食品スーパーマーケット、先週の株価状況
食品スーパーマーケットの株価が好調である。12/9時点において、食品スーパーマーケット上場企業約50社の中で、上昇した株が17社、±0%の株が10社、残りがマイナスであり、全体としては0.57%と、プラスで推移している。小売業約400社全体も0.7%のプラスであり、上昇株が198社、±0%の株42社、残りがマイナスであった。
値上がり株の上位は、年初来高値更新株が大半!
上昇企業の中では、年初来高値を更新する企業が多く、MR MAX(562円、16.59%)は、12/10の本ブログでもふれたように、東証1部上場企業の中で値上がり率No.1であった。ついで、ヨークベニマル(3990円、6.97%)、イズミヤ(1019円、6.70%)、カスミ(762円、3.39%)、MV東海(3290円、2.81%)、MV東北(1036円、1.76%)、が年初来高値を更新した。また、平和堂(2330円、2.64%)は12/5の2395円が年初来高値であり、その後も高値が続いている。同様に、オークワ(1838円、1.04%)も12/7の1875円が年初来高値更新であり、現在も高値で推移している。また、この日、株価が上記以外に1%以上、上昇した企業はマルヨシセンター(407円、2.51%)、イズミ(3760円、2.45%)、タイヨー(1230円、2.06%)、PLANT(1100円、1.94%)、マルヤ(874円、1.86%)の5社であった。
これら株価上昇企業の中で注目される企業はヨークベニマルとイズミヤであろう。ヨークベニマルは、この2006/2の決算では創業以来最高の売上3000億円を越えることが確実であり、経常利益も約150億円と5%近い数値の予定である。それに加え、長短借入れが0という抜群の財務状況であり、主力業態のNSCも軌動にのりはじめ、来期も10店舗近い出店が予想される。ところが、このような超優良企業であるにもかかわらず、PERが連結で23.6%と低めであり、現在の株価でもけっして高いとはいえない。
一方、イズミヤは2003/07の八尾のスーパーセンターがオープンして以来、次のスーパーセンターの出店がななか続かなかった。しかし、ここへきて、2005/11/23、約2年ぶりに2号店の八幡店を京都に出店し、そして、来週には3店舗の堅田店が滋賀にオープンの予定である。さらに来春も2店舗のスーパーセンターが神戸にオープンするということで、スーパーセンターの出店が軌動にのり、来期以降の収益が大きく改善する見込みがみえてきたといえる。
最近の高値が警戒され、利益確定売りで値を下げる!
これとは反対に12/9、上場食品スーパーマーケットの中で、最も値を下げた企業はマルキョウ(1170円、-6.40%)であった。マルキョウは、前日の12/8、年初来高値をつけていたので、利益確定売りが殺到したと見え、大きく落ち込んだ。小売業全体の中でもワースト2であり、この最近あまりに上昇しすぎたための反動といえよう。ちなみに、この日、全小売業の中で最も下落率が高かった企業は、岩田屋(339円、-13.07%)であった。
これ以外にも、この日、値を下げた食品スーパーマーケットは大黒天物産(6080円、-3.33%)、ハローズ(1441円、-2.30%)、バロー(4270円、-2.28%)、ベルク(1275円、-1.92%)であったが、いずれも、ここのところ高値を続けていただけに、高値を警戒しての利益確定により、値を下げたものといえる。特に、大黒天物産は前日、年初来高値を更新しており、明らかにその反動といえよう。このように、この日、値を下げた企業の多くは、ここ数日高値がつづいていたり、数日前に年初来高値を更新した企業が多かったのが特徴である。
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