注目株!! CFSに先週、買いが集中!!
ここのところ、CFSへの買いが集中している。先週の上場食品スーパーマーケットの中で2日連続大商いとなり、先週1週間の株価の動きをみると、12/12(780円、4.2万株)、12/13(781円、2.8万株)と2日間はあまり動きがなかったが、12/14(800円、5.5万株)は約20円値を上げ、売買高も増え始めた。そして、12/15(900円、30.9万株)はいっきに100円(112.5%)の値を上げ、売買高も30万株という大商いであった。さらに、12/16(936円、32.4万株)と連続して、30万株を越える大商いであり、株価も104%アップと年初来高値を更新した。上場食品スーパーマーケットの他の株は12/16はほとんど動きが無く、CFSに買いが集中した相場であったといえる。
CFSは神奈川県と静岡県を地盤とし、2005/8、現在、DS(ドラックストア)を神奈川県に116店舗、静岡県に90店舗、東京都他に21店舗の計227店舗、SM(食品スーパーマーケット)およびコンボ(DS&SMの融合業態)を静岡県に18店舗、神奈川県に4店舗の計22店舗を展開している。また、ドーナッツ店も13店舗あり、総店舗数は262店舗である。1993年にハックイシダ(DS)とキミサワ(SM)が合併し、ハックキミサワを設立し、その後、1996年、DSとSMを融合させた新業態のコンビネーションストアを開発した。1998年にはウイステリアを合併し、2003年、社名をCFSコーポレーションと変え、現在に至っている。CFSの由来はCustomer First Stores(お客様第一主義)の略である。
CFSはここ2年間、減収減益が続いていたが、この2005/09中間決算では1.1%の減収ではあったが、経常利益は221.2%アップの大幅増益となり、2006/02の予想は、この流れを受けて、売上102.5%、経常利益155.8%の増収大幅増益となる見込みである。中間報告では商品原価が約1%下がり、粗利益が前期よりも1%以上改善したことが好決算の背景であり、特に、価格政策の見直しが大きかったという。来期は15~20店舗の新規出店を予定しており、増収確保が今後の課題である。
また、CFSは昨年10月に、イオンとの4年間の業務提携を解消し、イオンのウエルシアグループから離れ、独自のドラックストアの展開をはじめた。その後、今年の9月、ダイエーと新たな業務提携を結び、来期以降ダイエーへのHBC(ヘルス&ビューティケア)支援に入る予定である。具体的には、ダイエーが今後行う改装店舗を中心に売場の改装および運営マネジメント業務、商品供給等をCFSが全面的に支援するというもので、すでに、ダイエー千里中央店が今後のモデル店舗としてスタートしている。
このように、今後、CFSは売上の約60%を占め、成長性も高いドラックストアを核に経営資源を集中し、業績改善に取組み、来期以降の増収増益の確保を目指すものと思う。
ちなみに、CFSのドラックストア、食品スーパーマーケット、コンビネーションストアの客単価であるが、ドラックストアは1755円(PI値400%弱、平均単価約450円弱)、食品スーパーマーケットは2204円(PI値1000%強、平均単価220円弱)、コンビネーションストアは2617円(PI値1100%強、平均単価230円強)である。食品スーパーマーケットをコンビネーション化するとPI値が100%アップすることがわかる。また、ドラックストアと食品スーパーマーケットの違いは平均単価がドラックストアは約2倍、PI値は約半分となり、客単価が若干ドラックストアの方が低い。客単価グラフをつくると、ドラックストアと食品スーパーマーケットは左上と右下という対象的な位置となり、相互補完する相性のよい業態であることがわかる。NSCが必ずドラックストアを併設するのはこのことからも理解できる。今後、CFSもコンビネーションストアに加え、NSCの業態開発が、さらなる事業の成長への鍵といえよう。
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