注目株! ヤオコー、サンエー上場来高値更新!
12/2、日経平均株価が15421円60銭と、2000年10月16日以来、約5年2カ月ぶりの高値となるなか、現在上場55社の食品スーパーマーケットの株価も28社が値を上げ、値下がりが10社、その他17社は値動きがなかった。東証1部上場企業では値上がり銘柄数は1086、値下がりは479、横ばいは99だったので、横ばいが少し多かったものの、値上がり株はほぼ同じ傾向であり、逆に値下がり株は少なく、食品スーパーマーケット業界への期待感が感じられる。
12/1の日経でも上場企業の9月中間決算最終集計が発表されたが、小売業は売上が昨年対比111.6%、経常利益114.2%であり、他の業種と比べても売上高では、鉄鋼(118.2%)、石油(119.4%)、海運(113.7%)、医薬品(113.2%)についで5位である。経常利益についても、石油(171.2%)、鉄鋼(164.9%)、商社(139.3%)、不動産(129.3%)についでやはり5位であり、全産業の中でも好調な中間決算数字であったといえる。
このような中で12/2、値上がり率最高の食品スーパーマーケットは1766円、77円高(4.55%)のオオクワであった。オオクワは11/18に年初来最高値の1823円をつけ、その後、やや下がり気味だったが、11/29から商いが増え、12/1に上昇に転じ、12/2も連続で値を上げ、1766円となった。
値上がり率2番目は関西スーパーマーケットの783円、30円高(3.98%)であった。関西スーパーマーケットは 2001/12/19に上場来最安値である 454円をつけて以来、2004/9/1の700円までゆるやかな上昇をつづけていたが、2005/3の決算で減収減益、最終損益では17億4500万円の赤字に転落し、株価が低迷していた。しかし、来期は減収であるが、増益に転じ、最終損益も10億円弱の黒字が予想されることから、ここへきて、株価が持ち直し、750円前後で推移していた。そして、12/2、783円となった。
第3位は原信であり、1889円、72円高(3.96%)であった。原信は、この数年間900円前後で全く動きがなかったが、2005/3の増収増益の決算以降、上昇に転じ、11/30には1600円を越え、12/1、一機に1800円を越え、そして、12/2、値初来最高値である一時1900円となり、最終的に1889円で引けた。上場来高値は2080円 (1990/07/12)であるので、更新もありそうな勢いである。ちなみに、PERは23.5倍、PBRは2.14倍であり、PBRは上場食品スーパーマーケットと比べやや高めであるが、PERはやや低めである。原信は来期の予想は売上は増収、経常利益は今期並みであるが、最終損益は大幅増益の予想である。また、来年4月には地元新潟のナルスと共同で持ち株会社へ移行することが決まり、今期の決算には反映されないが、来期の決算では待望の年商1000億円を越える可能性が高く、大幅な増収増益が予想される。
第4位はサンエーであり、4580円、140円高(3.15%)であった。以前、本ブログでも触れたが、依然株価上昇が止まらず、12/2も上場来最高値を更新した。11/24以降、株価は少し落ち気味であったが、12/1、4400円台となり、12/2、4580円と大きく上昇した。サンエーは9月以降、日経平均をはるかに上回る株価上昇率を続けており、PERも17.5倍と上場食品スーパーマーケットの約30倍と比べ低めであり、買いの圧力が強いものと思う。
第5位はヤオコーであり、3000円、80円高(2.73%)であった。ヤオコーは2005/10頃から株価がゆるやかに上昇しはじめ、2005/11に入り、急上昇に転じ、12/2、とうとう上場来最高値を更新し、3000円でひけた。ヤオコーはここ5年間増収増益をつづけ、来期も増収増益の予想であり、上場食品スーパーマーケットの中でもベスト10に入る収益率の高い企業であり、PERも17.97倍と低めである。
このように食品スーパーマーケット業界は現在、株価が上昇基調にある企業が多く、12/2でも、ヤオコー、サンエーが上場来最高値を更新するなど、今週の株価も好調な動きであった。
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