« セイフウェイ、赤字を脱却し、今期も黒字基調! | Main | 自民党、まちづくり三法見直し最終案をまとめる! »

December 27, 2005

NSC併設業態No.1のドラックストア業界の現状!!

  食品スーパーマーケットが今後の主力業態としてNSC戦略(ネバーフッドショッピングセンター)にシフトしはじめた。NSC成功の最大のポイントは併設する業態選定であり、これにより、NSCの成否が決まるともいって過言ではない。現状、NSC併設業態のNo.1はドラックストアであり、NSCとの相性は抜群といえる。12/23の日経MJによれば、本ブログでも触れたCFSも東京自由が丘にNSCの実験店を12/15にオープンしたという。1階がハックのドラックストア、地下がキミサワの食品スーパーマーケットという都市型2層階のNSCである。

  そこで、今後ますます注目されるであろうドラックストア業界の現状を食品スーパーマーケット業界と比較しながらみてみたい。現在、ドラックストア上場企業は約20社強である。食品スーパーマーケットが約50社であるので、その半分である。総店舗数が約4000店舗であり、1社当り平均200店舗となる。

  営業数値で食品スーパーマーケットと比べた場合の最大の違いは、売上高伸び率と経常利益率である。売上高伸び率は食品スーパーマーケットが105%弱であるのに対し、ドラックストアは115%の成長であり、小売業界でも成長著しい業態である。しかも、経常利益率は食品スーパーマーケットが約2.5%であるのに対し、4.5%と収益性においても大きな差がある。したがって、これが株価にダイレクトに反映し、食品スーパーマーケットの平均株価は1500円強であるが、ドラックストアは何と3000円を越える。小売業の中では、食品スーパーマーケットよりも、ドラックストアの方に投資家の人気が集まっているといえよう。ただし、時価総額は食品スーパーマーケットが500億円弱に対し、ドラックストアは300億円と以外に低い状況であり、これは株式発行数が比較的少ないためである。PER、PBRも食品スーパーマーケットは約30倍、約2倍であるが、ドラックストアは約20倍、約3倍となる。利益率が高いわりにはPERが低いのは、売上規模が食品スーパーマーケットと比べ低いためである。

  ドラックストア業界で、成長性の高い企業はコスモ薬品(132.2%)、ゲンキー(130.1%)、阪神調剤(126.7%)、薬王堂(120.5%)、キリン堂(118.1%)がベスト5である。また収益性(経常利益率)では、富士バイオ(7.57%)、サンドラック(7.08%)、あずみ(7.06%)、セイジョー(7.00%)、カワチ薬品(6.19%)と極めて高い数値である。
 
  このような中で、現在最も注目を集めている企業は成長性No.1の九州を地盤とするコスモス薬品である。つい最近11/28にも中間、最終決算の大幅増額修正をしており、この11月度の売上も132.26%、既存店も106.6%と食品スーパーマーケットでは既存店の昨年対比を越える企業はまれであるが、既存店も今期は毎月平均110%できており、驚異的な数字で推移している。当然株価も今期(2005/06)に入り、右上がりで推移し、1500円前後であった株価が、6ケ月間上昇し続け、現在では3500円を越えた。PERもドラックストア業界トップの39.6倍と異常な高さである。コスモス薬局の強さは店舗フォーマットが確立され、大型の150坪、300坪、600坪タイプがあり、150坪タイプは15店舗であり、現在300坪約100店舗、600坪約50店舗と大型化にシフトし、特に、売上、収益性の高い600坪タイプンの店舗が主力業態となりつつあることである。

  このように、ドラックストア業界は急成長、高収益の企業が多く、今後、ドラックストア単独での成長はもちろんであるが、食品スーパーマーケットと組んだNSCの成長が双方の成長につながってゆくことになろう。

December 27, 2005 in 経済・政治・国際 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference NSC併設業態No.1のドラックストア業界の現状!!:

Comments

Post a comment