、PERは47.7倍で食品スーパーマーケット平均の約30倍と比べ高めであるが、PBRが0.67倍と1.0倍をきっており、食品スーパーマーケット平均の約1.5倍と比べても、極めて低い状況であり、決して経営、営業内容がよいわけではない。
  
  にもかかわらず、この株価の加熱ぶりは、MR MAXが年末商戦に向け、12/8から超目玉商品として仕掛けた32型液晶テレビの9万9700円、2400台限定売りの企画が投資家に評価されたためである。ホームーページのトップにも大きく掲げられており、しかも、日本最安値というキャッチフレーズもつけられている。今後、これを契機に業績が急回復するのではないかという期待感からの異常な買いが入ったといえる。実際、売れ行きは好調なようで、店頭ではすでに400台が売れ、ネットではわずか2分で100台が売れたという。今後、年末年始にかけて、順次、限定売りをしかけてゆく予定であるという。

  MR MAXは九州を地盤とし、現在41店舗を展開する総合ディスカウントスーパーであり、食品・日雑で約60%の構成比がある。年商は2005/3現在、約900億円であり、経常利益は約10億円強である。最近では800坪タイプの小型店をスクラップし、2000坪タイプの大型店への転換を図っており、この6月からはOMCカードと提携した新MR MAXカードを導入し、固定客化に積極的である。その結果、最新の11月度の業績をみると、全店売上高が今期はじめて100%を越え、100.7%となった。客数は100%を切ったが、客単価が100%を越えた。特に、PI値が108.4%と、平均単価の約8%ダウンをカバーしての数字であり、回復の兆しが見え始めたといえる。MR MAXは関東地区にもすでに6店舗出店(千葉3店、群馬3店)しており、今後は九州地区の地盤を固めると同時に、関東地区での出店をどこまで拡大できるかが課題である。ただ、ここ最近は新規出店が止まっており、直近では2005/3に千葉に出店したのみであり、来期も熊本の立替移転の新店は予定されているが、純粋な新店は現時点では予定されていない。今後、新規出店を増やせるかいなかが客数の改善には欠かせない課題であり、そのためにも収益率の改善が急務である。

  それにしても、32型液晶テレビの9万9700円の企画が東証1部上場企業トップの値上がり率となるきっかけになった今回の株価はあきらかに異常値であり、来週以降のMR MAXの株価がどう推移してゆくかは予断を許さない状況といえる。

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